海里 牙歌2
前回までのあらすじぃ!
1度目の死に戻りをしたモブ男。
今度は、生き残ることができるのか?
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「それでは、最初のペアを決めるポン」
「あっ。ちなみにくじはこっちで勝手に引かせてもらったポン」
前回はここでも部尾がしゃべって牙歌がそれに反応したため、最初に戦わされることになってしまった。
ということで、今回、モブ男は黙っていることにした。
他の人が戦っているところを見て、情報収集するのである。
「えぇと。じゃあ、海里 牙歌と乙伸武 モブ男に戦ってもらうポン」
「制限時間は5分間。盛大に殺し合うポン。それじゃあ、スタート!」
「、、、は?」
モブ男は呆けた顔をする。
なんと、またはじめに戦うことになってしまった。
しかも、牙歌と!
(ふざけないでよ!前回と変わんないじゃんか!)
モブ男は心の中で怒るが、すぐに思考を切り替える。
「ねえ。殺し合わない事って、できないかな?」
モブ男は新たな道を探す。
ひたすら情報を集め、デスゲームを壊すために。
まずは、牙歌と戦う以外のルートを探すことにした。
「殺し合わないこと?どうするんだよ?」
牙歌が聞き返してくる。
うまくモブ男の作戦が成功したらしい。
これにより戦闘ではなく、しばらくは話し合いになるだろう。
「だから、そんな方法はないかな?って俺が聞いてんの」
「じゃあ、能力と特殊能力教えてよ」
「それでこのデスゲームの攻略方法を見つけられるかもしれないじゃん」
「ちなみに、俺の能力は器用だよ。見たことのあることなら大概できるようになるやつ。特殊能力は、お兄さんが教えてくれたら教えてあげる」
話し合いになったことをチャンスとみて、モブ男は牙歌の情報を求める。
能力は知っているが、それでも聞くのは嘘をついていないか、判断するためである。
モブ男は今までのデスゲームで散々嘘をつかれてきたので、用心深いのである。
ついでに、あえて自分の情報を教えることで、相手から情報を引き出すというのも、今までのデスゲームの経験から身につけた技術である。
「俺の能力で、デスゲームの攻略方法が見つかる乾けないと思うがなぁ」
「まあいい。教えてやる。俺の能力は、馬鹿力。筋肉の量が5倍になるものだ」
「特殊能力は、溜め。その名の通り、力をためておける能力で、すきなタイミングで一気に解放できる能力だ」
「へぇ。能力と特殊能力がいい感じでマッチしてるね。うらやましい」
「じゃあ、俺の特殊能力も言わなきゃね」
「俺の特殊能力は、瞬発。一瞬だけ、力が二倍になるよ」
もちろん嘘である。
モブ男は、相手の嘘は見抜けるようにするし、もちろん自分も嘘をつくのだ。
それはもちろん、相手に自分の情報を渡さない目的もあるのだが、
それとは別に、デスゲームの主催者(つまり、今回のデスゲームでのポン子)に、情報を教えないという目的もあるのだ。
もしバレてしまったら、1度デスゲームを終わらせられて、死に戻りが使えない状態で消されてしまうかもしれないからである。
「、、、どうだ?このゲームを終わらせられる方法は考えついたか?」
「ちょっと待って」
牙歌が考えついたのか聞いてくる。
モブ男は、牙歌にもう少し待つように言い、牙歌の言っていたことをよく考える。
新しく入手した情報。
海里 牙歌
・特殊能力(溜め?:力を溜めておけ、すきなタイミングで解放できる?)
次回予告ぅ!
次回、第8話「海里 牙歌3」
牙歌の特殊能力が分かって喜ぶ、かと思えば何やら考え出したモブ男。
一体何を考えているのだろうか?
そして、今回のループは生き残れるのか?
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それでは、次話でお会いしましょう!
「デスゲームをぉぶっ壊す!」