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格闘技戦

『え~、それじゃあ、これから格闘技戦を始めます。ルールは基本的には何でもあり能力や魔法好きなだけ使用してくれ、勝負の判定は相手が負けを認めるか、気絶するかだ。それじゃあ、まず一回戦、紅沙花蓮斗VS春過雪 それではレディーゴー』

 俺は闘技場に立っていて目の前には2上の先輩がいた。そして、その先輩は試合開始と共に動き出した。

 あ~、だり~

 それに比べて俺はその場に突っ立っていた。

「先手必勝だ。喰らいな、起爆」

 先輩が俺の腹を殴った瞬間、殴った部分が爆発した。

 その瞬間、先輩は勝利を確信し笑った。

「なっ!」

 しかし、先輩は俺の様子を見てすぐにその表情を変えた。

 そりゃあ、驚くよな。

俺はさっきの位置から動いていないんだから。

「さて、今度は俺の番か」

 俺は構えて拳を先輩の顔面に向かって突き出した。

「がふ」

 拳は先輩の画面にクリーンヒットし、先輩は闘技場の隅にある柱まで吹っ飛んだ。そして、そのまま柱にめり込んで動かなくなってしまった。

『勝者、紅沙花蓮斗』

 アナウンサーの声と共に観客達が歓声を上げる。

 でも、俺は自分の拳を見ながら別の事を考えていた。

「・・・・・相手弱すぎだろ」

 俺は殴っただけだぞ。



 その後、俺、楓太、龍次は順調に勝ち進んでいき、ベスト8まで進めることができた。

「後、1回ずつ勝てば準決勝か」

「そうなれば、このメンバーの誰かが当たるな」

「まあ、俺にとってどうでもいいけど」

 俺達、男性陣はトーナメント表を見ながら話をしていた。

会話の順番として、楓太、龍次、俺である。

「しかし、こっからきついぞ。なんせ、3年生の護衛科ベスト5達が勝ち進んできている」

「3年生って強いのか?」

「ああ、強いぞ。身体能力も高いし、能力も結構珍しいものばかりだしな。俺も勝てるかどうかわからない。ちなみに、つぎ、楓太が戦う相手は去年の優勝者だ」

「お、それは楽しみだ」

 楓太は笑っていた。

「俺の相手は2年生だな」

「お前の相手、学年ランキングの万年5位の奴だな」

「そうか、またザコの相手をしないといけないのか」

 もう少し、骨のある奴と戦いたいな。

『それでは、格闘技戦、準々決勝を始めます。まず、始めに紅沙花選手VS佐々木選手です。選手の方は準備してください』

「お、それじゃあ、行ってくる」

 俺は2人に声をかけ会場に向かった。



「さて、少しは楽しめるのかな?」

俺は相手をみながら呟いた。

 相手は俺より少しひょろそうだったが準決勝まで上がって来たからには強い筈だ。

『それではスタート』

 審判の声と共に試合が始まった。

「悪いけどさっさと終わらせるよ」

 佐々木はそう言っていつの間にか俺の目の前にいった。

 お、いつの間に俺の前に移動したんだ?

「喰らえ」

 佐々木はそう言って俺の腹を一発、殴った。

「ぐっ」

 さすがに俺は打撃を喰らったので一旦距離をとった。

 さて、一発殴られた筈なのに腹に10発ぐらい痛みが走ったな。

 とういうことは相手の能力は

「速さか」

「へえ、あれだけで私の能力を見切ったのか。さすが、透咲家のお嬢様の護衛をしているだけはあるな」

「そりゃあ、どうも。でも、まあ、褒めたからって手加減する気は無いけどなっ!!」

 俺はそう言って相手に向かって殴りかかった。

「遅いね」

 でも、簡単に避けられてしまった。

「じゃあ、もう少し早くしてやるよ」

 俺は能力を使いスピードを強化し、攻撃をくりだす。

「まだまだ遅いね」

 でも、俺の攻撃は避けられてしまった。

「さて、それじゃ今度はこっちの攻撃だ」

 佐々木はそう言って、俺に攻撃を仕掛けてきた。

「くっ」

 俺はぎりぎりでそれを避け、距離をとる。

 さて、これじゃキリがないし、どうやって対策すっかな?

 俺は相手の能力である事を思いついた。

「それじゃ、そろそろ終わりにしようか」

そう言って佐々木はラストスパートをかけた。

「よっこいしょっ!!」

 佐々木が攻撃を仕掛けてきた瞬間、俺はステージに向かって攻撃をした。

 その瞬間、俺を中心にステージがひび割れた。

「くっ」

 佐々木は体勢を立て直す為に一回、空中に跳び跳ねた。

「それを待っていた」

「何っ!!」

 俺は佐々木が着地する箇所まで一気に距離を詰めた。

「勝負ありだっ!!」

 そして、佐々木が地面に着地する前に胴体に向かって拳を放った。

 拳は佐々木の胴体にクリーンヒットし、佐々木はステージの外まで飛んだ。

『勝者、紅沙花蓮斗』

「おし」

 俺はその場でガッツポーズをした。


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