ひざまくら
僕は確か気を失って、それで・・・
頭がぼんやりしていた僕は意識がもうろうとするなか、懐かしい何かを感じる。
これはなんだろう。昔この感じをそうだ。あの一目惚れした可愛い子と雰囲気と言えばいいんだろうか、あの時は見ているだけで何も感じとれなかったからな。でもなんで今この懐かしい感じの感覚が?
僕は意識を取り戻して目を開くと目の前には岡峰さんの顔があった。
「や、お寝坊さん。やっと起きたね」
「あ、あのー。岡峰さん。状況が読めないんですケド」
「え?わかんない?君の頭の下にある心地よく柔らかいものは何かなー」
岡峰さんはにやけながら僕に言ってくる。くそう。絶対にわざとやってるな。
「ひ、ひざまくらですか?あの恋人とかでよくやる」
「それはアニメとか漫画の読み過ぎだよ村崎君。ひざまくらは正解だけどこれは君に対するお礼だよ」
岡峰さんは僕の頭を撫でながらいう。お礼か。たいしたことしてないけどな僕。庇ったのはいいけど結局気絶しちゃったし。むしろカッコ悪いとこばかり見せた気がするな。
「僕はそんなお礼がされるようなことはしてないよ」
「いや。したんだよ。君はあのがらの悪い男から体を張って私を守ってくれた。とても嬉しかったよ。ありがとう。村崎君」
「そ、そんな。たいしたことじゃないって」
僕は意地になって岡峰さんに言うが岡峰さんは頬をふくらませて
「ぶー。ダメだぞそんなんじゃ。君はちゃんといいことをしたんだ。自分を卑下するのは1番ダメなことだぞ。それに体を張って守るなんてそう簡単にできることじゃない。だから君は君を誇るといい」
「そ、そうなの、かな?そう言ってくれるならなんだか嬉しいかな」
僕は岡峰さんに褒められ、嬉しくて照れながら言うと岡峰さんは僕の耳元に口を近づけて
「最高にカッコよかったよ。村崎君」
「!?!?!?」
やばいやばいやばい!今のはやばい!そんな耳もとで言われたら僕は、僕は。
恥ずかしくて僕は顔を手で隠すと岡峰さんは
「ほんと君の反応は可愛いくていいよ。村崎君。いや、これからは一君と呼ぶね」
「す、好きにす、するといいよ。お、岡峰さん」
「そこは私の名前も呼んでくれたら嬉しいけどまぁいいや。それは今度の楽しみにしておこうかな。今は私の膝枕を堪能したまえ」
なんかいいシーン的な感じだったのに最後のはいらないような気もするけど。でも確かに岡峰さんの膝枕は最高だ。こう、母性を感じるというか安心感があるというか。落ちつく感がある。




