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いや、占いなんてできませんよ?

ドアが開く音がする。

今日も誰かが来たようだ。

「いらっしゃいませー」

俺はこの店の店長だ。

20歳から30歳半ばの現在まで占い師をしている。

とはいっても、占いができるわけじゃない。

魔法の扉が悩みを抱えた人を招き入れ、魔法の水晶でその人の悩みを見ることができるだけだ。

ただお客さんの愚痴を聞くのが俺の仕事である。

正直、人の話を聞くのが好きな俺にとっては合っている職業だと思っている。


今日はどんなお客さんの訪問なのやら…

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