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ペペロミア  作者: 桜桃
29/58

馬鹿、阿保。






卒業して3ヶ月。


とある企業に受付嬢として働いている円とは会うのは、今日が初めてだ。


オシャレなカフェでお茶をしながら近況を話す。



っといっても、ほとんど私の話なんだけど。


「なんかあったのかなぁ、って…

あんたね、敵の心配してどうすんのよ!」


「て、敵って…櫻さん、悪い人じゃないし。」


「あのねぇ、そんなことばっかり言ってたら、

いつまでたっても結婚どころか彼氏すらできないよ!」




…ごもっともです。


だけど、ギクシャクしてる2人の間を

割って入るほど、私は強くない。






「でも、どうしたのかね。」


「うん。岩崎さんも先輩も気になってるみたいだけど、当て触りない感じでさ…

戸惑ってる。あんな雰囲気初めてだから。」


「ここはさ、ドバーンッて沙耶が聞いてみたら⁇」


「えっ、や、やだよ!できない!」


「えーだってさ、ここで櫻さんの浮気とかだったら沙耶にも勝てるかもじゃん?」




もー円はなんで

いつもそうなるかな。



「そりゃ決まってるじゃない。

目的はただ一つ、山風径をモノにすることでしょ!」




どうやら私の心の声は外に漏れていたらしい。




「モノに…って言ってもさ…」


「じゃあこのままでいいの?

胸が痛んでも気にもならないってわけ?」


「それは嫌だけど…でも…」


「…沙耶はどうしたいの?」


「え?」


「でもでも…沙耶ってば、さっきからずっとそうだよ!」


「……。」




「〜〜〜もうっ沙耶なんか知らない!」
















怒った円は、千円札をおいて居なくなった。















冷めたコーヒーには、


不細工な顔した私が映ってた。







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