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まだ見ぬ青い空  作者: 鉄製絵具
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世界

レモンを食べて酸っぱいって思う。これって、もしかして哲、哲g

 地面と垂直に上へと目を向けると、そこにはいつも我らの太陽がある。一日中、一年中、それでも変わらずにそれは燃え続け、光を放ち、我らの糧となっている。

 現在ではこの太陽光を農業、発電、熱線兵器などに利用しており、この太陽なくして我々が豊かに生きていくことはできない。


 そしてまた太陽は、恩恵と共に高温の熱線、紫外線など生命にとって害のあるものも放出している。古代人族はこの太陽の放出線に適応できない白い肌のものは生き残れず適応できる肌が黒いものが生き残り、その末裔が現人族というわけだ。

 そして我らの住むこの世界、名前を「セカイ」というものは、我ら人族が、生命が生まれるはるか昔に誕生したという。そして太陽の誕生がそれに続いた。

 この太陽は一説によると、セカイが誕生してからおよそ10数万年の後から光を放つようになったとされている。太陽の熱線温度といまだ風化しない地層の状況との関係について南西国研究部地表分野が新暦4852年に研究発表したためだ。この世界の歴史を明らかにした偉大な研究が火付け役となり、今まで主流だった太陽研究と同等なまでに地面に関する研究が他国でも活発に行われるようになった。


 地面に関する研究分野は大まかに分けて3つで地表、地中、深層がある。地表分野は特に農業に利用されており、太陽、水、地面の三角関係を研究している。

 地中分野は特に人気であり、鉱脈の探査やゴミの殻中廃棄プログラムなど多くの国家的なプロジェクトに従事していたりする。

 そして深層分野。地中のその先にある何かを解明し、セカイを理解するというものなのだが、人気がなく従事者が非常に少ない。それもそのはず、その研究テーマの難易度により成果が出ないのだ。何しろ深層へ掘るための船のコストは半端でなく、水脈と衝突した場合には単なる損失でしかないため稼働の許可は下りることがない。そのため深層分野の研究者は他より少ない予算の中で透過線ビームを使った水脈探査で地中分野を手伝いながら、深層へと行くための地中地図の作成をするにとどまっている。船の許可を待ちながらね。


「こんな深層分野の欠点を話しておきながら何だが、私も深層分野研究者の一員なのでね。興味があれば是非とも学生の諸君には我々の研究室へ入ってほしいと思っているよ。以上です、次は人文歴史分野の研究者の方、お願いします。」



 

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