お手紙
色々内政について考えてみた。
農林水産業のような1次産業の次はやはり2次産業、鉱業、建設業に製造業だ。
3次は電気やらガスやらだっけ?あれ?電気ガスは2次に含まれるんだっけ?
まあどちらでもいいか。
とにかく、工業全般をこれから発展させる。
となれば基本となる化学が…まあ俺にはよー分からんのよ。
ハーバー・ボッシュ法のおかげで化学肥料が生み出されるようになり、農業の収穫量が一気に増加する。ってのは知ってる。
じゃあ、『ハーバー・ボッシュ法やって肥料と火薬生産してよ』って言われてやれるやつ、この中にいる?って話である。
水素と窒素を反応させてアンモニア?を作るんだっけ?
またゴンゾに研究させて…いい加減過労死しそうだな。弟子に研究させとけと言っておこう。
さ、内政はもうぱっと思いつくものぜんぶゴンゾに丸投げした。
次はいい加減外のことについて考えよう。
今年は冷夏だった。
少し前にどこやら火山が噴火して大変らしい。
火山噴火が齎す溶岩自体の影響はごく近隣の住人にしか及ばない。
だが、問題は火山灰にある。近隣には火山灰が降り積もり、土壌がひどいダメージを受ける。
アルカリ性になるんだったか?灰だからアルカリ?
いや、硫黄何かがたくさん出るから酸性になるのかもしれん。
でも水酸化化合物や石灰が出た場合はアルカリ性になるだろう。
つまり、噴き出すものによって変わるはず。はずだ。
じゃあアルカリっぽいから酸性のモノを撒いて中和しよう。なんてやってるといろいろアウトやな。ちゃんと調べてからにしないと…
当然だが、火山の噴き出すものは溶岩の位置や状況によって変わるはず。
灰の深さや山からの距離などによって成分は変わるはずで…難しいな。
エルトリッヒ公国の有った所はヴェルケーロと山越しに隣接しているだけあり、かなり寒い。
シュゲイムたちに聞いたところによると冬は積雪も多く、夏も寒い時は長そでがいるほどだそうで。
そんな気候で火山灰が降って…うーん。
「シュゲイムに…あー、先にマークスに手紙を書く。二人で読んでから判断してほしいと伝えてくれ」
「はい、畏まりました」
サラサラと手紙を書く。
あとはあいつらがどう判断するかだ。
さーて、今日は久しぶりにアシュレイとダンジョンに行こう。
俺が強くなった姿を見せてやるぜ!
なんて思ってダンジョンに行ってみたが、思ったよりアカもアシュレイも強い。
ソロじゃない方の80階層は余裕でクリアし、今はそれ以上に挑んでいるのだ。
そんなわけで俺がおんぶされる形になって。
未だ行ったことのない久遠の塔81層。
様々な属性持ちのモンスターが現れる。
燃えながら突っ込んでくる虫、氷を纏った鳥、油断してるといきなり地面からガブッと来るモグラ…俺も初見のモンスターばっかりで戸惑う中で、アシュレイはホイホイと狩り進んでいた。
「うわっと。あぶね。やっぱ虫型は苦手だな」
「近寄る前に斬ればいいではないか。こう!ほら!」
ムカデとカマキリの融合したようなモンスター。
壁を這い、羽で飛びながら鎌と巨大な牙、それに雷撃で攻撃してくる。
そんな訳の分からんモンスターに戸惑う俺と、それと対照的に遠距離では炎で制圧し、剣の攻撃範囲に入ると有無を言わさず切る、斬る、kill。
やはり強い。圧倒的じゃないかアシュレイは。
レベル的には俺の方が上だし、領地が増えて補正もかなり増えているはず。
なのにもうすでに抜かれてるんじゃないか疑惑が起こる。…疑惑で終わればいいが。
それほどの強さだ。参ったなこりゃ。
地図をかなりやっつけで載せています。
左の赤〇が火山、右側、魔属領に引いてある線が鉄道建設予定地です。
地図サイトを開いたけど久々すぎて使い方を完全に忘れた模様…