表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

今! 僕の大切なあなたへ、届けたい気持ちがあります!

作者: 七瀬






Dear 大切な君へ



君とは、長い間一緒に居ますが手紙をこうやって

書くのは初めてですね。

なんだか、とても照れくさいです。

でも、最後まで書かせてください。

僕は、君にちゃんと言葉として愛を伝えた事がありませんでした。

だけど、君も僕の事をよく知っているように僕はかなりの【照れ屋】だから。

なかなか君に僕の本当の気持ちを伝える事ができませんでした。

本当に本当に、ごめんね。

僕が後悔しない為にも、“今! 君に伝えようと思います!”

どんな時も、僕を支え僕を嫌いにならないで傍に居てくれてありがとう。

不器用で、変わり者の僕だけど、、、。

君への愛情は、この先も変わらない事をここに誓います!

浮気もしません! 他の女性ひとに揺らいだりもしません!

だから、絶対に死なないでください!

僕の為にも、生き続けてください!

病気なんかに負けないでください!

これからも、僕の傍に居てほしい。

今度は、僕が君を支える番です。

きっと、僕が君を幸せにします。

だからどうか! 死なないでください。お願いします!

  





・・・僕が愛する君の為に、最後に書いた手紙です。

君は、この手紙を読んだ後亡くなってしまいました。

こんなにも大切で、僕にとって君が宝物ような存在なんだと

改めて想わされました。

君が僕の隣に居ない現実がまだ受け入れられない。

僕と君を引き裂くモノは、浮気相手じゃなく“病気という魔物でした”

僕と君は、確実に繋がっている【糸】が見えていたにもかかわらず。

こんなカタチで、二人の絆が切れてしまうなんって。

何故ですか? 僕の君への愛情が足りなかったからですか?

何故ですか? 僕と君をこんな形で引き離すなんて?

何故ですか? 僕の所に彼女を返してください!

こんな事を、想っても君は返ってこないのに。

どうしても、想わずにはいられません。

僕のこの先の人生は、君の為にあったもの。

僕は、どう生きていけばいいのかもう分かりません。

君が、最後に僕に言った言葉が頭からずっと離れません。




『ずっと私が貴方を支える女でいたかった』




・・・何故? 君が残した最後の言葉がこの言葉だったのか?

君が病気にならなければ、ずっと僕の傍に君は居てくれたはずだ!

後悔って? 何なんだろうな。

彼女と一緒に居た時間も無駄だったのか?

そんなはずがあるわけないと分かっていても、いろいろと良くない

事まで考えてしまう。




でもね? 最後の最後に君に僕の気持ちを全部! 伝えられて良かった。

僕がするべきことは、きっと強く前を向いて生きていく事!

君の分も全部僕が背負って生きていく!

亡くなる前に最後に言った彼女の言葉の意味は、そういう事だったのかも

とふと思ったからだ。





【また逢おうね! いつまでも僕は君を想い続けていく】





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ