夏休み4~遊園地の約束~
別荘から帰ってきて、数日が経ち俺達はまだ夏休みを満喫していた。
「くくく」
乃亜は別荘から帰って来てからとても上機嫌だった。今も、ソファーに座りながら思いだし笑いをしていた。
「乃亜、何笑っているんだ?」
俺はあまり関わりたくなかったがとりあえず話かけてみた。
たぶん、別荘のことでも思い出しているんだろうな。
「んー、だって、レンとあんなに激しくしたのあまりないからさ。ちょっと嬉しくて」
乃亜はそう言って自分のお腹を撫でた。
「はいはいそうですか」
やっぱりあの時のことか。
「ねえ、レン」
「ん?」
「もう一回しよう」
「するか」
「いたっ」
俺は乃亜の頭に軽くチョップをした。
「もう、何するのよ」
乃亜は頭を押さえながら俺を見てきた。
でも、俺は乃亜を無視して乃亜の隣に座った。
「こっちは今疲れているんだ。そんなそんな、お前に合わせていられるか」
実際の所、疲れは寝てたら無くなっていたが、乃亜は俺と違い、まだ疲れが溜まっていそうだったので無理は禁物と思ったのだ。
「そう言って、本当はボクの心配をしてくれたんでしょ」
どうやら、乃亜には俺の考えがわかっているようだ。
「違う。本当に俺が疲れているんだよ」
俺はそう言って、乃亜の膝を枕にして寝ころんだ。
「んふふ、そうゆうことにしておいてあげる」
乃亜は嬉しそうに笑い。俺の頭を撫でた。
「あ、そういえば。レン、今週の日曜日は予定を開けていてね」
「なんで?」
「遊園地に行くからに決まっているでしょ」
そう言って乃亜はどこからか封筒を取り出した。
あー、そういえば、そんなイベントもあったけかな。
「でも、それって機嫌大丈夫なのか?」
「もちろん。夏休み中はやっているから大丈夫」
「なら、開けとくよ。今週の日曜日だろ」
「ありがとう」
乃亜は嬉しそうに微笑んだ。
・・・・・あれ~、なんか俺忘れている気がするんだけど気のせいかな?まあ、いいや、寝よう。
俺はそのまま寝始めた。
「ふふふ、これでレンと一緒にデートできるし、ましてや既成事実が作れるから一石二鳥だね」
なんか、乃亜がぼそっと恐ろしいことを呟いたが聞かなかったことにしよう。