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14/21

14話 噴水を作ろう!(2/2)

 噴水を作り始めて2日目。


 改めて、流れを確認すると、


 1.水源の確保

 2.高低差の利用

 3.水路の配置

 4.循環と排水


 昨日は1つ目ができたから、今日は2つ目に取り掛かろうと思う。


 噴水の理屈自体は単純だ。高低差を作り、水を一気に流し込む。それだけで水は空へ跳ね上がる。


 そう、マルチェリオさんの受け売りだ。


 だけど、問題は平らなこの街に"高さ"がないということだ。


 想像していた勢いのある噴水は作れそうにない。

 だが、景観だけなら勢いがなくても十分だろう。


 俺にはひとつだけアイデアがある。


「噴水の中央をくり抜いて、そこに水を押し出せば、小さくても上に飛び上がるように見えるはずだ…!」


 そして、今日は3つ目にも取り組む予定だ。


 昨日、マルチェリオさんに頼んだばかりなのに、大工がなんと10人もいる。いや、すごいなぁ…


 水を流す方法についても目星はついている。

 近くの鉱山で雨水を溜めれば、自然に街まで流れてくるだろう。

 

 その人たちにはそのための主な水路を作ってもらう予定だ。

 

 今日は色々と進みそうだ。



 昨日のハーレンの如く、リーリャにドヤ顔をしながら、油と焼き粘土のダブルセットで、黙々と小さな噴水を作った。


 水を流し、この原理を堂々とリーリャに教えている最中だった。


 「メキメキッ」


 背後から嫌な音がした。


 あっさり壊れていた。完全に大失敗だ!


 水は弾くが、強度のことを考えていなかった。


 恥ずかしさを隠すために、俺はリーリャの顔を見つめるも目をそらされてしまった。


「今の見なかったことにしてね…」


 俺は小声でリーリャに伝えた。


 粘土以外の材料は何かないかを聞ききに、マルチェリオの店を訪れた。



「マルチェリオさん、噴水を作るのにいい材料ってないですか?焼き粘土だとできなくて…」


「噴水はね、大理石で作るのが一般的なんだよ。」


 ーー大理石か…


「大理石はお高いですよね?」


「そうなんです、だけど、先日、近くの鉱山で掘り当てた大理石ならうちにありますぞ。

 …ルカ君、うちで扱ってる大理石、あげましょうか?ただし、ただでとは言いません、うちも商売なので。」


「何をお望みでしょうか?」


 恐る恐る尋ねると、マルチェリオはにやりと笑った。


「この街の永住権をくれないか。」


 え、そんなのこちらからお願いすることだ…!思わず頬をつねった。痛い、ちゃんと!


「ふむ、その条件ですか…

 確かに、いいですな。

 よし、永住権を与えましょう。」


 動揺を隠しながら、自分なりに自然な交渉をしてみた。


 ーー安上がりだけど、ごめんなさい!


 マルチェリオさんには頼ってばっかりだ。今度お礼をしなくては…


 こうして俺たちは大理石を手に入れた。


 大理石は自分たちで加工することはできないので、大工に頼むことにした。


 4つ目は全体像ができてからやるとしよう。


 これで噴水周りのことはひと段落。

 あとは二週間後、無事に完成を祈ることだ。

 ここまで読んでいただきありがとうございます!


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