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透咲乃亜の一日

感想お待ちしております

ボクの名前は透咲乃亜っていうの。今日はボクの一日を見ていこうと思います。

 ボクは蓮斗の腕の中で目を覚まします。

「う~ん、今日もいい天気」

 ボクはそう言うと、まだ眠っている蓮斗を見ます。

 ボクの愛しい人。絶対に誰にもやらないから。

「んふふ、レンの寝顔ってかわいい」

 そして、その後、五分ぐらい蓮斗の寝顔を堪能し朝の準備をします。

「さて、今日もレンの為に頑張るね、ん」

 蓮斗が起きないことをいいことにボクは毎朝かかさずレンの唇にキスをします。

 たまには、濃厚なのもね。

 そして、すぐに自分の部屋に戻り制服に着替えその上にエプロンを装着する。

これで準備万端。

ボクはまず脱衣所兼洗面所に行き、自分の身支度を整え、それが終わったら洗濯をします。「すーはー、すーはー、レンの匂いがする」

 そして、途中で見つけた蓮斗のTシャツの匂いを必ず嗅ぎます。

 ボクの朝の至福の時でもいうのでしょう。

「あ、いけない。早く朝ご飯を作らないと」

 そして、洗濯が終わったらすぐに朝食の支度にとりかかります。

「ふあ~、寝み~」

 そして、朝食が出来上がるころに蓮斗がリビングに入ってきます。

「おはよう。レン」

 ボクは最上級の笑顔で微笑みかける。

「ああ、おはよう」

 蓮斗は眠たそうな顔でボクに挨拶をしてくれる。

 これを見れば今日も頑張れると思えるよ。

「待ってて。今、朝食の用意をするから」

「わかった」

 ボクがそう言うと蓮斗は頷き椅子に座った。

 う~ん、何だが新婚さんって感じ。

「あ、おはよう。お姉ちゃんにお兄ちゃん」

「おはよう。玲ちゃん」

「おはよう。玲」

 ボク達が朝食を食べ始めると玲が眼の下に隈を作ってリビングに入ってくる。

「なんだ、また徹夜明けか?」

「うん。ちょっと。今作っている道具の設計図をまとめていたら。朝までかかっちゃてね」

 玲ちゃんはなんでも作っちゃう蓮斗の妹で

「はい、朝食とコーヒー」

 ボクはそれを玲に渡す。

「ありがとう。お姉ちゃん」

 玲はそれを受け取り眠たそうに食べ始める。

『おはようございます』

 そして、最後にミコトがやってきた。

「おはよう。ミコト。はい。ミルク」

 ボクはミコト専用のお皿にミルクを注ぎ、ミコトに渡した。

『ありがとうございます』

 ミコトはお礼をいいそれを舌で舐め始めた。

 これがボクの朝の日常です。



 昼休み。

 ボクはいつものメンバーで食事をしています。

 本当はレンと2人っきりで食べたかったけど、これはこれで楽しいので良しとします。

「レン。おいしい?」

「ああ、おいしいよ」

 蓮斗はいつもそう言って、ボクの愛情弁当をおいしそうに食べてくれます。

「あはは、相変わらず仲良しだね。2人供」

 最近、友達になったスバルちゃんは笑いながらサンドイッチを食べてました。そしてその横には何故か楓太君が顔を青くし白眼を向いて口から泡を噴きながら倒れています。

 何を食べたらあんな風になるんだろう?

「あったり前じゃん。ボクとレンは愛し合っているんだから」

 ボクはそう言って蓮斗に抱きつく。蓮斗は何も言わないで弁当を食べることに集中している。

 もう、照れなくてもいいのに。

「僕から見れば、乃亜さんかの一方的な押し付けだと思うんだけどね」

「なんか言った?」

 牛乳を飲んでいる大地が余計なことを言ったので、ボクは大地を睨みつけた。

 余計なことを言うんじゃない。

「いや、なんでもないです」

 大地はすぐにボクから眼を逸らす。

「駄目だよ。アッちゃん。大地君を脅しちゃ」

 そしたら、ボクの親友の真衣ちゃんが大地君を庇うように言ってきた。

「だって大地君が余計なことを言うから悪いんだよ」

 ボクは開き直っていた。

「それでも駄目。大地君を脅していいのは私だけなんだから」

「え、それも駄目だよ」

「ご馳走様」

 そんな2人の会話を聞いているといつのまにか蓮斗が弁当を食べ終わっていた。

「さて、飯も食ってことだし寝るかな」

 そしてすぐに横になった。

「駄目だよ。レン」

「そうだよ。食べてすぐに寝るのは体によくないんだよ」

 ボクが注意するとスバルも一緒に言ってきた。でも、ボクとスバルが考えていることは全然違う。

「寝るなら、ボクの太ももを枕にして寝てって、いつも言っているでしょ」

「「そっちかよ」」

 思わず大地と真衣がボクにツッコミを入れてきた。

 そんな、昼休みだった。



「ふあ~」

 ボクは大きな欠伸をしながら階段を上がった。

 今日はもう寝るだけだ。

 学校が終わり家に帰って来てからは、夕食を作り、お風呂に入ったり、他にもいろいろやっていたら、時間はもう11時を過ぎている。

「あれ、レン。まだ起きてんの?」

 ボクはノックもせずに蓮斗の部屋に入っていく。そしたら、珍しく蓮斗が机の上で何か作業をしていた。

「ん、ああ、明日までのレポートを書いてんだ」

 蓮斗はボクに気がつき、レポートを書きながら答えてくれた。

「それって時間がかかる?」

 ボクは蓮斗のベッドの中に入りながら聞いた。

 あ~、蓮斗の匂いがする。

「いや、今終わったよ」

蓮斗は背伸びをして立ち上がり、こっちにやってきた。

 ボクは蓮斗が入るスペースを空ける。

「つか、お前、当然のように俺と一緒に寝るよな」

 蓮斗は呆れながらベッドの中に入ってくる。

 ボクをベッドから追いださないのは、どうせ寝静まったら勝手に侵入するのがわかっているからである。

「当たり前じゃん。ボクはレンの妻なんだから」

「妻にした覚えも無いし、結婚した覚えもない。つか、お前、自分の部屋があるんだからそっちで寝ろよ」

「やだ。ボクにはもうレンと一緒じゃないと眠れない習性があるの」

 この習性は嘘だ。本当はレンを側で感じていたいからだ。

「すんげー俺に対して迷惑な習性だな」

 蓮斗はボクに対して文句とか言ってくるけど、結局はボクのしたい通りにさせてくれるから嬉しい。

「えい」

 ボクはそのまま蓮斗に寄り添った。蓮斗はどこか諦めた様子でそのままボクを優しく抱きしめてくれる。

 ボク的にもう少し強めに抱きしめてほしいな。

「ふあ~、寝るか」

「うん。それじゃあ。おやすみ」

「ああ、おやすみ」

 蓮斗は眼をつぶり、ボクも眼を瞑った。

 明日もいいことがあるといいな。


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