表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ライアー

作者: 菜の花
掲載日:2026/04/01


「ライアー」

吐き捨てるように呟いた

春の空気に似合わない

ずっと冷たい声


桜は知らないふりをして

春風に揺られているばかり

その優しさが胸に突き刺さり

そっと視線を逸らした


「嘘だよ」


軽く笑えたのなら

こんなふうに

痛まなかっただろうに


たった一言を

全て冗談にできる

けれどそれは

なかったことにはできなくて


傷つけた言葉

傷ついた心

それらは嘘にできない


十二時の鐘が鳴ったあと

午前の嘘が剥がされる

残るのは

優しい笑顔か

それとも嘘笑いか


嘘だから

忘れて、なんて

そんな軽い言葉で

嘘になんてできない

できやしない


散りゆく桜は

何も知らない顔をして

ただそこに

春を贈っていた

ご覧いただきありがとうございました。


笑えない嘘つき


誰かに届きますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 そう言えば今日はエイプリルフールでしたよね。(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ