「飼い主の命令は絶対です」 ハイマキ(解せぬ)
相変わらず適当なタイトルから始まりました。
今回もレキたんについていってみよう。
今回のお題は「跳弾撃ち」
文字どうり弾を物にぶつけて軌道を逸らし、ターゲットに当てるというものです。
理屈の上では出来ないことはなさそうですが果たしてそう簡単にいくでしょうか?
いくら机の前で計算をしたところで結論は出せない。現実にはさまざまな不確定要素が有る。
そこで科学の基本。『実験』を今回はしてみようと思う。
もちろん実弾を使っての実験は出来ない。ここはやりたい放題のアメリカではない。実に残念だ。
変わりにエアーガンをつかってまずは理論どうりの現象が起きるか試してみよう。
もし理論どうりなら放った弾丸は光と同じように45度で当たったら45度で跳ね返るはずである。
銃を固定する万力とコンクリの平らな壁、的に照準を合わせるための鏡、そして円タイプの的。
さあ、準備は整った。ショータイムだZE。
銃口から壁までの距離は約20cm
記念すべき1発目を発射!
結果は?
おお当たった!
右の少し上。5点のゾーンに命中した。
幸先の良いスタートだ。
が、しかし・・・
30cmも離れると当たらなくなった。着弾点が理論点よりも10cm以上もずれたからだ。
なんでそうなったのかスローを見たいところだがあいにく高速カメラを持っていない。
おもちゃでこれだけずれるとなると本物の銃弾を使った場合。きっとお話にならないだろう。
ただのガラクタですな。
と、ここまで実験を進めたあるときなんとも都合の良いテレビ番組がやっていた。
その番組では映画のシーンの跳弾で自分の打った弾が3回壁にぶつかり自分に戻ってくるというものが本当かどうかを検証していた。
本当に都合の良い。
しかもアメリカの番組なのでもちろん実弾を使っている。自由の国万歳!!
さて、番組が終わったのだが、結論から言うと自分に弾が戻ってくるというのは完全なフィクションであり、実験的環境であの手この手を尽くしてやっと小さなかけらが届いただけだった。しかも威力が大きく落ちている。
これでは針に刺された程度にもならない。なぜなら、壁にぶつかるたび大きく減速したからだ。
エアーガンのほうがよっぽど痛い。一応金属なのでちょっとくらいは怪我をするかもしれないが、致命的ダメージを与えるには程遠い。
おや? もう結論がでてしまった。
結論
☆無理です☆
で、終わらせると思ったか?
この小説的何かがそんなつまらない終わり方をするわけが無いだろう。
とはいえ、先の実験は45口径の拳銃によって行われたものだ。
今回は7.62mm弾。
これは、難しそうだ。
なぜより難しくなるのか説明しよう。
そもそも跳弾とは弾丸が物に当たり跳ね返ることだが、撃ったときの形を保ったまま跳ね返るわけではない。大抵の場合、ぶつかった衝撃でバラバラになり、ショットガンのようにして飛んでいく。浅い角度からバウンドした場合ではまだ威力があるため、それが味方にあたるのがCQBにおける跳弾の問題とされている。
だが、バラバラになった弾丸は空気抵抗を受けやすくジャイロ効果も失われているためすぐに勢いを失い落ちる。狭い室内ならまだ使いようがあるかもしれないが、広くて距離のある屋外でこれをつかった攻撃をするにはまず第1につぶれない弾丸が要る。7.62mm弾は拳銃に比べてはるかに高いエネルギーを持って飛ぶためぶつかった際簡単につぶれやすいのだ。コンクリや鉄にぶつかっても変形しない弾?
・・・在るにはある。
前回レキが長距離射撃に使ったと思われるタングステン弾。しかしあれで跳弾をしようとすると跳ね返るどころか大抵のものは貫通してしまう。
弾を変えたところで意味はなさそうだ。
・・・ふぅ、わかんねえ!
どうすればいいんだ!
ええ~っと。
お、何も無理しておいてある物を使う必要は無いんじゃないかな?
つまりあらかじめステージに細工をしておくんだ。
先のテレビ番組でも壁ではなく最終的な手段としてパイプを使い弾を逸らしていた。そうすると形を保ち、威力もほぼ劣れ得なかった。
よくギャグマンガである銃身をクニュっと曲げてあらぬ方向に弾丸を飛ばすあれと同じである。
もちろんレキの狙撃銃を曲げるわけではない。90度曲げておいたパイプを電柱や壁に取り付けそこらじゅうにばら撒くのだ。このとき鏡も忘れてはいけない。いくら弾が届いても的がどこにいるのか分からなければ撃てない。視力が6.0もあるのだから鏡さえあればばっちり見えるだろう。
先ほどは弾を変えても意味が無いと言ったがこのやり方でするならスピードがあって丈夫で軽い弾が要る。
表面をチタン合金で覆い中にアルミを詰め、前回同様TNTを炸薬に使えば超高速弾の完成だ。
いける!いけるぞ!
まってろめえぇキンジ!パイプの穴をチョロット通して、すばやくキンジのボールを!……ではなく、ボタンを!ピチューン!
いやぁ、やっとキンジのをぶち抜くことが出来た。
なかなかに難しい難題だった。
しかしこれ相当な量のパイプと設置箇所が必要そうだな。
取り付けには何週間も前からこっそりしていたに違いない。
ほぼ確実に狙撃を成功させるレキはこうした地道な作業もいとわないからですね。
なにせ外見はゴミ箱だけれどその実中身はパイプの入った狙撃道具まで用意していたのだから。だって普通のゴミ箱が超高速弾のインパクトに耐えれるわけないじゃん。
そのほかにもこういった日常で見かけるようなものに細工を仕込んでいたんだろう。普段あるものに外見を似せることでそれが狙撃に使っているものだとばれないようになり、どうやって撃たれたのかわからなくできる。キンジも勘違いしてしまっていたが実際は表面で跳ね返ったのではなく中に仕込んであったパイプを通ってきたのだ。
すごいね!
ところで、一つ忘れてないだろうか。
跳弾狙撃のために壁として使われたハイマキである。
主のため射線上に居座った忠狼であるハイマキだが彼の装甲も内部がパイプになっており体に食い込むようにしてつけていたのかもしれない。当然表面にはパイプに弾丸を通すための穴が開いているはずであり、レキはここに弾丸を通さなくてはならないのだが……もしはずしたら?
この改造しまくりの弾丸を果たして止められるだろうか?鍵となるのは弾丸のスピードである。
超軽量の弾を高エネルギーでうちだしているためとんでもない速さで飛翔する。
その貫通力はかなりのものだろう。
しかし早くて軽いということは空気抵抗も大きくなりその影響も受けやすいということである。
そして2回パイプを通ってからハイマキにあったっている。
あれ? 意外と大丈夫?
これらから想定するに防弾レベルはⅢ-Aもあれば大丈夫そうだ。これは44マグナムを止めれるだけの防弾性能であり、通常の7.62mmを止めれるものより1ランク低い防弾性能である。これならたとえはずしても大丈夫そうだ。
しかし大丈夫と分かっているからというのと射線上に立てるかというのは話が別である。たとえばエアーガンだって服の上からならピチピチのものでもない限り痛くはないが、なら「おれが撃つからちょっとそこ立ってて」といわれても皆嫌がるだろう。
もし違う所に当たったら痛い。怖い。皆そう考えるのである。
その点から考えると命令したであろうレキはかなりクレイジーである。
キンジと同じようにハイマキも「言うことを聞かないと風穴を開けます」とか魔改造ドラを向けられながら言われたのかもしれない。
がんばれハイマキ! 君の未来はきっと明るいはずだ!……多分な!
こんな私の趣味全開のものを読んでいただき感謝感激です。
前回の投稿以来だいぶん時間がたってしまい申し訳ない。
なにぶん今年は受験なのでリアルの生活がピリピリしてしまって参ってしまう。
そんな時の息抜きのための読み物を書いているわけですが、この位の更新スピードが今の限界です。
私の書いている小説が詰まっちゃったから息抜きがてらはじめたのにいまではそっちのけになってしまっていますwww
次回は今回のおまけ回にしようと思います。
今後ともこの小説のような何かをよろしくお願いします。