遊びあそばせ!
今日の空です。
起承転結の無いだらっとした話です。
この話はほぼ会話文で進行するので
皆様の想像力が試されます。
最後までお付き合い下さい
揺れる お団子 べた褒め 事件
「…揺れるお団子?」
「それ、事件?」
「誰だよ『べた褒め』って書いた奴は。そんなに褒められたいのか」
「ふっ。おっかしー!」
男四人で机を囲む、ムサイ昼休み。
やっているのは、文章ゲームだ。
ルールは、先ず、いくつかの文節(3~4文節位)の簡単な文章を紙に書く。次に、その紙を切り文節ごとに分けてシャッフルする。最後は文節の順番ごとに一枚ずつ引いていき、順番に並べてできた文章を読む。
古典的尚且つ、面白いゲームだ。
五十代 横目に 日焼け by.山田
「山田さんはなにがしたい!?」
「ここで五十代が使われたんだね」
「どういう状況…」
「五十代って書いた奴、京ちゃん?」
お姉さんは 瞳に 奈落の 山田
「文章になってねーな」
「…底知れない闇を感じる」
「ッチ。ここで奈落が使われたか…」
「凪やん、舌打ち良くない。腹黒さが出てる」
リア充 そろそろ 投げキッス 山だ
「失敗だな。二つの意味で…」
「意味不明だけど、なんか嫌だね」
「誰だよ。投げキッスって書いた奴は」
「俺だよ。凪やん、顔が怖い」
マハラジャを マハラジャ マハラジャ 山田さん
「マハラジャ多い! っていうか、さっきから山田さん率の異様な高さ!」
「山田さん…、何者?」
「俺だよ。山田を仕掛けたのは…。そして、実行犯は伊戸みんだ」
「っく…。帰りにアイス一本で買収されたっ…!」
新しい トマトが そろそろ 更年期
「は?」
「イライラしてるのかな? このトマト」
「そもそも、トマトに更年期は無いだろ」
「…考えようによっては、下ネ…。鍋ちんメッサ怖いよ、オーラが! はい。もう、言いません。ごめんなさい!」
ボンッキュッボンな 家の 食べたい 底へ
「完全にワケわからん」
「ボンッキュッボンなって書いたの、伊戸みんでしょ」
「絶対そうだな」
「京ちゃん、当たり! 凪やんは見てただろ」
君の 落ちろ きっと 美女
「あー、ちょっと惜しい!」
「そうかな?」
「自意識過剰な女だ」
「凪やん、仮にも学校の王子って呼ばれてるんだから、猫被って。それに、恋のキューピット視点かもしれないじゃん」
プロの 水着姿の 食べたい と言った
「プロの水着姿ってなんだよ!」
「グラビアアイドルかな?」
「…一文字替えたらヤバイ奴」
「本当にそれな!」
ボンッキュッボン 水着姿の マハラジャ 山田
「だから、山田さん何者!?」
「マハラジャの主張が強い!」
「…わざわざ水着姿でマハラジャする必要無くね?」
「マハラジャって響きがいいから書いたけど、マハラジャってそもそも何?」
「…ねぇ、飽きた。寝ていい?」
「京ちゃんは唐突な上に自由だな」
「…あ、そう言えば、なんかクラスの女子に呼ばれてたわ」
「自慢止めて、凪やん」
「ヤバイ! 午後一の数学当てられる! 頼む。教えて、鍋ちん」
「またか。伊戸みん、課題は家でやれよ」
「ハイ、解散!」
最後までお付き合い下さり
ありがとうございます!
面白い遊びがあれば教えて下さい。
今日の空が全力をもって遊びます!
びびっと来ればまた、短編というかたちで書いていきたいと思います。
精進します。