入学式
「初日に遅刻ぎりぎりとはきものすわった子だね。まずは体育館に向かおうか。体育館までは自分が案内するから君たちはついてきなさい」
先生に言われ僕のクラスの生徒は教室から出て先生の後に続いて体育館に移動する。体育館に移動中、朝一緒に迷子の母親探しをした黒髪の綺麗な子が
「朝はごめんね!挨拶もしないで。時計を見たら時間がやばくて私猛ダッシュしちゃったよ」
「だ、大丈夫です」
僕は女性とはうまく喋れたことがないからもじもじしながら言うと黒髪の綺麗な子は「ふふっ」と笑い
「な、何が、お、おかしいんですか?」
「いや、ごめん。ついね。反応が可愛くて。自己紹介がまだだったね。私は岡峰 京子。君は?」
「ぼ、僕は、む、村崎、は、一、です」
僕は自分の名前を言うと岡峰さんは
「一君ね。私のことは京子でいいよ」
「そ、そんな女の子をいきなり下の、な、名前で呼ぶなんて」
僕は恥ずかしくて顔を真っ赤にしていると
「本当に可愛いね。君。ま、最初は岡峰さんでいいよ。仲良くなったら名前で呼んで欲しいかな。それじゃまた入学式が終わった後にでも話そっか」
岡峰さんは俺に言うとそこで一旦距離をとって体育館にまで移動し、体育館に着くと新入生が全員そろうと入学式が始まり、校長先生の長い話から始まってクラスの担任の紹介を受けた後、校歌を歌い、入学式が終わる。
入学式が終わった後教室にまで戻ると僕のクラスの担任の教師、確か名前は牧村先生だったかな?牧村先生の見た目はきっちりとスーツを着込んでいるメガネをかけた女の先生だった。
「みなさん。入学式の時名前を言いましたが一応もう一度紹介しますね。私は牧村。牧村 墨と言います。初めての担任で至らぬところもあると思うけど1年間よろしくね」
牧村先生は僕達に自己紹介した後、次に僕達にも「クラスでみんな仲良く馴染めるように自己紹介しよっか!」というと
「それじゃ我こそは!という人は手を挙げて自己紹介して下さい!いなければ残念ながら先生が指名します!ランダムで!」
ランダムもクソもないでしょと僕は思ったけど数分しーんとした場の空気続いたかと思うと茶色の可愛い女性の子が
「誰もいないなら私から自己紹介始めちゃいまーす!私の次は京子ね!」
茶色の髪の可愛い子が言った後岡峰さんは呆れながら
「はいはい。わかりましたよ。じゃ真子。早く自己紹介しちゃいな」