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29、ついに旅行と、奇襲と、ばーす①

そろそろ1部終了です!


29、ついに旅行と、奇襲と、ばーす①



そんなわけで、色々カオスになりつつも今度こそは異能のことなどは忘れて遊ぼう、と思った。


(ほんとにこの何ヶ月間、みなさん大変でしたね……。ここは一つ、リラックスと行きましょうか。)


「忘れ物してないかー、大丈夫かー」と純が川崎由の電車に乗る前に確認した。みんな「大丈夫でーす」と元気よく手をあげた。


「あやちゃんも大丈夫? オムツ持ってきた?」


こまちが電車の中で、わたしの横に腰を下ろしてはそう言ってニヤけた。


「久しぶりにそのトラウマ聞きました…大丈夫ですぅー、さすがにもう『あんなこと』はしませんー」


(※あんなこと───昔の話参照)


さすがに忘れ物はないはずだが……。


────あれ、なんでしょうこの不吉な予感。


そして、川崎についた時。


『ドアが閉まります ご注意ください……』


電車のドアがゆっくりと閉まる。走りすぎていく。


「───────あ゛っっっ!!」


青ざめるわたしを、みんなが振り向いて見る。


「「?」」


「水着と────枕を忘れてきました……」




25、ついに旅行と、奇襲と、ばーす①


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回の復習


わたし「あや」、「こまち」、「純」、「素」、「ばーす」の五人で川崎のシーパークに行くことになる。


だが、わたしは川崎についたとき、ふと水着と枕を家に忘れてきたことに気づいた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いや゛ああああああああああああああぁぁぁ……!!!!」


「ママうるさい…」


「いやいやだって、こんなこと聞いてませんよ〜〜〜〜〜〜!!!」


わたしは火丁ひのとあや。今、忘れ物を取りに家に戻っている最中だ。


今から戻ったらみんなに迷惑をかけてしまう? それは本当に申し訳ないです…


でも大丈夫です。すぐに戻ります。


そう─────巨大な鳥に乗れば……!!


というわけで、大きな不死鳥の姿になった(というより、不死鳥の炎に覆われた)ばーすの背中に乗せてもらった。


(※ちなみに、わたしの身体は燃えないようになっている。不思議だ。)


気持ちいいんじゃないか、いい体験じゃないか、───ですか!?


いやいやいやいや。


乗って見ればわかる。今の状況を説明しよう。


空の中を、自由自在に飛び回るばーす。口から何かが出そうで、口を抑えながら不死鳥の首元にベタっと引っ付くわたし。


全っ然思っていた空を飛ぶイメージとは違った。


「吐きそうです……」


「吐いたら、ママにあとで、かわいい水着、買ってもらう……」


「スパルタ娘……!!」


それにしても、久々に聞いた天の声。いや、ばーすの声か。


(不死鳥を纏うと声変わりするんですね…)


「低空飛行」


えっ!?!?


不吉な天の声が降りた途端、ばーすは急降下した。


「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


ゆっくりと減速していく。風が弱まる。


目を恐る恐る開いたわたしは、いつの間に自分がアパートに着いていることに気づいた。


(…まだ二分くらいしか経ってないですよね!?)


「あとで水着、ママに、買ってもらうから。……早く忘れ物、とって」


え。


「え、わたし吐いてませんよ…?」


「愚痴を、吐いた」


なんか…………負けた気分。


そもそも、この子本当に見た目相応の年齢なのかすら、怪しいところだ。


ちなみに、わたしのお気に入りのノベル「お兄さんはぺちゃぱい好き!」の第五巻で、「見た目は普通の少女だが、その体は千年樹が凝縮されたもの」というキャラがいた。


もしかして同じ類…なんてことを考えながら、アパートの階段を駆け上がる。


─────あれ、なんか背中が重いのですが……。


足を止めて、肩越しに後ろを見ると、いつの間にばーすがわたしの首に腕をまわしていた。要は、おんぶしていけ、ということらしい。


文句言うよりそれとおりにやる方が早い気がして、わたしは「よっこいしょ」とばーすを背中に背負って再び階段を駆け上がった。


わたしの部屋は七階。


最上階に比べれば楽だが、そういう時になるとなんで一階じゃなかったんだろう、と損した気持ちになる。


(それにしても、あまり疲れませんね。……この何ヶ月間の特訓が効いたようですね……!!)


ばーすは寝ている時が重い。


前にこまちと二人がかりでも、持ち上がらなかった。


だが、まだ眠っていなければ、普通の見た目にふさわしい重量だ。


五階に上がろうかと言うところで、わたしは足にブレーキをかけた。


「…………?」


上で、なにやら尋常ではない音がする。


普通の足音、などのレベルではない。


「あれは……!!」


もしかして、と背筋が冷える思いで下を見ると、案の定「奴ら」だった。


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