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砂漠の恋 カフカへの思い  作者: 夏季右衛門
1/3

蜥蜴(トカゲ)

ニッポンのトカゲは、土や草に住む

サバクの蜥蜴は、毒のある昆虫を友人に持つ


トカゲの友人の蠍は、こう言う

「大変だなぁ、トカゲ君、キミィは!」


サバクに住むトカゲはサソリに尋ねる

「ナゼだい? サソリ君」


トカゲの友人の蠍は、言葉を続ける

「だって、キミは、ドクも持たずにこの砂漠で生きて行くのだからね」


トカゲはコトモナゲに答える

「タシカにそうだね、蠍君」


しかし、サバクのトカゲはワルビレずに、こんなことをいう


「ジツはねぇ、蠍君」

「ボクはねえ、タクサンのウソを、たとえばサソリ君のドクのように、ジブンを守る方法にしているんだ」


蠍はためらった

トカゲの言葉の意味を理解できなかったようだ


ふたりのカンケイを、まるで母親のように見つめる毒蜘蛛のがーるふれんどは、サバクのトカゲのその言葉こそ、たあいのナイウソだと気がついて、しゅるしゅるという音を立てて笑っていた

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