暫くの夢幻
今日、あたしとリーズさんは色々な書類を書いてきた。やっぱり色々書くものがあるんだって。本当なら親族が優先だけど親族は引き取りの権利を放棄したからこのままでいいらしいわ。
そうしてる中でこんな場面があったの
「サラちゃん」
「サラでいいわよ。あなたの娘になるんだし」
「そっか…サラ、下の名前変えられるけどどうするんだ?」
「下の名前…?」
「ああ。元の名前、サラ・ヴァイレッタか俺の名前をついでサラ・ローレインか」
あ、なんかサラ・ローレインってかっこいい。というか、初めてリーズさんの本名知った気がする。というか、今まで私の本名を名乗らないとか小説としてどうなのよ((--;))そうね、あたしはね…
「良かったのか?俺の名前で」
「いいの。サラはパパとママから貰った名前。ローレインはリーズさんから貰う名前だもん」
「そっか。そりゃいいが…俺が一応父親なんだし、呼び方変える気はねぇのか?俺には変えさせたのに」
「どう呼べばいいのよ?パパとは違うし。うーん…お兄ちゃんとか?」
「16歳年上の兄貴ってどうなんだよ。まぁいいか…」
という訳でリーズさんはあたしのお兄ちゃんになりました〜!イェーイ!
そんなこんなで初めてリーズさんの家に行くことに。
自宅兼事務所…
3階建ての建物についたわ。自宅兼事務所らしくて、1階が事務所のようね。2階、3階が自宅なのかな?
なんて例えたらいいんだろう…そうだ、名探〇コナ〇に出てくるあの探偵事務所のある建物がまるまる1つお兄ちゃんのものだと思えばいいわ
「早く行くぞー」
今日が学校休みでよかった〜。そう思いながらあたしは2階に行くの。ちゃんと整理されている部屋でびっくりしたわ。何でも屋やってることだけはあるわ…この人。
そして、お兄ちゃんは忙しそうに1階に行った。無論、仕事の依頼が来たらしいわ。こっそりあたしも…
1階…
訪問者らしいわね、太った訪問者ね。ただの悪口じゃん
当然だけど何か依頼してるわ
「本日はどう言った御依頼で?」
「実は僕の妻が厳しい人でして…僕のコレクションを一晩で捨ててしまったんです」
コレクション?どんなのなんだろう…
「どう言ったコレクションでしょうか?」
「ド〇ゴン〇ールのコレクションでして」
「あたし知ってる!」
「サラ!?」
「この娘は?」
「私の養子のサラです。」
「これでしょー?界〇拳〜…4べぇだぁぁぁぁ!!!」
「間違ってねぇが、そこやるとは思わなかったしオリジナル作品の権利剥奪されかねないからやめてくれ」
これをお題にしてる時点でかなり怪しいけどまぁいいわ…
依頼内容を整理すると⤵︎ ︎ね
昨日の夜、妻にコレクションを捨てられたがどこに行ったのか分からない。報酬は500$。どのような結果でも報告してくれ
…らしい。"どのような結果でも"…ねぇ。すると、お兄ちゃんが確認するように質問した
「失くしたものと同じ種類のものを買うことはできるんですか?」
「…そういうものも多いでしょう。しかし、10年以上前に今はいない親友から貰ったあのフィギュアだけは買えないんです。何にも…変えられないんです」
「…かしこまりました。依頼を承りましょう」
お兄ちゃんはその後、色んなことを確認した。住所とかいつも捨てるところとか…その確認が終わったあと、依頼主は帰り、お兄ちゃんは出発することとなった…




