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夏休みの予定は?

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「すまないけど。また、仕事を頼みたい」

 シオンが机の上に手を組みながら言ってきた。

「帰ります」

 そう言って俺達は生徒会室から出て行こうとした。

 買い物に行った次の日、俺達は生徒会室に呼ばれていた。

「まあ、そう言わずに仕事内容だけでも聞いてちょうだいよ」

 そんな態度にもシオンは冷静に対処していた。

「すぐに終わりますか?」

 やはり、ここはみんなの代表の大地が聞いた。

「んー、それは、君たち次第かな?」

「わかりました。なら、早く話してください。乃亜さんもそれでいいよね?」

「うー、わかったよ」

 乃亜は渋々了承した。

「それで、仕事ってなんですか?」

「うん、実はこの頃、嬢育科の生徒達が他校の不良共にちょっかいを出されているって話がきているんだ。それを君たち、特に紅沙花君に退治をしてもらいたい」

「俺に利益は?」

「そうだね。君たち、夏休みの予定はどうなっている?」

「特に決まっていませんが」

「それじゃあ、私の別荘に招待してあげるよ」

「別荘?」

「うん。海と山が近くにある別荘。しかも、一般人はいない所。恋人同士でいちゃいちゃするにはいい所だと思うよ」

「う~ん、で「いきます」乃亜、だから人が喋って「レンは黙っていて」はい」

 俺は渋々、黙っていた。

「ねえ、先輩。それってこうゆうこともできますか?」

 乃亜はシオンに近づき耳元で呟いた。

「うん、できるね。まあ、でもあくまで君たちが私の仕事をやってくれるという条件だけどね」

「やります。いえ、むしろやらせてください」

「おい、乃亜。勝手に決めんなよ」

 働くのは俺なんだぞ。

「大地君や真衣ちゃんもそれでいいよね」

 乃亜は俺の言葉を無視して大地達に聞いた。

「うん、僕もいいと思うよ」

「私もいいよ」

「よし、決まり」

 乃亜は簡単に決断を下した。

「なあ、俺の拒否権は?」

「そんなの無いに決まっているでしょ」

 あ~、決まっているんだ。

「そう、それじゃあ。頼むね」

 シオンは損な光景を見ながら微笑んでいた。


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