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久しぶりのダンジョン

久々のステータス紹介があります。

で、計算していたら以前の間違いを発見しましたので修正しました。

アーク歴1501年 弐の月


大魔王城



厳冬期の盛りは過ぎたがまだまだ積雪量は多い。

ヴェルケーロ領の山間部はこの時期することがほとんどない。

雪かきと製糸工場、紡績工場くらいは稼働しているが、後は猟師も仕事をしかねるほどだ。


畑モノも世話をすることがあんまりない。

ビニールハウスも出来ていないし。


葉物野菜を雪の下で熟成…と言うと表現がおかしいかな?

雪の下でしばらく置いておくと糖度が上がると言うのを見たことがあるのでその実験をしているが、忙しそうなのはその区画だけだ。


雪は多い方が熟成に良いのか、それとも少しが良いのか。

それとも…思い切り積もった方が良いのか。

良く分からないことは実験だ。


んでしばらく様子を見て後で食べてみる。品評会だな。

勿論出来がいまいちでも領主館で買い取る。出来が良ければさらに加算する。


どうなるだろうか?

もし美味かったら新しい特産品が出来る。

そうなるとまた儲かって冬の遊んでる土地の使い道も出来るのだ。



そんな厳冬期に仕事をしている人向けに銭湯をまた新しく建築した。

ちょっと滑り台なんかを付けて遊べるようにもしてあるが…巨人族向けの大きくて頑丈な滑り台も作るべきかな。一応補強はしてあるが、とても大きな子供が滑っているとヒヤヒヤする。


「準備は出来たか?」

「はい」

「ではこの身代わりの護符を授けよう!」

「授けよう。ってなんだか王様っぽいですね」

「たまにはそう言う遊びもしていいかなと思ったのでな。ぬふふ」

「いっそ女王に即位されては…ああ、ダメです。忘れてください」

「何故だ?」


大魔王になんか即位しちゃったら人間の勇者が暗殺しに来そうじゃないか。

ダメダメ。

不満げな師匠をスルーして出かけることにした。





俺はやっとダンジョンに行く時間が出来た。


戦後の補償で貰った公爵領の一部も無事ステータスに加算されているようだし、ここのところ戦争続きで経験値がガッポガッポで、随分とパワーアップした…ような気がする。どうだろ?

思い起こせばダンジョンに来るのも久しぶりだ。

ノンビリとダンジョンになんて行ってらんないくらい忙しい日々だったからなあ。


「いくぞ」

「おー!」


いつものようにアカとペアでダンジョンに入る。

今回は師匠のお守りは無い。

忙しい師匠に代わり、渡されたのは身代わりの護符と言うアイテムだ。


『身代わりの護符』は名前の通りに死んでも蘇るというアイテムではない。

あくまでボス部屋から脱出できるようになるだけのアイテムなので、どんな怪我をしても帰り道は普通に帰らないといけない。まあしょうがないな。


『久遠の塔80層ソロクリア』と言う目標のために、まずはペアでどうにかしないと。


ダンジョンに入る前にステータスをチェック


カイト・リヒタール

リヒタール伯爵家 当主 17歳

Lv107

職業:ヴェルケーロ領主


HP   443+35

MP   718+215 

STR   152+20

AGI   229+52      

VIT   151+130

INT    389+88   

DEX   231+52  

LUK   159


ATK 266

MATK 572

DEF 387

MDEF 48


固有スキル

樹魔法Lv6 鑑定Lv1



ギフト 

富国強兵Lv1

武器:アルカネイオスの短剣


防具:風霊の鎧 エアリスの外套




レベルが…殆どと言うか全く上がっていない。

なのに加算は上がっている。ギフトか。


ステータス関係については素のステータスにギフトによる加算だとか乗算が加わってくる。

偶に減算するとんでもないギフトもあるらしいが、それについては良く分からん。

ハズレを引いたと言うしかない。


んで、俺のステだが…レベルの割にまだまだ弱い。弱っちいぞカイトよ!

まあ大体理由は分かる。領地が発展したり、大きくなるたびに強くなるギフトなのに何やかんやで領地はあんまり拡大できていない。


今回の騒動だってうまく動けばもっと領土拡大を望めたと思うが、どうも小市民的なところが抜けきらないみたいで内政で頑張るのは良いけど他人を殺して奪い取るのはちょっと。

ドレーヌ公爵領の割譲だってもっとくれそうな勢いはあったんだけど、妻も子も、たくさんの親族も家臣まで失ったオッサンにもっとよこせと言い辛く…この辺が甘いんだろうなあ。



挙句に得たのは飛び地の農地だ。

いや、農地自体は別に悪くない。

山じゃなくて平地だから開発の甲斐もあるし、ヴェルケーロより少し暖かいのでまた違った種類の作物も作れるかもしれない。

飛び地になってしまう事は仕方ないと思うが、出来れば港やら鉱山やらが欲しい。


ヴェルケーロ地方は寒い山ばっかりだが、逆に言えば山に植えて得られる者は大体…と思ったけどそれほどでもないな。寒い地方で育つ物、リンゴとかブドウとかくらいなら得られる。

平地の方なら少しはましだが、それでも暖かい地方の物は作れない。

稲作も冷害の年なんかはかなり危ないだろう。


ふむ。色々考えたが、新領地では折角だから温暖な地方でとれるものを作ることにしよう。

でもまあ、いくら暖かいと言っても熱帯産のバナナやパイナップル、それに胡椒やカカオみたいなのは厳しい。出来て蜜柑くらいじゃないかな。



「かいと?いかないのか?」

「行く!行くよ!」


ダンジョン入り口でステータスを見ていたらそのまま内政について考えていた。

駄目だ駄目だ。これからダンジョンに挑むんだからシャッキリしないとな!



久遠の塔攻略、30層を以前にクリアしていたので31層から再スタートだ。

言うて30層台は特に問題なかった。

40層のボス部屋へ。

ボスはすごく大きな牛だった。

いっぱいお肉取れそうなんて思ってしまうほどの余裕があり、無事撃破した。

ふっ、どうやら強くなりすぎてしまったようだ。


戦争はありましたが可能な限り殺さず、と言うスタイルでした。

その上直接戦わなかったのでレベルは全く上がっていません。

その代わりにステータスは色んな補正がかかって強化されています。

計算が面倒でした。その割にたぶんまた間違えてます…



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