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ぶきや ぼうぐは かならず そうびしてください! もっているだけじゃダメですよ!



50層を無事クリアした俺たちはドンドンと進んだ。

55層の中ボスも楽勝でクリア。

色々特徴の混じったよくわからない動物型のモンスターだったが何という事は無かった。


60層のボスは象のような大きなモンスターだった。

大きくて力もすごそうだったがまあ離れて戦うと大した問題はなかった。

マンモスっぽかったから氷属性のいや~な攻撃をするかと思ったらそうでも無かったのだ。

きっとアフリカ象かインド象がモデルだったんだろう。



そして踏み込んだ61層。

50層台は『動物の森』ってイメージだったが、61層は火山だ。

きっとこりゃ70層まで火山地帯なんだろうな


「火山かあ…暑いし嫌だなあ」

「おれはげんきでてきた!」

「ならいいけど」


俺がダメでもアカがその分頑張ってくれればいい。

あ、でもソロクリアって条件のためには後々俺一人でここに来ないといけないのか。


「うーん、ソロはきつそうだなあ」

「おれがいるうちにらくしろ」

「…そうだな。楽して装備整えよ」


どこの世界でも、というかどのゲームでも。

装備で強くなるゲームは逆にいうと装備を整えないときつい。

レベル99にしても全裸じゃ相当頑張って、そして運が良くないとダメだ。


でも逆にいうと装備で強くなるゲームは装備と手順さえ整えればレベル1桁で大魔王を倒すことが出来る。

その真逆で全裸で種食いまくって魔王討伐するって攻略動画も見たことあるし結構好きだった。


しかし俺はソロだ。

おかしな方法で攻略しようとしても、寝て死んだ、麻痺して死んだ。

などと死に戻りを何度も繰り返し、乱数の良い時にようやっとクリアという羽目になる。


でもまあそんなおかしなやり方は一発勝負で出来るもんじゃない。

万全に、慎重に。

そしてできるだけ余裕を持って攻略する方が良い。

その為には少しでもレベルを上げて、少しでも良い装備を、様々な嫌がらせ攻撃への耐性もゲットすべきだ。まあこのゲームはあんまり睡眠や麻痺などのデバフ攻撃をして来るボスは居ない。

闘いを楽しむ野菜の星の人みたいな脳筋勢ばっかりだ。




閑話休題。


ここからの火山地帯は事前に大魔王城で調べた結果、なかなかいい感じの火耐性防具が獲得できる。

もしくはその材料を得ることが出来る。

極めようと思えば95層あたりの装備が良かった気がするけどどうせそこまで行かないし。


「あちいなあ。もうちょっと防寒…じゃないな。防暑??対策するべきだったかな?」

「たとえば?」

「例えばってそりゃ…お水いっぱい持つとか???ポカリとかな?」

「ぽかり?なんだそれ?」

「あー。何て言えば良いんだろな、栄養分の入った水?ジュース?」

「じゅーす?あのあまいしるのやつか?」

「そうそう。ジュースは甘くて美味しい飲み物だ」

「わかった。ぽかりおいしい!」

「…うん。まあ大体合ってる」


うーん…まあ大体合ってるからいいか。



グダグダと話しながら進む。

61層から出て来るモンスターは火属性の獅子や鳥、熊に狼、兎に蝙蝠と動物園のようだった。

火の動物園だ。


火属性の敵は大嫌いだ。

木も燃やされるしアカの炎も無効化される。

なのに何故か火の敵が多い。くそう。


「おれさまぱーんち!きーっく!」

「よし!いいぞ!もっとやれ!」


何とか (主にアカの)物理攻撃だけで61層をクリア。

俺達も強くなったものだ。ウンウン。


「かいとはおれなしでくりあできるのか?」

「うーん…自信ないなあ…」


自信ない。

火のモンスターと俺の相性は最悪だ。

じゃあ水や風はどうなんだっていうと実体がある属性持ちモンスターは割と何とかなる。

拘束も出来れば物理攻撃も通じるから。

問題はそのうち現れる物理無効、火属性無効みたいなモンスターだよな…どうしよ


「どうすっか」

「どかーんしてぼかーんだ!」

「まあそうしたいんだけどな。倒せるのかなあ」


ちなみに霊体には火属性が良く通るのでレイスのような実体を持たない霊のモンスターにもアカのブレスはよく効く。

俺の樹魔法はそういう実体のないモンスターにはさっぱり効かない。

火属性魔法は通るけどあっちは燃費が悪くて火力は低い。うーむ。


「武器買い替えるか…」

「かいとはつよいぶきつかえていいな」

「お前だって…何か鎧でも買う?」


某RPGでドラゴン型モンスターに爪や牙が装備できたが、実際に今のアカに牙を装備するとたぶん酷い入れ歯みたいになる。歯on歯だ。咬めるわけがない。

大体何で作るんだ?ドラゴンの牙より強い牙って素材は一体何なんだ?


爪の方はまだマシか?

前足に着けると歩く時邪魔になりそうかと思うがコイツは大体飛んでるし、後ろ足で2足歩行の時も多い。別に問題ないか。でも同じ疑問はある。龍爪より強い爪?ピンと来ないなあ…


「うーん…爪とかつけてみる?ミスリルの爪とか…ドラゴンの爪とか?」

「おれにそれいる?」

「要らないかもなあ」


アカさんも良く解っているようで、ドラゴンにドラゴンの爪を付けてどうするんだ?って顔をしてる。

まあ俺もそう思ったけど、古龍の爪的なのならアリか?


でも血の通った爪よりお爺さん竜の爪を切り取ったモノの方が強いか?

うーむ。まあいいか。

サブタイはドラクエでよく聞くセリフです。

オリハルコンのキバってどうやって装備してんの?ってずーっと疑問でした。

咬めないよね、どう考えても…

まあそれ言うと爪も付け爪してたら走れないじゃん?

という訳でアカさんの装備は○○のペンダントとか、▲▽のチャームとか、その辺だけの予定です。

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