連絡先
「え?なんで謝るの?謝らなくてもいいよ。私が好きでしたことなんだし」
「そ、そうですか。あ、ありがとう」
僕は申し訳なかったのに許してくれた岡村さんにお礼を言うと岡峰さんは僕に
「それで話を戻すんだけどさ。連絡先交換しない?」
れ、連絡先の交換!?じ、女子と?そんな女子なんて母親以外登録してないのに
「あれあれ?その驚いた反応をみるに私がお母さん以外の初めての異性の連絡先登録になるのかな?」
「な、な、な、なんでわかったんですか」
「あははは。だって反応がわかりやすくて可愛いんだもん。じゃ連絡先異性の初めては私がもらうね」
岡峰さんは携帯を出すと僕も携帯を出す。僕の携帯を岡峰さんが取るとカチカチっといじって
「はい。どーぞ!」
僕は自分の携帯を返してもらうと携帯の画面には
岡峰 京子
あいうえお順のところに岡村さんの名前があった。ふ、ふぉぉ。じ、女子の連絡先だ。
「それじゃ私先に行くから!また学校で」
岡村さんは僕に言うと走ってその場から去っていく。僕は岡村さんが走って行った後も岡村さんの連絡先をみて思わずにやけてしまっていた。
岡峰さんと別れた後、僕も急いで学校に向かい、学校に着いた後、教室に入り自分の席でうつ伏せになりながら携帯をいじってると僕の携帯に通知が来る。通知のボタンを押すと岡峰さんから連絡が来ていた。
「(岡峰)遅かったね!」
「(村崎)ごめん。あの後ボケーっとしてた」
「(岡峰)お、携帯での連絡だと挙動不審じゃないね。よしよし」
「(村崎)携帯で流石にあの感じは逆に恥ずかしいです」
「(岡峰)言うねぇ。なら私と話す時も少しずつなおそうか」
岡峰さんがそこまで携帯で僕に連絡してきたがその後岡峰さんの周りに人が集まり岡峰さんは携帯をいじるのをやめていた。
一応うちの高校は休み時間であれば携帯で連絡をとるなどはしてもいい。でも携帯でゲームなどしていた場合は先生にとりあげられてしまう。
岡峰さんがニヤけながら?携帯をいじっていたらしく周りの人たちが僕のいる席にまで聞こえてくる声で
「ねーねー。今誰と連絡してたの?彼氏?私という女がいながら彼氏作ったの!?」
岡村さんに対し佐々木さんが言うと岡峰さんは佐々木さんの頭をチョップし
「落ちつきなさいよ真子。私には彼氏はいないわよ」
「えー。なんでそんなにやけてたん?教えて教えてー。真子ちゃんにも教えてー」
「はいはい。考えときますよ。それよりもう席につきな。先生来るよ」
「もー!京子のいけずー!」
佐々木さんはそれだけ叫ぶと自分の席に戻り岡峰さんを囲っていた生徒達もみんなはけていった。