少し寝ていいか?
すみません。どうやら、同じのを掲載していたみたいです。
ご迷惑をおかけしました。
「・・・・・死んだか?」
俺はそう思ったが途中で体を痙攣させているからギリギリ生きているだろう。
ふう、危ない。危ない。怒りに任せて殺すところだった。
「ふう、終わった」
俺はとりあえず息を整えた。
「レエエエエエエエエエエエエン!!」
「ごほっ」
そしたら思いっきり横から乃亜に抱きつかれ吹っ飛ばされそのまま倒れてしまった。
「大丈夫?」
乃亜は心配そうに俺に覆い被さって上から覗いてきた。
「お前のせいで瀕死状態だ」
今までの戦いで一番のダメージを受けた。
「ごめん」
乃亜は謝ってきた。
「何が?」
「また蓮斗を危険な目に合わせちゃった」
「いつものことだろうそんなの。俺はお前の事が大切なんだから護ってやりたいんだよ」
俺は乃亜の頭を撫でる。
「・・・・・ねえ、それってプロポーズ?」
「え、なんで?」
こいつはいきなり何を言っているんだ?
「だって、ボクのことが大切だから護ってくれるんでしょ?それってボクのことがスキってことでしょ」
「いや、それは」
「好きじゃないの?」
乃亜は悲しそうな顔をした。
その顔は反則だろ。もう、こうなったらやけくそだ。
「好きだよ。一人の女性のとして俺はお前が好きだっ!」
俺は言い訳を考えるのを止めて自分の気持ちを伝えた。これを伝えた瞬間、乃亜がものすごく赤い顔をした。
「えへへ、ボクもレンのこと大好き」
乃亜は嬉しそうに笑い、そのまま俺の胸に顔を埋めた。
「疲れたな」
俺は乃亜を助けたことに安心したせいで一気に眠気が襲ってきた。
「うん。本当にね」
「少し寝ていいか?」
「いいよ」
「おやすみ」
「うん。おやすみ」
俺は乃亜に許可を貰い、目を瞑った。本当はまだ乃亜の能力や何故豊が乃亜の能力を手に入れたかったのかなどいろいろと知りたい事があったが、今は休もう。
俺はそう思いそのまま眠りについた。
「やれやれ、結局は失敗に終わりましたか」
雪崩はホテルを見上げながら呟いた。彼女は今まで、隊員たちの撤退命令などをしていたので少し遅れてしまった。
「まあ、前金は頂いていましたからよしとしましょうか」
「でも、七つの罪は見事に潰されたのは痛いんじゃないか?」
そしたら、バイクに乗って影切がやってきた。
「まあ、確かにそうですね。鉄さん、木種さん、犬塚さん、喰屋さんは、当分仕事はできませんね。水地さんは行方不明ですし、吸妖さんは完全に殺されちゃいましたし。実際の所、七つの罪は影切さんしか残っていません」
「ぶっちゃけ言って、あたいは代理だから七つの罪はこれで潰れたな」
悪そびれる様子もなく影切は笑っていた。
「まあ、そうなります」
「ところで戦ってすらいないあたいの処分はどうなるんだい?」
「影切さんの処分はないと思いますよ?」
「マジで?」
「はい。相手が相手ですし、今回は処分になりません。でも、七つの大罪が潰れてしまったので当分仕事はないですよ」
「ん~、そうなると仕事を探さないといけないな」
「あてはあるんですか?」
「まあ、どうにかなるさ。それよりあたい達もそろそろここから去ろうぜ」
影切はそう言って雪崩にヘルメットを渡した。
「そうですね」
雪崩はヘルメットを受け取り、それを頭に被り、バイクの後頭部に座った。
「どこまで?」
「じゃあ、家までお願いします」
「わかった。しっかり捕まってろ」
そう言って、影切はバイクを走らせた