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夏休み5~結婚式体験と後日談~

掲載が遅れてしまいすみませんでした

「楽しみだね。真衣ちゃん」

「そうだね。乃亜ちゃん」

 そして、日曜日になり俺、乃亜、大地、真衣で遊園地に来ていた。

「いや~、大地。なんか地獄の入口と思えて来たんだが。気のせいかな?」

「気のせいじゃないと思うよ。現に僕もさっきから鳥肌が立っているんだ」

 目の前で乃亜と真衣はとても嬉しそうな顔をしていて、俺と大地はとても絶望に満ちていた。

「ほら2人とも何ぐずぐずしているの早く行くよ」

「今日は記念日になるんだから早くしようよ」

 何の記念日だよ。

 そういって俺と大地は乃亜と真衣に引っ張られながら遊園地の中に入って行った。

「すみません。チケットを確認します」

「はいどうぞ」

 乃亜が俺達全員分のチケットを係員に渡した。

「・・・・・ちょっと、待ってください」

 係員はチケットを確認するなりどこかにした。

 なんだか段々と嫌な予感がしてきた。

「お待たせしました。こちらになります」

 さっきの係員がやって来て俺達を案内する。俺達はただ、その係員の後ろをついていった。



「で、こうなるわけか」

 俺は何故かタキシードを着て、ソファーに座っていた。

 俺達はあの後、別々の部屋に入らされ衣装替えをさせられた。

 言っとくが、これでも最初は抵抗したんだからな。

「しかも、サイズがぴったりだし。絶対、あいつが絡んでいるな」

 そもそも、ここの券を渡してきたのもあいつだ。絶対、何か企んでいやがるな。

「お客様、みなさんの準備ができましたのでこちらにどうぞ」

 俺がいろいろと考えていると係員が俺を呼びに来た。俺は素直に従い係員の後ろをついていった。

「こちらの部屋になります」

「あ、レン」

 係員の先にはウエディングドレスを着た乃亜が椅子に座っていた。髪も下ろし、化粧も軽く施されているせいか、いつもより大人びて見える。

「・・・・・」

 俺は思わず見惚れてしまい。固まってしまった。

「えへへ、どう。似合う?」

 乃亜も恥ずかしいのか顔を少し赤くしながら聞いてきた。

「え、ああ、似合うよ」

 俺は乃亜の言葉に固まるのを止め、頬を掻きながら視線を逸らす。

「あはは、レンが照れている」

「なっ、俺は照れていないぞ」

「だって、顔が赤いよ」

「これは熱いだけだ」

「そうゆうことにしといてあげる」

 乃亜は何か勝ち誇ったみたいに俺に言ってくる。

 なんか、負けた感じがしてムカつく。

「お客様、そろそろよろしいですか?」

 俺達の話に一区切りがついたのを見計らい、係員が聞いてきた。

「あ、はい、なんですか?」

「式場の準備ができたので移動をお願いします」

「あ、はい、わかりました」

 係員のなにげないセリフに俺はすぐに了承した。

 ・・・・・ん?今、式場って言ったか?あはは、まさか、本格的にやる訳ないよな。

 そのまさかであった。俺と乃亜は遊園地の中央にある教会場に移動させられ、神父の前に立っていた。

「汝、透咲乃亜は紅沙花蓮斗を夫とし、一生、楽しい時も悔しい時も共に歩むことを誓いますか?」

「はい。誓います」

「では、ここに誓いのキスをしてください」

 しかも、何故か終盤だし俺、まだ何も言っていないぞ。しかも椅子に座っている観客側の人達って絶対この遊園地に来た人達だろう。

「ねえ、レン。早く」

 俺がキスしないせいか、痺れを切らした乃亜が俺のスーツの裾を軽く引っ張りながら言ってきた。それに、興じてか周りの観客達も早くキスしろとはやし立ててくる。

 あー、もう、自棄だ。

 俺はそう思った瞬間、乃亜の両肩に両手を置き、乃亜の唇に自分の唇を重ねた。

 その時、周りから歓声が起こり始めたのは言うまでもない。



 後日談

「んふふふ」

 遊園地で結婚式を体験して数日が経ったある日のこと。

 乃亜が何かを見ながら笑みを浮かんでいた。

「乃亜、何を見ているんだ?」

 俺はそんな乃亜が気になり、乃亜のとなりに座り聞いてみた。

「あ、レン。これを見ていたの?」

 乃亜が俺に見せてきたのはどこにでも売っている女性週刊誌だった。

「なんだ、お前がいつも買ってくる週刊誌じゃないか。そんで、なんか面白い物でもあったのか?」

「うん。15ページにとても面白いがあったよ」

「15ページねえ」

 乃亜が具体的なページを言ってきたので、そんなに面白いのかと思いながらそのページを開いてみた。

「げえ、これは」

 俺はすぐに顔をひきつらせた。

 そこのページには数日前の結婚式体験のことが書いてあった。しかも、そのページの写真にはドアップで俺が乃亜にキスをしている物だった。

「いやー、世間にこれが広がって恥ずかしいね」

 乃亜は恥ずかしがっている様子は無く逆にとても嬉しそうだった。

「・・・・・」

 俺はというと、そのページを見ながらただ震えているだけだ。

「でもこれで、どっからどうみてもボクとレンが夫婦になったのがわかるよね」

「い、いや、これは体験だし、夫婦にはならないだろう」

「うん。まあ、そうなるけど。ボクのお父様とお母様にはこの写真の原本を夢経由でもう渡してあるし、レンの父と母にも送っておいたから。きっちり『ボク達、結婚しました』って書いて。たぶん、今頃、他の会社のお偉いさん達にも回っているのかな?」

「・・・・・」

 なんで、この子はいつもこんなに手を回すのは早いんだろう。・・・・・と、いかん、そんなことを考えているより早くこの場から逃げないと。

 考えついたすぐに行動。俺はその場からすぐに逃げようとした。

 しかし、その瞬間、すぐに乃亜に手を捕まえられた。しかも、全然外せる気がしない。

「だから、あとは子作りをするだけだよ。ボクね。子供は3人以上欲しいからがんばろうね。あ・な・た」

 乃亜は微笑みながらそういうと立ち上がり、俺を引きずりながら俺の部屋に向かっていった。

 つか、そこまでに至る工程を飛ばし過ぎだから。

「あ、ちなみに今日は危険な日だから。一杯しようね」

「嫌だあああああああああああ」

 俺は抵抗するもそのまま自分の部屋に連れていかれた。

 この後、乃亜の気が済むまで俺は絞り取られてしまった。


みなさんお久しぶりです。専学です。

この度は掲載が遅くなり申し訳ありませんでした。

東北地震と会社の入社式や研修が重なり、書く暇がありませんでした。

これからもこうゆうことは起きるかもしれませんげど、この作品のファンの為にもきちんと書いていきたいので。

これからもよろしくお願いします。

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