本屋での出来事
入学式から高校生になってから1ヶ月経った。僕はぼっちとして完成してしまっていた。自分から行動もしてないからまぁ無理もないが。あの日から岡峰さんとも話してないし岡峰さんは佐々木さんとリア充グループの中心をになっている。
「高校生活、1人、か。友達づくりなんてもう面倒だからなあ」
最初の頃は休日地元に帰ったりしていたし地元の友達に連絡をとるアプリで連絡をしたりもしていた。でも数週間くらい前からそれもなくなった。友達だと思っていたのた僕だけだったんだろうか。でも僕が遠くの高校に自分の意思できたんだからこうなることもあるとは考えてはいたがいざなると寂しいもんだな。
放課後、僕は欲しい漫画があって本屋により、目的だった本をとると
「あ、その漫画私も読んでるんだよね」
「!?」
急に話しかけられて思わずびっくりして隣を見るとそこには岡峰さんが立っていた。
「よっす」
「よ、よっす」
「はは。どした挙動不審で。それより村崎君もその漫画読むんだ」
「う、うん。読むよ。村崎君もって」
「私も読んでるよ。いやぁ漫画大好きでね。小説とかも大好きよ。異世界転生するやつとか恋愛のやつとか。あとはゲームとかも好きなんだよね」
岡峰さんは書店の中で急に語り始めたから僕はとりあえず漫画を購入した後に書店の近くのカフェで岡峰さんの話を聞くことに。
「ふふ。村崎君も大胆なことをするなぁ。こんな可愛い子連れてカフェに入るなんて」
「そ、そんな、で、でも書店、で大きな声で喋ると店の人に迷惑が」
「冗談だよ冗談。ごめんごめん。ついからかっちゃって」
岡峰さんは僕に言うと僕はほっと息をつく。カフェに入ってから僕はコーヒー、岡峰さんはカフェオレを頼みそれぞれの注文がくると
「そ、それで岡峰さん。き、今日はい、いつもの人達と一緒じゃないの?」
「ん?あー。そうね。確かに真子といるのは楽しいけどたまには息抜きしないと。真子はもてもてだから男女とわずよってくるからね。コントロールする私の身にもなってほしいもんだよ全く」
岡峰さんはスプーンでコップの中のカフェオレを混ぜながら僕に愚痴る。
「た、大変なんだね」
「大変、というかいつものことだからいいのよ。私も好きでやっていることだしね。ま、今日は好きな漫画の発売日だったから優先して買いに来たけど。それで村崎君をみかけたから話しかけたの」
ゆ、友人よりも漫画優先っていいんだろうか?でも岡峰さんならそこら辺も抜かりなくつきあいをやっていそうだな。
「でもまさかこんな近くに同じ趣味の人がいたなんてね」
「お、同じ趣味?岡峰さん、趣味ないんじゃ」
「え?あ、自己紹介の時のやつね。ごめん。あれ嘘」