村崎一と岡峰京子
「ねぇちゃんさぁ。可愛いからって調子のってねぇか?少しわからせてやらないとな!」
リーダー格の男が岡峰さんに蹴りかかると僕は岡峰さんを庇ってリーダー格の男の蹴りを腹部にくらう。
「うぐ!」
「村崎君!」
僕は蹴りをくらった後、地面を腹をおさえながはうずくまっていると岡峰さんが心配そうな顔をして僕に近づく。
いってぇ。けっこう痛いな。痛すぎて意識を失いそうだ。
僕に蹴りをくらわせたリーダー格の男は
「ちっ。当てる気なんてなかったのにそいつが調子にのってそこの可愛いこちゃんの前に出るから当たっちまったじゃないか」
僕に対して見下しながら言った後体育館から出て行き、僕はリーダー格の男が出ていくのを見た後そこで意識を失った。
「村崎君、私を庇ってこんな」
私、岡峰 京子は私の前でさっき柄の悪い男に蹴られて気絶している村崎 一君の体に近づいて体をおんぶしてスポーツセンターのロビーに向かう。
「やっぱり村崎君は変わらないなぁ。昔から本当に。多分彼は覚えてないけど私は」
私は彼を担ぎながら高校に来る前のことを思い出す。
彼村崎 一君とはこの高校で会うのははじめてではない。彼とは中学生の時、別の場所で会っている。私は実家が好きではない。母親には習い事を強制され、勉強も常に上位でなくてはならない。そしてその時は友達を作ることも許されていなかった。だが優しい父親が「1人だけでも友達を作っておきなさい」と真子のことだけは許してくれた。一度真子ともう2人、4人で遊んでいる姿を見られた時私は母親に家でぶたれ
「学のない人と付き合うのはやめなさい。本当はあの真子とかいう子とも遊んでほしくないけどあの人がどうしてもというから友達でいさせてあげているのに。そのありがたさを思い知りなさい!」
母親に言われた後私はしばらく真子とも遊べず部屋におしこまれ勉強を強制された。私は一度嫌になり、部屋の窓から脱出し、どこかわからない道にまで歩いているとそこである男に会う。
「か、可愛い子だ」
私にそう声を出していたのが村崎 一と呼ばれている子だった。クラスの男子とは基本喋らないから可愛いと言われてあまり悪い気はしなかった。
ただそこで彼と会った後に私は私を探していた父に見つかり、村崎君は父がきた後いなくなっており、それからもう彼に会った道にまで行っても会うことはなかった。自分でもわからないけどなんだか私は彼のことが気になっていた。




