「まさか物語にありがちな弱いスキルなんかになるわけないよな、ハハハ」
辰=一人称俺
葉=一人称僕
「へぇ〜、まさにゲームとかの世界だな」
「魔法もそれ本に出てくる天霊の属性と同じのがあるらしいぜ」
「へぇ〜、魔法のこととかも調べたいし本取ってくる」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「そこまでだ〜!、休むのもれっきとした訓練だ!明日に備えてしっかり休め!寮部屋は全員揃ってから案内する!」
他のクラスメイト達が本を片付けるのを見つつ辰は勉強に疲れたような楽しかったような顔で葉に話しかけてた
「はぁ〜、こんなに勉強したの何年ぶりだろ」
「ゲームの攻略調べてるみたいでいくらでも見てられるな」
辰と葉は自分達が読んだ本を片付け終えダニルに連れられて寮に着くと自分の部屋の案内を聞いた
「辰、お前の部屋は寮の二階の右から3番目の部屋だ。それで、葉は辰の隣の2番目の部屋だ」
ダニルはそう言うと他の生徒にも部屋の場所を伝えるため別のところへと歩いていった
「葉!隣の部屋だな」
「後で、俺の部屋で異世界でやりたいことでも語り合おうぜ」
「おう!」
辰と葉は自分の部屋につくとそれぞれ自分の部屋に入った
「おぉ〜」
部屋は物語にありがちな古臭いものを想像していた辰だったが実際はランプ、机どれを見てもホテルの一室と聞いても疑わないような上等な部屋だった
「やっぱ異世界でも王宮だからな」
辰は足早にに部屋を出ようとしたがランプの光に違和感を感じ、よくよく見てみるとその光が火のものではなく、はたまた電気のものでもないことに気がついた
「ん〜?やっぱアーティファクトとか魔導具的な物があったりするのかな?」
辰は、今ここで考えてても埒が明かないと一区切りつけると葉の部屋目指して部屋を出た
「遅かったな?なにかあったのか?」
辰は葉にここに来るでに見たあのランプの事を話しつつ椅子に座った
「これか?あ〜ホントだ、すごいな電気とも違うし…強いていえばペンライトとかの光をもっと淡くしたような…」
「難しいこと考えてても仕方ないだろここは異世界、ファンタジーの塊だそ?」
「確かにな!、こういうのは難しく考えたら負けだな!魔法、ファンタジー万歳!」
葉はどこか吹っ切れたようになりつつも辰に明日のことを尋ねた
「そういえば辰、スキルどんなのがいい?」
「スキルか〜、やっぱ超火力で、かっこよくて〜、闇のスキルとかかな?」
「あ〜、闇のスキルは名前もそうだけど強そうだよな〜。僕は、爆発とかのスキルかなぁ〜」
「爆発かぁ〜いいね〜」
「まぁ明日になってみないとわからないけどね」
「まさか物語にありがちなスキルなし、とか弱スキルになったりはしないよな!」
「僕達に限ってそんなまさか」
「「ハハハ」」
「じゃあ今日はありがとな、いろいろあって疲れたし部屋に戻って寝るから」
「うん、明日に限って寝坊したりするなよ」
そう言い辰は葉の部屋を出て自分の部屋に戻った
バフンと音を鳴らしながら辰はベットに溶けるような心地良い寝心地に感動していた
「はぁ〜疲れが取れる。やっぱいいベットは違うな。明日は運命のスキルが決まる日、いい感じのスキルになるといいな」
そんなことを思いながら辰は重くなってきた瞼を閉じた
次回はやっとスキルを受け取れます。
スキルについて説明しておくと、ずっと発動してるスキルと任意のタイミングで魔力を消費して発動するスキルの2つがあります。