第16話_桜島さん編_土用の丑の日うなぎ釣り
※桜島さん視点です。――ところで、ウナギ、最近高いですよね。ウナギの代わりにナマズを養殖している会社が鹿児島にはあります。ナマズのかば焼き、かなり美味しいみたいです。
~桜島さん編_土用の丑の日うなぎ釣り~
七月第四週の金曜日。
今日は「土用の丑の日」ということで、私と鼎は今、狐川の下流にやってきている。目的は、もちろんウナギを釣ること。左手の腕時計は午前六時ちょうどを指していた。
川につながる階段を降りて、コンクリートの床に一度リュックを下ろす。
住宅街をさらさらと規則的に流れる水の音を聞きながら、リュックの中から道具を取り出して仕掛けを作る。何というか、川の近くで仕掛けを作るという行為は、気持ちがうずうずしてたまらない。早く釣り始めたいけれど、焦ったらもったいないというような、ちょっと不思議な感覚。
今回は穴釣りをするから、仕掛けはとても簡単。
一メートルくらいの竹の棒に、同じ長さの太めの釣り糸――今回は六号のナイロン糸――をつけて専用のウナギ針を結ぶだけ。なるべく大きめの針を使うことが、良型のウナギを釣る一番のコツ。最近は、天然ウナギの数が減っているらしいから、小さい個体を傷付けないためにも、こういう配慮が必要だと私個人は考えている。
餌は大学の雑木林で捕まえたドバミミズ。鼎と一緒にスコップで探したら、一〇分程度で三〇匹くらい捕まえられた。偶然通りかかった私の友達に成果を見せたら、悲鳴をあげて逃げて行ったのは、ちょっとした失敗だったと今では思う。
「鼎、準備は良いかな?」
「もちろんです。しっかり餌もつけました」
鼎の方も、仕掛けを作り終えたみたい。
鼎は穴釣りが初めてらしいから、何だか瞳がキラキラしてとても楽しそう。こういう子どもっぽい鼎はちょっぴりレアだから、可愛いなって感じてしまう。いつも頼りがいがあるというか、私が甘えてばっかりだけれど、今日は釣りの先輩として頑張らせてもらうつもり。
鼎が、右手に着けた腕時計を見ながら口を開く。
「今日のお昼ごはんに、かば焼きを食べる予定ですから――遅くても一〇時くらいまでに撤収予定で良いですか?」
「そうね、移動時間と捌いて焼く時間を考えたら、一〇時半頃がぎりぎりかなぁ」
「もしも一匹も釣れなかったら、スーパーのお魚コーナーに直行でしたっけ?」
悪戯をするような笑顔で、バイクで移動中に話していた冗談を鼎が口にする。でも、そうなることは、ほぼ無いだろう。
「多分、釣れないことは無いと思うわ。だってここ、毎年釣れるポイントだから。とりあえず、今日は鼎と私とうちの両親が食べる分だけ捕れれば良いから、そんなに時間はかからないと思うし、下手したら三〇分もかからずに今日の釣りは終わってしまうかもしれないわよ?」
今日の目標は五〇センチサイズのウナギを六匹。当たり場所を見つけたら、すぐに釣れてしまう数だ。
「えっと――それは何というか、贅沢な悩みというか……もったいないですね」
鼎が苦笑する。それと同時に、ご飯の前で「お預け(待て)」をくらった子犬みたいに、鼎がそわそわしているのが私にも伝わってきた。鼎は早く釣りを始めたいのだろう。私もそれは一緒だから、気持ちがよく分かる。
「本当にもったいないと思うわ。でも、釣ってみないと分からない――ということで、準備も万端だし、穴釣りを始めようか♪」
私の言葉に、鼎が嬉しそうに大きく頷く。
「はい、桜島さん、レクチャーをお願いします」
鼎と一緒に川に降りる。もちろん今日の私達は腰まであるウェーダーをはいてきている。とはいえ、危ないからひざ以上の水深がある場所には行かないけれど。
歩きながらポイントを探すと――あった♪ すぐに良さそうな場所を見つけられた。
「まずは、こういうポイントになりそうな、護岸されたコンクリートや蛇籠の隙間に棒を入れてふりふりと振るの。ウナギがいたらすぐに喰いついて来るから――と、いきなりアタリがあったわ!」
私の声に鼎が、ものすごい速さで反応する。
「本当ですか!? すぐに引き出さないとです!」
興奮している鼎にアドバイスを返す。
「ううん、それをしちゃダメよ。アタリがあったら餌を食べるまで少し待つの。ぐいぐい引っ張る感じがあったら針がかかっているから――そこで初めて、奥に逃げられる前に、じんわり引き抜くの。感覚としては……やったことはないけれど、ごぼうを地面から引き抜くようなイメージで」
そう言いながら私が糸を引っ張ると、六〇センチくらいありそうな個体が飛び出してきた。
「お、大きいですね、桜島さん」
暴れるウナギに鼎が少し引いている。その気持ちは――普通の川釣りじゃ滅多に釣れるようなサイズじゃないから――よく分かる。コイとかナマズとかと比べても、細長いから格段に扱いにくいし。
「そうね。でも、緑がかっていてとても美味しそうじゃない?」
針を外す前に、腰につけた魚籠に尻尾からウナギを入れる。針を外してから掴むのは難しいから、先に魚籠に入れておくのが大切。水気が有ればウナギは数時間生きていられるから、びくの中には湿らせた新聞紙を丸めて入れてある。
針を外して、魚籠の入口を閉める。
「こんな感じで、釣って行きましょ♪ 今度は、鼎がやってみて」
「はい。――えっと、こういう隙間とかは、ポイントとしてどうなんですか?」
コンクリートの切れ目を鼎が指さす。
護岸と護岸のつなぎ目がずれて、深い穴になっているっぽい。
「良さそうな場所ね。ゆっくり竿先を入れて、振り振りしてみて」
「はい。あ、なんだかピクピクとした軽いアタリがあります」
「そのまま待ってみて。ウナギだったらぐいぐい引っ張って――」
「来ました!」
「ゆっくり引きぬいて!」
「はい」
鼎が手を動かして糸を引く。五〇センチくらいのウナギが針に掛っていた。
嬉しそうな顔で鼎が私を見てくる。
「釣れました! 桜島さん、釣れましたよ!」
「鼎、魚籠に入れないとダメ。針が外れたら逃げられちゃう」
「あっ、そうでした」
あわてて鼎がウナギを魚籠に入れようとして――くねくね動くウナギにちょっと戸惑っていたけれど――無事に魚籠に入れることが出来た。
鼎が魚籠の入口を閉めた後に、鼎にそっと声を掛ける。
「鼎~、油断したでしょ~?」
「そうですね。釣れたのが嬉しくて」
とても良い笑顔で鼎が言った。私も自分の口元が緩んでいるのが分かってしまう。
鼎の嬉しい顔、ずっと見ていたくなる。可愛いなぁ、もうっ! でも、気付かれたら恥ずかしいから、鼎には絶対内緒だけれど。
「ぅふふっ、まぁ、こんな感じで釣っていくわよ♪ 目標、あと四匹!」
「はい。二匹ずつですね」
「あら、私が全部釣っちゃうかもよ?」
にこっと笑顔で鼎に提案する。もちろん冗談だけれど。
「え? 桜島さん、大人げないことしないで下さいよ。僕、初めての穴釣りなんですから、少しは釣らせて下さい」
「ん~、まぁ、考えとく♪」
私の言葉に、鼎が苦笑する。冗談だと理解できたみたい。
こうして、私と鼎のウナギ釣りは順調に始まった。
◇
途中でアメリカザリガニ、モクズガニ、極めつけは巨大なアカミミガメが釣れるというトラブルがあったものの、無事に五〇から七〇センチサイズのウナギを六匹釣ることが出来た。
左手の時計は午前八時半を指している。
「思っていたよりも、早く釣れましたね」
鼎の言葉に頷くことで返事をする。
「三〇分とはいかなかったけれど、思っていたよりも早かったわ。それじゃ、私の実家に行きますか♪」
ウナギはガスコンロで焼くよりも、炭火で焼いた方が絶対的に美味しい。ということで、バーベキューセットがある実家でウナギを焼くことになっていた。
あと、鼎と二人きりじゃウナギを食べ切れないという理由もある。折角、釣り場まで出陣するのに、たった二~三匹だけ釣って帰るのは味気ないという意味で。
◇
家の駐車場にバイクを停めて、ウェーダーを脱いで、玄関のドアを開ける。
「ただいま~♪」「おじゃまします」
「お帰り、二人とも今日は早かったね」
うちのお父さんが、玄関に入るなり、出迎えてくれた。お父さんは、今日はこのウナギを食べるためだけに有給休暇を取ったらしい。お父さんいわく「一人だけ夜に寂しくウナギを食べるのは耐えられない。鼎君とも話したいし」とのこと。
鼎を気に入ってくれているのは嬉しいけれど、ちょっと親馬鹿入っていると思う。
◇
コーヒーとお菓子を食べて一段落。
「それじゃ、鼎、ウナギを一緒に捌きましょ♪」
「はい、桜島さん、お願いします」
「ねぇねぇ、お母さんは本当に手伝わなくて良いの?」
うちのお母さんが残念そうな顔で聞いて来た。お母さんも鼎のことを気に入っているから――「雪さん」とか鼎に呼ばせているし――私達に絡みたいのは分かるけれど、キッチンのスペースの問題があるから遠慮してもらう。
「魚を捌くのも楽しみの一つなの。私と鼎の楽しみを奪わないでよ。それに今回のお母さんは食べる係だから、ね?」
「分かったわ。楽しみにしている♪」
「あ、お父さん。お父さんは焼く係だから、炭火をおこしていて。六匹しかいないから、多分、すぐに下ごしらえが出来ると思うし」
「了解。今から取りかかるよ」
さて、両親への指示出しは済んだ。残るは私達の出番だ。
「それじゃ、鼎、ウナギを捌く準備をするわよ。まずは、ウナギの血や粘膜には毒があるから、念のために使い捨てのゴム手袋を装着しておきましょ。もちろん、ウナギを捌き始めたら目をこすったりするのは厳禁よ」
「はい。結構痛いって聞きますから」
鼎も手袋を着けたことを確認してから、次の指示を出す。
「それじゃ、冷凍庫からウナギを出して」
「はい。まずは一袋で良いんですよね?」
「そうよ。一匹を捌く間に、他のウナギが仮死状態から起きちゃうと困るから」
ウナギは、捌く時に暴れられると困るから、仮死状態にする必要がある。とはいえ、その方法はとても簡単。
五〇ミリリットルの料理酒と一緒に、一匹ずつウナギをスーパーの袋に入れてシャッフル。そして冷凍庫で一五分から二〇分放置。そうすることでウナギが仮死状態になって暴れない。
「本当に動きませんね」
袋を広げてウナギを取り出す私の手元を見ながら、鼎が呟いた。私の手には、だらりとして動かないウナギがつままれている。ウナギの鰓がある部分を、ぐぐっとつまむのがウナギをつかむコツ。
「それじゃ、鼎に捌き方のお手本を見せてあげるわ。鼎にも三匹捌いてもらう予定だから、しっかりと覚えてね?」
「もちろんです。お願いします」
「よろしい。それじゃ、まずは――ホームセンターで買った一メートルくらいの一×四の板に一〇〇均で買った千枚通しでウナギの頭を固定するの。コツとしては、前もって木の板に千枚通しを刺す小さな下穴をあけておくと一回で固定できるわ」
ちなみに板の価格は二人分(二メートルをカット代込み)で二九八円。千枚通しは去年使った物を今年も使うから〇円。何というか、とても経済的。
「今回は背開きにするから、頭は右側、背は手前に置くわ。手元に注意しながら千枚通しをゆっくり胸鰭の右側の鰓よりも左側に突き刺して、板にしっかりと固定させるの」
ぐりっという感触の後に、木にしっかりと固定された感触が伝わってくる。
「そして胸鰭のすぐ左側にそっと包丁を入れて、しっかり中骨に当たったら、包丁の刃を左側へ向けるの。その後は、背骨に沿ってゆっくりでいいから、一気に尻尾まで切り開くわ。あ、でも、お腹まで切り裂かないように気をつけてね?」
そう言ってから、お手本を見せる。
びりびりびりと言った小気味良い感触を手に感じながら、六〇センチを一気に切り裂く。うん、背骨に余分なお肉が付いていないし、我ながら綺麗に切れたと思う。
「切り開いた後には、内臓と背骨と血合を取り除いてから、水道水で軽く洗うの。そこまで出来たら下ごしらえは完成よ♪」
そう言いながら、内臓を取り除く。
背骨もさっきと同じ要領で頭から尻尾まで綺麗に取り除く。後から炭火で焼いて骨煎餅にしようと思っているけれど、余分なお肉を骨に残さないのが基本だから。
血合を取り除いて水道水で軽く洗ってから、開いたウナギをくるくると丸めてトレイに置く。後で鉄串を打ってお父さんに焼いてもらうのだ。
「桜島さん、肝は、今回は食べないんですよね?」
「そうだよ。泥抜きをしていないから、砂がじゃりじゃりして食べられたものじゃないと思うし」
「ちょっともったいない気がしますね」
シンクに捨てた内臓を見ながら、鼎が呟く。ウナギの肝を串に刺して焼いたのは美味しいから気持ちは分かるけれど……。
「そうね。肝を食べたい場合には衣装ケースなどの大きな入れ物で毎日水換えをしながら一週間程度、絶食させておけば泥臭さが抜けるけれど――身の美味しさが抜ける気がして、私はそれをしていないわ。あとは今日釣った場所が住宅街にあるという理由も大きいかも。身の味は保証するけれど、内臓にどんなものが残留しているか分からないから」
私の挙げた二つの理由を聞いて、鼎が納得といった表情を浮かべる。
「あ~、そう言われると確かに、内臓を食べるのは不安です」
「でしょ? ということで――次は鼎に捌いてみてもらおうかな♪」
「はい。よろしくお願いします」
◇
順調に下ごしらえが進んで――鼎が二匹目を捌いている間に――私は手袋を外して、手を洗って、ウナギのタレの準備をする。
砂糖と醤油とみりんと酒を二対二対二対一の割合で入れるのが基本。好みに応じて、砂糖の量を加減することで甘さを調整することが出来るから、今日は小さじ半分だけ砂糖を加える。
そして前もってお父さんにこんがり焼いてもらったウナギの頭と一緒に、とろみが出るまでタレを煮込む。このウナギの頭を加える方法は、「ダシが出て美味しくなる」と、うちのお祖父ちゃんに教えてもらった我が家のお約束。
沸騰させすぎて香りが飛ばないように、タレの入った鍋をゆっくりとかき混ぜる。
お父さんが焼いてくれた三〇センチくらいある骨煎餅をかじっていると、鼎に羨ましそうな視線を向けられてしまった。
「鼎も食べる?」
「はい。今、両手がぬるぬるしている状態なので、食べさせてもらえると嬉し――」
そこで鼎が絶句する。
だって私が、口にくわえて骨煎餅を鼎に向けたのだから。
「ちょ、桜島さん?」
赤くなっている鼎が可愛い。思わず笑顔になっている自分がいる。
「ふぁべふぁくふぁいの(食べたくないの)?」
「……食べたいです」
リビングにいるお母さんがテレビのドラマに夢中になっているのを確認してから、鼎が私の加えている骨煎餅にそっとかじりつく。あっ、やばい、想像以上に胸がドキドキしてきた。変な汗が首から噴き出すのが分かってしまった。
そしてそのまま、かりかりと鼎が進んできて――
「ふぃくふぃふぁふぃ(いくじなし)!」
――二〇センチ以上も残して、離れてしまった。鼎がはにかむように、苦笑いを浮かべる。
「いや、桜島さん、流石にそれは無いですよ」
「え~、せっかく面白いことしたのになぁ~」
思わず骨煎餅を口から外して、鼎に抗議していた。
「でも、骨煎餅、美味しいですね」
「話題を切り替えようとしてもダメよ?」
「あ~、そうですね。でも、あともう少しで終わるので、先にウナギを捌いてしまっても良いですか?」
「……仕方無いわね。良いわよ。でも、後で何か埋め合わせしてよね? あま~いやつで」
「シュークリームで良いですか?」
「鼎、意味分かってる? それ以外で!」
たまには、ほっぺにチューとかしてもらいたいの。分かるでしょ? ――と笑顔で鼎に問いかける。
鼎がにこっと笑顔になる。
「分かりました。ショートケーキにしておきます」
「くっ、心惹かれる提案ね……」
「小さめの一ホールを、半分こにしましょうか?」
……私の心は、折れた。
でも、口を尖らせるくらいなら、許してもらえると思うの。
「分かったわ。あ~ん、してくれるなら、手を打ってあげるっ!」
「もちろんです。ありがとうございます」
鼎と一緒に笑い合う。本当に、本当に、本当に――
私は鼎が大好きだ。
◇
鼎が最後のウナギを捌き終わった後に、お父さんのところに持って行く。ちょうど三匹目と四匹目が焼かれていて、もう少ししたら焼き上がるといった雰囲気。
「お父さん、ラスト二匹を持って来たよ~」
「ありがとう。そこに置いておいてくれ」
「分かった。――タレは足りる?」
「ああ、十分だよ」
「了解。それじゃ、鼎、リビングで待っていよ?」
「えっと、桜島さん、お義父さん。もし良かったら僕もここで見ていて良いですか? その、ウナギを捌くだけじゃなくて焼く方法も知っておきたいですから」
鼎の提案に、お父さんが笑顔で頷く。
「ああ、良いぞ」
「そうね。私もそれが良いと思うわ」
「ありがとうございます」
「それじゃ、最後の二匹は鼎君が焼いてみるか?」
「えっ、良いんですか?」
嬉しそうな鼎の表情を見て、お父さんも嬉しそうな顔になる。
「もちろんだ。でも、ウナギを焼くのにはコツがあってな――」
お父さんの指導を受けながら、慣れない手つきで鼎がウナギに鉄串を打つ。白焼きにして、タレをつけて、焦げないように微調整して――綺麗に焼けたところで、お父さんのOKサインが出る。
「それじゃ、ごはんにしようか♪ お母さんに声をかけて、どんぶりに白ごはんを用意してもらって」
「了解。鼎、行くわよ」
「はい」
両手にウナギの入ったお皿を持ってリビングに移動する。
ちなみに、一人につき一匹分が今日のお昼だ。二つに切ってあるけれど、つなげたら五〇センチ以上あるかば焼きを食べられるなんて、ちょっとしたぜいたくだと思う♪
そして、残った二匹分は、各家庭が後で食べる分として一匹ずつ分けることになっている。うちは、とりあえず冷蔵庫に保存して、明日の晩ご飯にする予定。私の勝手な予定だけれど♪
◇
「「「「いただきます!」」」」
どんぶりに入ったウナギを箸で一口分、口に運ぶ。ほくっほくで、ぷりっぷり! 口の中に広がる甘辛いタレとウナギの風味がとても美味しい。
ああ、とっても――し・あ・わ・せ・っ♪
(第17話_桜島さん編_奄美大島でシュノーケリングに続く)




