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防衛戦③

少し短めです

8日目からは大型モンスターと中型モンスターがメインになっている。

もう小型はあまり出てこない。

出てきているけど踏み潰されているのかもしれないが。


飛行タイプはまだ弱いのしか出てこない。

だから何とかなっているってところはある。

空飛んで来られると城壁はほとんど意味ないからなあ。



師匠とバラゴ爺さんはそろそろ着いただろうか。

大魔王城方面とヴェルケーロ方面だが、両方とも途中まではかなり道はいいはずだ。


バラゴ爺さんの方は途中から山道だが、かなり整地したので順調に進めば昨日今日くらいには着いているはず。爺さんの尻の皮はかなりヤバい事になっていると思うが…


師匠の向かう大魔王城方面はまあ普通にそこそこ道が良いだろう。

あっちは知り合いもいるだろうし、通った町や村で馬を替えることもできると思う。

かなりいい馬を借りたがさすがに人一人をいつまでも一頭で乗せられるものではないからな…こっちは普通に考えたらもう援軍が出発してると思うが。

出来れば飛竜部隊みたいなのを送ってほしい。速くて強いのでオナシャス!


「どうだ、状況は」

「あ、爺ちゃん。俺らはボチボチだけど周りのみんなはだいぶ疲れてるよ」

「そうか…」


俺のフォローに回ってくれているエルフの部隊長、ライルさんもかなり疲れた表情だ。

勿論その部下たちも…エルフは基本的にVITが低くて耐久力や持久力に欠けるからな。

まあ俺もか。



だからココで一番数の多いエルフにとってこういう戦いは一番苦手なはず。

その点、で言えば鬼さんや巨人族たちは動きも遅くて遠距離攻撃にあんまり向いてないし、基本的に魔法は下手だけど適当に肉と酒与えとけばいつまでも頑張れるよ。


ロッソなんてまだ開戦当初と大差ない動きをしてる。

それどころかレベルが上がって喜んでるくらいだ。

アカだって『きょうのひはきのうよりおおきいぞ!』って喜んでる。まだまだ元気いっぱいだ。


俺?俺だってそりゃ喜んでるよ。

レベルは上がりに上がってもう90を過ぎている。

言うて99カンストじゃなくて200でも300でも上がるからまだまだなんだけども。


でもそんなことよりやっぱステの伸びがうれしい。

物凄く伸びないけどそれでもやっぱり低いよりは高い方が良いに決まってる。


「まあ俺らは元気いっぱいだけどね!そっちは!?…うるさいな!アローストーム・ダブル!」


足元で虫がガサガサいってるのがすごーく煩い。

折角の爺ちゃんとの会話が成り立たんほどだ。


そういう時は樹で拘束してアカに丸焼きにしてもらう。

虫は不味いというか気持ち悪いからこんがり焼けても俺は絶対食べないけど。


「がははー!くらえくらえー!」


火球というにはやたら大きい火の玉が口からポイポイと放り出され、城壁の向こう側はあっと言う間に火の海になる。それにしても地を這うタイプの虫ばかりで助かる。

炎もいい感じで燃え広がって臭いキャンプファイアーみたいなもんだ。


でも、もしこれで飛行型がモリモリ出てきたらかなりヤバい事になる。

なんだかんだ言っても上空のモンスターは迎撃が難しいのだ。


そう思っていると。


「ドラゴンフライが来たな」

「」


言わんこっちゃない。

これがフラグってやつだ。飛行型は苦手なんだよな。

地上にいる敵と違って面制圧ってのも難しいし、土があるところじゃないと俺の打つ木矢から枝が伸びて敵を拘束する能力も勢いが悪い。


「ふむ。儂が落とそう…ウインドトルネード・オクタ」


爺ちゃんがトンボのいる方に手をかざし、魔法を放つ。

8つ産まれた竜巻はこちらに向かっていたトンボ型モンスターはもちろん、地上のモンスターも空高く打ち上げ、地面に叩きつけた。すごい威力だ。


「うおお、すげー!」

「お前も精進しろ。ではな」


爺ちゃんはドヤ顔で去っていった。

カッコイイなチクショウ。

細マッチョイケメンエルフは何やってもカッコイイ。その上魔法もすごいのだ。

チクショウ!くやしいです!

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