クラスメイトとの遭遇
歴史……考えるの…ムズい…
ついていった先で待っていたのは鎧で覆われ顔は何者かにつけられたであろうキズが多くある男だった
「この人はダニル、騎士団の副長だ」
そう、アルクに紹介されたダニルは一歩前にでて話しかけてきた
「おう、明後日からお前たちの訓練を担当するダニルだ宜しくな」
そう言いながらこっちもやっぱりキズだらけの手を差し出した
「俺は辰、これからよろしくお願いします」
「おう!なにか困ったことがあったら遠慮無く聞いてくれていいからな」
お互いに握手を交わした後
「じゃあ、そこの椅子に座ってくれこれからの予定を説明する」
ダニルはメモのような物を取り出しつつこれからの予定を言った
「まずこの後からは明日に備えて図書館でこの世界ルートレンの歴史や魔法の基礎知識なんかを学んでもらう、明日は教会から聖職者さんがきてステータスの確認に必要なものを持ってきてくれるからな。」
(ステータス♪なんていい響き、やっぱ異世界とにきたからには魔法もつかいたいな)
「そしてそれを使った確認が終わったらスキルやら魔法のやらの使い方を知ってその次の日から訓練してもらうってのが今のところの予定だ。なにか質問はあるか?」
「はい!スキルってどんなのなんですか?」
「俺も詳しくは覚えちゃいなが簡単に言うとスキルはその人が使える特殊な魔法のことだ」
「例えばどんな感じなんです?」
「俺の場合は"増力"で、アルクは"加算"。増力は使うと筋力が著しく上がる、加算は使うと魔法の威力が通常よりも上がる」
「へぇ〜」
「他に質問はないな」
ダニルはほか質問がないことを確認すると
「よし!じゃあ他の救世人達にも会いに行くか!」
そう言うと、ダンッ!!と勢いよく扉を開けたダニルは辰とアルクを引き連れ図書館に向かって進み出した
(どうか!…どうか!…同じクラスメイトでありますように…)
辰は内心とても、ドキドキしつつ図書館へ進んだ
ダンッ!
(気持ちドアが悲しそうな雰囲気を出しているような気がしたけど異世界だとドアにも気持ちがあったりするのかな?……いやいや、何だよドアの気持ちって)
辰は自分でも訳の分からないことを考えてしまうほどの緊張をしつつ図書館の中への一歩を踏みだした
「ん?あれって、もしかして辰か!?」
「おう!葉!」
鈴木葉
辰の友達の一人。友達の中でも互いにゲームの事や漫画の事を心置きなく話せる辰の親友である
「よかった〜、いや〜アルクさんから他の人達がクラスメイトって聞いてもし、全く知らない人とかだったら、どうしようって考えてたら心配で心配で」
「バカだな〜、普通に考えたら自分のクラスメイトってなるだろ」
「まぁ会えたのが葉で良かったよ。あっ、その本もしかして」
「そう、この本はこの世界のあれこれが書かれてる歴史書、辰も読んでたら?」
辰は葉から借りた歴史書を開いた
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『ルートレン歴史書』
この世ルートレンは炎、水、風、土、雷、闇、光の7人の天霊によって創られた。
創られてからは七天暦で表される。
七天暦100年のあるとき地上に7人の人が現れたその人たちは協力し助けてあって生きていたがあるとき2人が喧嘩を始めた。最初は小さかった喧嘩の種火は、どんどん大きいくなり他の5人にも飛び火して取り返しがつかないほどに燃え広がった。それを見かねた天霊達はそれぞれが一人を抑えるために世界各地へと離れていった。その7人の子孫が炎がドワーフ、水が海人、風がエルフ、土が人間、雷が獣人、闇が魔人、光が天人。今では各種族によってそれぞれ7人の天霊が崇められてる。
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天霊と神は想像ではイコールだけど本質だとイコールではないと考えててほしいです。