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ソラのイロ  作者: 亜房
分岐器
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経過する時間にも飽きてしまった者。

クリスマスって何か嫌な焦燥がある。

文章にならない言葉の羅列が頭を交差しちゃって

勉強するのが嫌になってしまう。

今年も何故かイブに出掛けることになった。

出かけたくない時に限って出掛けなければならない用事が発生するのはマーフィーの法則か何かか。

こんな感じの変な精神性で書きました(笑)

良かったら楽しんでって下さいませ。

 

 クラスに着いた。

 予想通りだが誰一人居なかった。

 風が全て吹き飛ばしてしまったのかも知れない。

 しかし、吹き飛ばしてしまったのならそれはかなりの大仕事だ。風にだって休暇は必要だ。

 風が弱まるのも時間の問題だろう。


 黒板には半分白くなってしまっているセロハンテープが一枚付いている。プリントが貼ってあったようだ。何故敢えてプリントをセロハンで貼ったかイマイチ分からない。この開け放された教室(そもそも何故開け放されていたのか疑問にすらその時思わなかった。)では何分も持たずに吹き飛ばされてしまうだろうに。


 つくづく人間は風に弱い生き物だ。


 動物に対抗するために用いた火も余りに強い風が吹いたら消えてしまう。


 大地に人間が新たに根付かそうとしている物を簡単に引っペがして空の彼方に吹き飛ばしてしまう。


 大きい声を持った大きい人が起こした風は色んな人を強制的に飲み込み

 その目的に応じた行動をするツールにしてしまう。


 まぁ、そんなことは置いとこう。

 僕はどうすれば良いのだろうか。

 まさかここで他の人が来るまで待ちぼうけしなければならないのだろうか。


???『あらら。君は本格的に迷い込んでしまったようだね。』


『作り物と欺瞞と嘘とが絡まり合い混じりあった不思議な世界に。』


 またアイツの声だ。

 どこから聞こえて居るのだろう。

 姿は全然見えない。


『そんな目を見開いても見えないさ』


『普段しっかりと目を使って、これが本当かって一回一回確かめてないと今の私は見えない。』


 じゃあどうすればいいのか。


『これからの世界を良く確認して進むんだ。校門をくぐったら最後もう後戻りは効かないんだ。腹を括りな。』


 そんなの聴いてない。

 詐欺だ。


『当たり前だろう。国境線の間に色んな標識があっても階段の段と段の間に標識なんて存在しない。【足をあげて最後の段に置いてください。そこからが2階です。】なんて書いてないだろう?君は階段を踏み誤っただけだ。』


 まぁその通りなんだが。

 あのタイミングで知らせてくれても良かった気がしないでもない。


『いや、伝えようと思ったんだよ?』


『でも、【経過する時間にも飽きてそうな人間】はこっちに来た方が楽しくやれるんじゃないかなと思ってね。』


 勝手なことを…しかし…


『そうだ。全てを諦めて【排泄物製造機】に成り果てようとしてる君は珍しくワクワクしているはずだ。これからどう人生が進むかを固唾を飲んで見守ってる。』


『だから取り敢えず今日は家に帰りなさい。必ず君に来客がある。それはかなり困ったものになるはずだ。』


 そうだ帰らなければならない。

 新しい世界には必ず準備が必要だ。

 せめてその世界からも置いていかれないように。








誤字報告ありがとうございます。大変助かります。

何回も書いては直し書いては直ししてるので追いつかない時が多々ありまして…本当にすみません。

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