学際スタート
短いです。
「あー、あーマイクテス、テス。うん。いいね。と、いうわけでこれから文化祭が始められます。」
シオンはステージの前で全校生徒の前で喋っていた。
「これも、みなさんの協力のおかげです。今まで忙しかった分、この2日間大いに楽しみましょう。それでは、これから文化祭のカウントダウンを始めます」
シオンが言った瞬間、体育館の天井からくす玉が垂れ下がってきた。
そして、シオンはロケットランチャーを構えた。
「それじゃあ、いきます。・・・・・5・・・・・4・・・・・3・・・・・2・・・・・1・・・・・スタート!!!」
シオンはそう言ってくす玉に向かってロケットランチャーを撃った。
弾はくす玉に当たり、くす玉が見事に割れた。
「わああああああ!!!」
その言葉と共に生徒達が騒ぎ出した。
「それでは、これでセレモニーを終わります。みなさんはこれで解散になりますのでそれぞれ仕事を持っている人はすぐに動いてください」
最後に水姫の一言で生徒達は体育館から出て行った。
「俺達も解散でいいのか?」
俺は生徒を見送った後、舞台袖から出てシオンに聞いた。
「ああ、君たちもそれぞれ仕事があるし私が収拾かけるまで文化祭を楽しんでよ」
「はいはい。収拾がかからないことを祈っているよ」
「あ、それと君たちにはこれを渡しておくよ」
そういってシオンは俺達にチケットを渡してきた。
「何これ?」
俺は受け取りチケットを見る。
「生徒会特権の各出し物のタダ券。これで文化祭を楽しんできなさい」
「ああ、わかったよ」
俺はそう言って体育館から移動した。
「ふう~、結構見て回ったな」
「そうだね~」
昼過ぎ、俺と乃亜はタダ券もあった為、食べながら色々な出し物を見て周り、今はいつもの屋上で一休みしていた。
「次はどこに行こうか?」
俺は出店で買った焼きそばを食べながら乃亜に聞いた。
「レンが行きたいところならどこでもいいよ」
「言うと思った」
俺はそう言って空を見た。
今日は晴れていて青空が広がっている。
「さてどうしよっか」
ピンポンパンポン。
「あ~、あ~、生徒の呼び出しをします。生徒会の一年生メンバー全員、ステージ会場に今すぐ集まるように」
次の行動を考えていたら放送が入った。
しかも、生徒会に入った記憶がない。
「どうする?」
乃亜がその放送を聞き、俺に質問してきた。
「だるい」
「言うと思った」
乃亜は俺に向かって微笑んできた。
「ああ、乃亜に一言いっておくけど、蓮斗を連れてきてね。連れて来てくれたら前から頼まれていたチケットを渡すから」
「ということだから、行こうね」
乃亜は俺の襟首を掴んで歩き出した。
「一体何のチケットを頼んだ?」
「秘密」
「はああああ~」
俺は乃亜に引きずられたまま、ため息をするしかなかった。
それで連れて来られたステージ会場。
「さて、やっと揃ったね」
シオンは俺達を見回していった。
「帰ってい「却下」
俺が言う前にシオンに却下された。
「それで、君たちに集まって貰ったのは、文化祭の出し物に参加してほしいんだよ。大地君を抜いた男性陣は午後から始まる格闘技戦。女性陣は明日のメインイベントの美少女コンテスト。はい、質問どうぞ」
「なんで格闘技戦と美少女コンテストに参加しないといけないんだ?」
「毎年恒例で生徒会メンバーは必ず参加しているのよ」
「優勝したら何が貰えるんだ?」
「毎年違うわよ。旅行だったり、現金だったり、最新の電化製品だったり。んで、今年は~格闘技戦はペア旅行だね。美少女コンテストは賞金だね」
「レン、絶対優勝してね」
乃亜は優勝賞品を聞いた途端、俺に向かって言ってきた。
「・・・・・善処する」
俺は優勝を諦めたくなった。
「そんじゃ、みんなよろしくね~」
そう言って、俺達男性陣は格闘技戦、女性陣は美少女コンテストに出ることになった。