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※9 あんこの詰まった深いこくのきし麺=あんこくきし



 タマはちょっと病んでいる。


 まあこれはここに来るまでの流れから見て当然だろう。

 ちょっとどころじゃないと言われそうな気がするが、同じような感覚の俺の視点でしか現在のところ彼女を評価する事が出来ないのだから、とりあえずちょっとでいいと思う。


 ただそこに新たな属性が追加されただけの話だ。


 具体的には、どうやら彼女は一種のM属性。もしくは自傷癖のようなものがあるらしい。


 これを言うときっと彼女は否定すると思うのだが、俺のような存在ををマジで好きになりかけている、もしくは本当に好きになっているらしき現状は、ある種の自傷行為であると見る事も出来る気がするし。


 どうしてこんなことを考えているのかというとこの娘、さっき外に出て安全を確認し、必要なものを揃えた途端、自分の髪を切った。


 もちろん髪を切ることぐらいで自傷癖だなんだと言い出すわけがない。


 なるほど使える素材とは髪のことか。さっきも使ったし切れたのまた元に戻ってたし。

 と俺が思ったところで、なんと今度は手首を切りやがった。


 手首部分にあった死霊兵の鎧を解除して、すぱっと、だが骨に達するぐらい深く切ると、多少痛そうな顔をしただけで、なんのために持ってきていたのかわからなかった洗ったドングリの殻部分に血を溜め始めたのだ。


 慌てて治そうとした俺を制し、これ以上はヤバイんじゃないかというところで『押し入れ』に入った。


「傷はもちろんだが、髪も血も入れば元通りのようだ。

 髪は邪魔だから切りたかったんだけどね。

 でも髪同様、血も私自身とは別枠として持ってくることが出来た。

 奴らが待ち伏せていたことや、先日の私の血や肉片は痕跡もなかったことから、『押し入れ』に入ると同時に向こうに残した物は消えたのだと思うが、こうして持ってくれば消えない、ということか」


 髪束と血を湛えたドングリを持ち、そんなことを宣ったタマをヤンでるわーと思ってもおかしくはないだろう。

 手首には以前からあるような傷跡などなかったが、体を鍛えていたり食事を摂らずに引き籠もっていた彼女の精神性の一端を見た気がした。


 幸いなのは彼女自身がそういった自分の危険性を理解しているようであるところか。

 手首自体は治るとわかっていたからそうしたのだろうし、やたらと家族を求めるのはそんな自分を知っているからだとも思える。


 ぐーすか寝こける少女の為に死霊兵鎧の改造案を考える俺は、そんなことを思考の片隅においていた。


 具体的にいうと、ヤンデレ系ロリだったらやっぱゴスロリだよなー的な思考を生じさせつつ、あーでもないこうでもないと服飾を考えていた。


 ただね、彼女のごわごわボサボサの髪がいただけない。

 ゴスロリというのはやはり、巻き髪だと思うのだ。縦ロールだと思うのだ。少なくとも綺麗に整えられた髪型でなければいけない服飾だと思う。

 彼女の小柄でネコっぽい感じもゴスロリとマッチするのに、ごわごわボサボサの髪質と髪の量はさながら黒獅子のようであり、ゴスロリとの理想的なマッチングは難しそうなのである。せめてふわふわかシットリだったらなあ。がっつり純黒の固い髪質だし。

 元が最初から美人なのでダメということはないが、それでもやはり髪を整え化粧を施すことが出来ればどれほど輝きが増すだろうか。そんな風に思ってしまうと、どうしても別の合わせ方を優先して考えてしまうのだ。

 つーか髪が元に戻ってたということは、眉整えても一瞬でパーということであり、どうにもね。うん。

 今の状態でも十分可愛いんだけどね。


 まあ素材が骨片とデカイ昆虫の甲殻ぽいのメインな時点で、ゴスロリとか作成不可なわけだが。

 結構な量のタマの髪もあるからそれで多少の衣類系は作れそうではあるが、筋肉によってステータスの実行値に影響が出たように、やはり表面は固いもので覆った方が良いだろう。


 そんなこんなで幾つか案を作り、タマが起きてから相談と実験を行った結果。


 結局よくあるフルフェイス悪者黒騎士スタイルに落ち着いた。


 大ざっぱに言えばはぎ取った甲殻でフルプレートを形成し、髑髏虫の白い骨片でそれっぽい装飾などを作って、内部に人体構造に沿って先日より薄めに筋肉を張り巡らせてある形だ。

 一撃の威力を求めると筋肉はあればあるほどいいが、熱放出と先の戦いを考えて動かしやすくするためだけでも今は十分と考え、ほどほどにしたのだ。

 内部はタマの血に死霊兵スズキの骨片をさらに細かくして骨粉にしたものを混ぜ、循環させることにした。タマの体表は完全にこの血で覆い、その上から筋肉と甲殻鎧を纏っている状態だ。さすがに彼女も謎生物の肉が張り付いているのは嫌だったらしく、「ウルくんに包んで欲しい。タイトな感じが好み」という要望が強く押し出されるかたちとなった結果である。骨粉混ぜる理由があんまり無いっていうね。

 この血が冷却水となり循環途中で背部の髪に隠れた部分で外気に晒され、さらにそこに張り付くように属性場形成の魔法陣で水冷の属性場を形成することで冷却効率を高めることに成功した。城で使った際に知ったことなのだが、属性場形成の魔法だけでも多少の物理的環境変化が起こるようで、水冷属性場や炎熱属性場で温度の変化が起こっていたのを確認していた。これによって冷却機能に関しては解決となった。なったけど筋肉は付け足していない。だって、ねえ?

 頭部は髑髏と髪で作った。前面と後頭部の三分の一ほどを髑髏でカバーし、残りを髪で作った付け毛で守ってる。髪の中に付け毛が大量に混じっているので、開いている後頭部から出て来ている髪の量がすごいことになった。ボサボサが溢れて完全にライオンヘアーである。

 そのライオンヘアーに隠れて背中が水冷属性場の魔法陣により青白く光っているため、髪の内側が青白い反射光で薄ぼんやりと輝いているという、とっても厨二な姿となっているのだが、いかんせんタマのサイズがちんまいのでなんか微妙な感じだ。

 顔晒せばカワイイ感じでしっくり来るのに、背の低い髑髏面なので中途半端なのだ。


 そしてここまで改造されても「死霊兵スズキ」は「死霊兵スズキ」のままであった。試しに髑髏虫やタマの血を全解除して元のホラーマンな死霊兵に戻してみたりもしたが、問題なく戻すことが出来た。

 ちなみに光の槍のせいで元の骨が少なくなっているので、骨密度はお察しである。


 ところでこの黒い蜥蜴虫人間の髑髏、眼窩内部には複眼のような物があり、それを保護する為に目の部分に半透明の膜が存在している。それをそのまま流用して目の保護も問題なく行えたのだが、面白いことに髑髏内部に脳が存在しなかった。あったのは直径二センチメートルほどの赤く透明な石に神経束と体液だけで、脳らしき体組織は首の先、頸椎のあたりから背中にかけての部分にあったのだ。

 人間の腕に似た四本腕がある上半身(?)は、甲殻に覆われた人間の上半身が生え、その肩から上にまた上半身が生えているような形状をしていた。どうやらその第二の上半身部分がまるまる頭部にあたるようで、髑髏部分は口腔部と視神経などの一部が纏まって出来た部位でしかなかったようなのだ。現に頭部にあたる上半身は胸部、後背部、両肩に昆虫の単眼らしき部位が存在しており、胸部には複数の吸気口と思わしき穴もあった。一番上の腕は昆虫における大顎、もしくは触肢にあたる部位なのではないかと二人で考察していた。

 そして尻尾部分には腸らしき器官が存在したことから、この部位を腹部。つまり黒い謎生物は地球でいうところの昆虫類が進化したような存在だと結論づけた。

 まあ内骨格からなる脊椎と肺を持っている時点で昆虫とはまるで違う生物だといえるが。


「やはり腰回り、足回りが邪魔だな。特に内もも周辺に遅延がある。もう少し装甲を外すことは出来ないのかな?」


 倒れた巨木の前に立ち、片足立ちの状態で上げた足をグリングリン動かしながらタマが注文を出す。


(装甲を外すことは出来ますが、筋繊維と血だけになってその分防御が疎かになりますよ?)


「構わないさ。その二つでもステータスの恩恵は十分得られる。ついでに肩と脇のところも同じように装甲を減らして欲しい。装甲がこすれて邪魔になっている」


(わかりました。肘や膝は大丈夫そうですけど、足首とかはどうですか?)


「そちらは問題ない――っと、来たか」


 タマが顔を上げ視線を投じた先には、黒い槍の群れ。さらに向こうには当然あの黒い影があった。


 黒い髑髏虫を倒してからすでに一日以上経っている。予想よりだいぶ遅いくらいであった。

 なにせ同じような個体が複数いたのだ。群れの単位がわからなかったが、最初の槍投げよりも日をまたぎ倒したときの方が明らかに槍の数が多かった。つまり一日目より二日目の方が増えていた。

 『押し入れ』に入れば完全にその場から消えるタマを執拗に狙う理由はわからないが、一日経てばなにがしかの反応があるのではと考えるのが普通だろう。


 ちなみにこの世界の時間の単位はわからないが、『RPGシステム』内の機能としてメニュー画面には時計があり、その影響を受けたであろう『押し入れ』のパソコンにも時計機能がちゃんとある。度々外界に出て経過を確認した限りでは、この世界での一日はこの時計機能での二四時間とほぼ同じであろうと思われた。


 事前に決めていたことなので、俺は手を出さない。見に徹した検証と、もしもの際に強制『押し入れ』だけは出来るようにしたが、それだけである。


(範囲内に入ってても黙ってましたけど、本当に大丈夫ですか?)


 槍は一方向からだけではなく全方向から飛んできていた。樹上からもであり、総数はおそらく二百を超えるだろう。

 その可能性も考えていたが、さすがにこの数には驚かされる。手助けして数減らした方がいいのではと思ったが、ログにただ一言「やる」とだけ流れてきたので見守ることにした。


 タマが着込んだ死霊兵鎧内を巡る彼女の魔力が高速化していく。

 銀色の魔法陣が現れ、『時空・魔法短縮1』が発動した。

 覚えたばかりで、実戦で彼女が使うのは初めての魔法だ。効果内容は魔法のキャストタイムを三回だけ一秒短くすること。

 続けて白い魔法陣が重なり、『祝福・防壁1』『祝福・障壁1』と魔法が瞬時に発動する。順に一定時間物理防御力・魔法防御力微上昇の魔法だ。キャストタイムが元々一秒弱の魔法なので、低レベルソロで戦闘をする際『時空・魔法短縮1』とセットにすることが多かった魔法である。

 そして次へ繋げようと魔法陣が浮かび――


 タイムアップ。


 砲弾の如き速度で飛来した百を超える槍がタマへと殺到した。


 タマのすぐ側、直径六メートルはあったはずの木の根元が吹き飛び、地面がめくれ返り陥没し、一帯が黒い槍で針山の様相となる。

 その中心にいたはずの人間など、粉微塵になってしまったと言われても納得出来る惨状であった。


 山の中心から、わずかに光が漏れ出る。


「――……先手は許した。今回もまた、前回同様警告も寸止めも確認出来なかった」


 『拳武術・正拳突き』が発動したときと同じ、その光点周辺の彩度が高くなる無色透明な光と、祝福魔法陣の白い光が黒い槍を押し返し、中心地からタマが姿を現した。

 当然のように無傷である。黒い鎧にはわずかなくすみも生じていない。


 今回は『防御術・身挺庇護』を使っていない。あれは事前に発動させておいて、一定時間中に味方が致死攻撃を受けた際に自動発動する技スキルだ。


 代わりに『祝福・結界陣2』をタマが使い、『防御術・守護陣2』を死霊兵スズキが使っていた。


 それぞれ、一定範囲内に発生した魔法・物理ダメージを使用者の魔法・物理防御力の三分の二の数値で光の壁が代行防御するという内容のスキルだ。もちろん祝福の方が魔法で防御術の方が物理であり、今回の場合は物理だけでのもよかったかもしれないが、一応結界陣も使用したのだろう。

 そしてその三分の二の防御力値でも、あれほどの威力を誇る黒槍の雨はゼロダメージ進行だった。もし光の壁を通ったとしてもタマは死霊兵の鎧を着込んでいる。今回は意味がなかったが、二重の防御というわけだ。


 タマが、黒槍を掴む。


「殺そうとしたんだ。殺されても文句はいわせない。嫌なら逃げろ」


 向かう視線は真上。

 その先には他の髑髏虫とは明らかに違う個体。倍近く大きな体格にコウモリのような皮膜の羽を四枚持ち、四つの上腕から今まさに魔力の塊を放たんとしていた化け物がいた。


 耳をつんざくような咆吼と共に、腕を振り抜く大型飛行髑髏虫。

 咆吼そのものに魔法が込められていたのか、タマの周囲一帯が真上から叩きつけられた衝撃波によって押しつけられ抉られる。

 そして続く四つの不可視の斬撃。

 振られた腕の軌道に沿い、倒木も大地も切り分けられる。黒槍すらも切り裂く攻撃はしかし、タマにあたろうとした五〇センチほど先で、先の衝撃同様に透明と白の光の壁に遮られてしまい、彼女の髪をわずかに揺らすだけにとどまった。


(魔法型攻撃に見えましたけど、物理的特性と魔法的な特性の両方を持っているということですか。

 先日のエルフ耳達の魔法も考えますと、この世界の魔法はゲーム的な魔法というくくりの謎攻撃ではなく、やはり物理的な何かへと魔力を変換して攻撃している感じみたいですね。

 『描画』で魔力を見る限りと『祝福・結界陣』が発動している具合の感じからして、こちらは攻撃というよりも余剰魔力をただぶつけている感じですけど)


(となれば、スズキくんの魔法防御力をあまり上げる必要はないかもしれないか)


(女性神子の光の槍は魔力の塊っぽかったので、あった方がいいと思います。神子の異能を魔法防御力で防げる可能性もありますから)


「そう、かっと」


 俺の検証を含めたログに返しながら、タマは掴んでいた黒槍を真上に投げる。

 モーションはつま先から指先まで全身の筋肉を使った、投げ槍のそれ。ただし助走を含まず、方向も真上ということで少々無理な体勢からのものだった。

 空気の爆ぜる音。

 果たして槍は大型飛行髑髏虫の脇を通過し、生じた衝撃波によってその飛行を阻害はしたもののまるで痛打にはなっていないことなど一目瞭然であった。

 だが爆ぜる音は連続した。

 外したことを確認する暇もなく、先の攻撃で切れたり折れたりした槍をタマが投擲していく。

 魔力を込めた手足や髑髏面で迎撃しようとした大型飛行髑髏虫はあっさりとその防御を貫通され、全身をバラバラにして落ちてくる。


 あれ頭から被ったタマの姿は見たくないので魔法で除去してもいいだろうか。とどうでもいいようなことを考えていたときだ。


 ギリギリギリギリギリギリギリギリ、といかにも虫らしい大音声が森に木霊した。


 地を木を伝い駆けてきた百を超える髑髏虫達だ。


 ヤツらは声を上げると、眉を顰めていたタマへと殺到した。

 大型飛行髑髏虫の死骸が落ちてくるより先に飛び上がって彼女の頭上を埋め尽くし、手に持った槍で突きかかるでもなく、空いた手で殴りつけるでもなく、がむしゃらにタマへと体当たりを敢行し、掴みかかり、透明な壁に文字通り髑髏面を押しつけ齧り付く。一匹だけではない、何匹もだ。


 その異様な様子にタマも危機感を覚えたらしく、結界陣も守護陣も場所そのものにかけるスキルのためその場からは動かずに、だが手足を繰り出し、髑髏虫の上半身の上半身部分、つまり頭部を優先して潰していく。

 物理スキルの『拳武術・正拳突き』なども交えながら頭部の脳があったあたりを破壊していくが、先日も実感していたことだが奴らの生命力は強い。複数のスキルも併用しながらではあるが、リキャストが間に合わず通常の攻撃も多くなる。通常の攻撃ではそうそう一撃で仕留めきれるものではなく、上手いこと排除できても執念なのか習性なのか、手が離れても髑髏部分だけは光の壁に齧り付いたまま残る。齧り付く部分がなくなれば、その仲間の死体に奴らは齧り付いていく。


 このような状態ともなれば、タマの姿など完全に外部からは見えなくなってしまうのはすぐで、それでも構わず奴らはその上から重なり黒く巨大な黒団子となった。


 そして齧り付いたままだった髑髏が、内部から赤黒い光を放ち始める。


 あ、これアカンやつや。


 日本のサブカルでこの手のぱてぃーんは見飽きている。

 タマもすぐに悟ったらしく、


「ウルくん!」


 と叫んでいた。

 そして俺も叫ばれるより先に強制『押し入れ』を使っていた。

 タマの声が『押し入れ』の中に響き渡る。そして状況を理解したタマが一息吐き、腰を下ろした。


「……さすがだよ、ありがとう。あれ、自爆だよね」


(十中八九そうでしょうね)


 思い出す。齧り付いてきたあの髑髏の中には赤い宝石のようなものが入っていた。

 あれがなんであるのか未だ不明だが、魔法に宝石が使われるのだなんてあるある設定ではないか。そして魔法の爆弾と言えばフラスコに詰まった謎の液体薬品と双璧をなすのが宝石だ。

 本当に自爆で、それをくらったところで結界陣や守護陣や死霊兵の鎧を通り抜けてきたかはわからないが、あの数である。量産型謎生物による自爆でタマさんに飲茶さんのような姿をさらして欲しくはない。


 そんな会話と思考の途中、ベル音が重なって響き、タマの姿が舞い踊る光の粉で埋もれる。一気に複数レベルが上がったようだ。


「自爆確定したね。外に出ようか」


(いえ、もう少し待ちましょう。どういった内容の自爆かわかりませんし、もしかしたら強力な毒による汚染がある可能性もあります)


 てか城での一件でもわかってましたけど、『押し入れ』に入っていても経験値入るんですよね。これは毒殺関連捗りすぎる。


「なるほどそれは考えていなかった。とはいえ今の私は毒物も大丈夫だとは思うがな。

 もう少し戦う練習をしておきたかったけれど、ままならないものだ」


(タマさんが大物倒した後余裕ぶっこいてないで、最初に範囲大技いけばまだ戦えたと思いますよ)


「耳が痛いね。言い訳にしかならないが、どうにもいつも以上に動けることを実感してしまうと、実際に具合を確かめようとしたくなる」


(タマさんて実は戦闘狂ですよね)


「体を動かすのが好きなだけだよ」


 動いたからお腹が空いたな、と少しだけ耳と頬を赤くしたタマがドングリの皮を剥き始める姿を、俺はいつも通りに絵に収める作業に入るのだった。



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