幼馴染・親友との再会
今日もいつもと同じように敵を殺して飛んでいた。
「頃合だ帰投するぞ」
いつもと変わらぬ日々を送るはずだった。
「少佐殿! 戦闘空域に高エネルギー敵魔道士反応です!!」
「そうか、司令部に通達しろ」
そして司令部から通達があった。敵魔道士の迎撃にあたれと。
「大隊長より各員へ我に続け」
何やら嫌な予感がする、当たらなければいいが。
「中尉敵魔道士には私一人であたる。ここで大隊は待機だ。」
「少佐殿それは少し危ないかと」
「心配要らない。危険なら直ぐに撤退する。もしくは君たちに来てもらう、それまでは待機だ、いいな」
「はっ! 了解しました。ご武運を」
ふむ敵は空域をゆっくりと飛んでいるのか。ではこちらから行くとしようか。
少し飛ぶと見えてきた。では攻撃しようか。
「我等が祖国の英雄達よ我にその力の一欠片を貸し与えたまえ」
ー
私達は今戦況を把握するためにゆっくりと飛んでいた。
「やっぱり劣勢は変わらないね」
「そうだなだが明日からは俺達が加わる戦局も変わるさ」
そう話していると魔力探知に異常なほどの反応が出た。
「全員シールドを張れ!!」
その時周辺が爆発した。
「なんだ今のは!!」
「お見事そしてようこそ連邦の犬さん♪ 私は帝国軍少佐ファルケお見知りお……え?」
「結……城?」
「おい結城じゃないか! 久しぶりだな会えて嬉しいよ」
「結城久しぶり」
そう言って雪乃が近づいてきた。正直雪乃達には会えて嬉しい日本でなら語り合いたいところだがしかし今の自分は帝国軍人である。ならばとるべき行動は一つ。
「それ以上近づくな、さもなくば撃つ」
「え? 何言ってるの結城私だよ? 雪乃だよ? 」
「今の私は帝国軍人であるそれ以上でもそれ以下でもない。今の私の務めは敵を撃つことそしてお前達は連邦の犬だ。ならば私の敵である」
「そんな!!」
「おい結城!! それはないだろ久しぶりに会えたんだぞ。お前が死んでどれだけ悲しんだと思ってるんだ!!」
「私は帝国軍ファルケ少佐である! 貴様ら連邦の者達と戯れている暇はない!!」
そうだ、最早結城は死んだそして今はファルケである
これが正しいんだ。少なくとも帝国軍人としては。
「そうか結城、悪いがここで捕えさせてもらう。さっきの反応お前が帝国の死神だということは分かった」
「ふん、お前達に私が捕まえられるとでも? やれるものならやってみるが……こちらファルケ……了解直ちに帰投する。済まないが君達とは遊べなくなった。上からの命令ではどうしようもない。ではまたな」
「何て速さだ」
「結城……何で」
「雪乃」
俺達は結城の後ろ姿を見ることしか出来なかった。
なかなかこういうのは書くのが難しいですね。
皆さんにもっと楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。
ではまた次のお話で