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それぞれの戦い

少し残虐シーンもありますので気をつけてください

「キリがありませんね」

 私は暗器を操りながら、次々と動物達を倒していく。

「「「「「ぐおおおおお」」」」」

 でも、動物達は倒れても倒れても、起き上がり何度だって私に襲いかかってくる。

「これでは、まるでバーサーカーですね」

 さて、どうしましょ?出せる鎖の数も減ってきましたし。なんだか、動物達も連携攻撃を覚えて、どんどん服にかすってきましたし、当たるのは時間の問題ですね。

「後で、縫いなおさないといけませんね」

 私は愚痴りながら、また動物達を倒していく。でも、また立ち上がり襲ってくる。

「いい加減、飽きました」

 私はそれを避けた。

「ぐおおおおお」

 そしたら、後ろからも攻撃が来たので鎖を使い空中で緊急回避をした。

「ぎゃあああああ」

 そしたら、その攻撃が前にいた動物の水晶に当たり、当たった動物がいきなり叫び出し倒れてしまった。しかも、起き上がる様子は無かった。

「なるほど」

 私はようやくこいつらの弱点を見つけた。

たしか、この動物達は魔力生命体でしたよね。だから、痛覚を元から無くしておけばいくら攻撃しても意味がないと。でも、水晶がコアの役割になっていて、それが傷ついたおかげで機能を失い倒れたと。

「タネさえわかれば、簡単なことでしたね」

 私は地面に着地して構えた。

「「「「「ぐおおおおお」」」」」

 それを好機と思い、動物達が襲ってきた。

「我が盟約に基づき、水晶を居抜け、影法師!暗鬼滅裂」

 その瞬間、夢の影から何百個の暗器が出てきて、次々と動物達の水晶を破壊していく。

「とどめ」

 そして、最後の動物の水晶を割り、すべての鎖が消えて行く。

「はあ、はあ、久々に疲れました。でも、私の役目は終了です」

 私はその場に倒れ、目を瞑った。

 今日の晩御飯なんにしましょう?

 夢VS魔力生命体達戦 勝者 夢。



「はあああああ」

 あたしはゴーレムの胴体を蹴った。

「キカナイ」

 しかし、ゴーレムは怯むことも無く、あたしに襲いかかってくる。

「当たらないよ」

 ゴーレムの動きが遅いおかげで、あたしはすぐにそれを避ける。

 さっきから、この繰り返しだ。

「そろそろだと思うんだけどな」

 あたしは自分の手とローラースケートを見ながら、思った。

 電気でコーティングをして攻撃を与えているけど、相手は石だからまず感電することはないし、相手は硬すぎるから一向にビクともしない。

「やはり、ここはフーちゃんに任せるべきだったかな?」

 ううん、自分からやるって言ったんだもん。きちんとやりとおさないと。

「オマエ、アイツラノナカデイチバンヨワイ」

 ・・・・・よし、絶対こいつ壊そう。

 ゴーレムの一言によりさらにやる気が出てきた。

「じゃあ、あなたはあたし達よりさらに弱いってことだね」

「ナゼ」

「あなたはここであたしに倒されるからだよ!」

 あたしはまたゴーレムに突撃し、攻撃を加える。

「ナンカイモイウ。オマエノコウゲキキカナイ」

「どうだが!」

 あたしは思いっきり、胴体を蹴りつけた。

 そしたら、ゴーレムの胴体に異変が起きた。

「アレ?ナンデ、オレノカラダニヒビハイル?」

「やっとだ」

 あたしは今までの苦労が報われたと思った。

「オマエ、ナニシタ?」

 ゴーレムは不思議そうに聞いてきた。

「あなたは気がつかなかったけどさ、あたし、あなたの胴体を攻撃する時、同じ所しか蹴ってないんだよね」

「ナニ」

 同じ所しか蹴っていないことは、その部分だけにダメージが蓄積されたということになり、脆くなっていたことになる。

「それじゃあ、そろそろ決着をつけようか」

 あたしは両手に全身の電気を集中させ、突撃した。

「サセルカ!」

 ゴーレムはさせまいとばかりに襲いかかってくる。

「一点集中!双雷牙!」

 あたしはいともたやすくゴーレムの攻撃を避け、胴体のヒビにめがけて渾身の力を振り絞った。

「グ、グオオオオオオ!!」

 その瞬間、ゴーレムの胴体のヒビが全身に周り、バラバラに崩れ落ちた。

「おし、あたしの勝ち」

 あたしはガッツポーズをした。

「さて、急いでみんなを追わなきゃな~」

 あたしは移動をしようとした瞬間、そのまま倒れこんだ。

「・・・・・電池切れた」

 ん~、やっぱ力を使いすぎたな。

 あたしはおかげでその場から動けなくなった。

 スバルVSゴーレム戦 勝者 スバル。



「ナ、ナゼ、ミエテイル?」

 キメラは床に叩きつけられながら聞いた。

「ん?秘密」

 オレは大鎌でまたキメラを斬りつけようとした。

「ヒッ!」

 キメラはそれを避け、また姿を消した。

「そりゃあ、驚くよね。姿が見えていないのに何度も何度も地面に叩きつけられるんだから」

 ましてや、超音波をオレに向けても効いていないんだから、驚くよな。

「ク、クラエ」

 キメラはオレに向けまた超音波をやってきた。

「だから、効かないって」

 オレは大鎌を一振りし、相殺した。

「ところで、オレそろそろ飽きてきたんだけど。そろそろ、終わらせていい?」

 オレは何も無い壁に向け、跳びはね鎌を思いっきり振った。

「喰い尽くせ、神嵐」

 その瞬間、大鎌に感触があり液体がその場に飛び散る。

「キイイイイイイ」

 そしたら、いきなり地面に片方の翼がないキメラが姿を現した。そして、その奥の方に翼が落ちていた。

「これで、もう飛べないね」

 オレは床に着地してゆっくりキメラに近づいた。

「でもね、念のためにこちらもやっとおこうか」

 オレは残っている片方の翼を大鎌で切断した。

「キイイイイイ、ナンデダ、フツウナラミエナイオレガカッテイルハズナノニ」

 キメラは叫びながら訴えてくる。

「じゃあ、最後にいいこと教えてあげる。オレの能力は空気。だから、君の羽音や君が飛んでいる時の空気の動き方で場所がわかるんだよ。それじゃあね、ばいばい」

 オレは大鎌をゆっくりと振りかざす。

「スキアリ!」

 キメラはいきなり口を開け、舌でオレを狙ってきた。

「無駄だよ」

 オレは自分に舌が当たる前に、キメラの頭を大鎌で刺し切断する。

「喰い尽くせ。神嵐」

 そして、そのまま大鎌から風が吹き出し、そのままキメラの遺体を粒子になるまで切り刻み、吸収した。

「ふう、意外と簡単だったな。さてと、蓮斗達は大丈夫だと思うし。スーちゃんの所に行こうっと」

 オレはそのまま道を逆戻りした。

 スーちゃん、電池切れになっているだろうな。

 楓太VSキメラ 勝者 楓太。



「はあっ!」

 俺はドラゴンを斬りつけた。

「ゴオオオオ!」

 ドラゴンはそれを爪や尻尾で応戦する。

 そのおかげで、俺は苛々していた。

 ちっ、なかなか急所に当たらないな。

 ドラゴンは任せろと蓮斗に大口を叩いたが、はっきりいうとかなりきつい。

「弱音を吐いても無駄か」

「ゴオオオオ!」

 俺が思考しているといきなりドラゴンが炎を噴いてきた。

「殺す気か!」

 俺はそれをギリギリの所で避ける。

 さっきから、この調子だ。ドラゴンに近づけば尻尾、爪、牙などで応戦してくるし、距離を取れば火を吐いてくる。

「くそ、早くこいつを倒さないと、蓮斗の助けにも行けないし、刀の刃も欠けてきたし、急がねえと」

 俺がそう思いながらも、また、ドラゴンを斬りつけるか、また爪で受け止められる。

「ゴオオオオオ!」

 そしたら、また火を噴こうとしたのでそれをギリギリで避け、距離を置いた。

「くそっ!」

 早く倒さないといけないのに。

 プルルルルルル。プルルルルルル。プルルルルル。

 そしたら、自分が持っている携帯が鳴りだした。

 俺は携帯を取り出し、ディスプレイを見てみると、水姫だった。

「はい、もしもし」

 俺はドラゴンに注意をしながら、電話に出た。

『もしもし、龍次。今、暇ですか?』

 水姫の声が電話越しで聞こえてくる。

「忙しい」

『じゃあ、それを早く終わらせて、ワタクシの所に迎えに来てください』

 じゃあってなんだよ?

「一応、聞こう。何故だ」

『街に出かけたいからですわ』

「他の護衛を連れて行けよ」

『ワタクシの護衛はあなたしかいません。だから、早く迎えに来なさい。いいですか、必ずですわよ!ワタクシはいつまでもあなたの事を待っていますからね。それでわ』

 水姫に一方的に約束を取り付けられて、そのまま返事もできずに切れてしまった。

「はあー、しょうがない。本気でいかせてもらう」

 俺は刀を構えた。

「燃え咲かせ!余命桜!一の型、炎舞」

 その瞬間、刀から炎が噴き出た。

「はあああああああ!」

 そして、俺はそのままドラゴンに斬りつけた。

「ごおおおおおお!」

 ドラゴンも、爪で応戦する。

 そして、勝負が決する。

「ごおおおお!」

 ドラゴンは雄叫びを上げ、そのまま倒れた。

「・・・・・」

 俺は無言のまま、刀を鞘に納める。

「さて、急ぐか」

 んで、早く終わらせて水姫を迎えに行こう。急がないとあいつ機嫌悪くなるからな。

 俺はそう思いながら急いで蓮斗の所に向かった。

 龍次VSドラゴン戦 勝者 龍次。



「まさか、私の道具が全部負けるとは思わなかったな」

 田村はパソコンに写っているカメラの映像を見て、驚いていた。

 なんせ、普通なら国一つ潰せるほどの力を持っている道具たちだ。

 それが、たったのスキル持ち4人に負けた。それもただの学生とメイドにだ。

「でも、まあいい。本音の方はいい感じに仕上がっているからな」

 田村は後ろにあるパソコンのディスプレイを見た。

 そのディスプレイに写っていたのは、壁にのめり込んでいる蓮斗の姿だった。

「ふはは、いいぞ。もっとやるんだ」

 田村は画面を見ながら笑った。

 しかし、この時、別のパソコンに異変が起きている事に田村は気が付かなかった。


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