表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソラのイロ  作者: 亜房
61/61

結んで

 目を開けるとそこは見覚えのある車の中だった。花の下でかえるを忘るるは、美景に因り、樽前に酒を勸めるは是春風。運転手の好きな漢詩が刻まれている。涙が自然に零れ落ちた。


『澄香ちゃん。そんな欠伸で大口開けるなんて余程眠かったんだね。だったら仕込みの買い物付き合ってくれなくてもよかったのに。』


彼はそう言って笑う。


「一人じゃボケちゃった坤野さんには買い物が出来ないと思ったの!」


私は恐らくこの世界じゃいつも通りの意地悪い言の葉を頑張って並べた。


***


 目を開けた先には、ネオンライト暴れる大都会。見慣れていた筈なのに、知らない世界に来た気分だ。こんな場所じゃ、北極星なんて見えない。適当な望遠鏡でも買っておこう。きっと来るいつかのために。



(終わり)

ソラのイロを最後までお付き合いしてくださった読者様に感謝を。本当にありがとうございます。続編、【月を象る】も是非よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ