第拾捌夜 奪われた力
酒呑童子「清明!」
禍刻「追い詰めたぞ!」
清明「追い詰めた?おやおや、どうやら何か勘違いをしているようですね?」
六華「勘違い?一体なんの事?」
頼光「追い詰められてんのはテメェらだって言ってんだよ!」
茨木童子「一体なんの事でしょうか?五重塔以外の封印は施しました。故に、貴方達はこの異界からは逃れる事ができません!」
頼光「それはどうかな?」
清明「貴方々がこの五重塔に来る事を待ち望んで居たのですよ」
禍刻「待ち望んでいた?」
頼光「あぁ、あんたらの妖怪の力ァ、奪う為によぉ?」
六華「お、御札が!」
頼光が六華に手を翳すと、先程の七罪の札が奪われてしまった
禍刻「六華!大丈夫か?」
茨木童子「なるほど、そういう魂胆でしたか…」
清明「御明答。さぁ、貴方の力も頂きましょうか!」
酒呑童子「くそ!禍魂の力が奪われてゆく!」
清明が禍刻に手を翳した瞬間、禍魂が次々と宙に浮き出していく
そして、浮き出した禍魂は全て力を奪われ灰色になってしまった
そして、力を奪われた事により、禍刻と六華は変身を解除されてしまった
禍刻「ま、禍魂が灰色に…!」
六華「それに、変身が…」
清明「ふふふ…この力があれば、異界のみならず現世までも…」
酒呑童子「現世までもだと?」
六華「アンタ達は人間の味方なんじゃなかったの!?」
頼光「俺達はそんな事一言も言っていないぞ?」
清明「私達は、人間の怨念から生み出された存在とは言いましたが、妖怪の味方では無ければ、人間の味方でもありません。」
禍刻「そうかよ…最初から俺達が力を蓄えるのを待って、その力を奪って現世を破壊するつもりだったってわけかよ?」
清明「ご明察!さぁ、私達に力を!」
清明がそう言うと、禍魂の力が集約し清明の身体へ取り込まれ、その直後に清明の身体は禍々しい悪魔の様な姿へと変化した
六華「何この力…!」
頼光「さて…俺もこの力を、試してみるかね。俺に力を!」
清明に続き頼光が叫ぶと、七罪の札に武将の影絵が描かれ、頼光の身体へ取り込まれた
その直後、頼光の身体は天使とも悪魔とも言い難い中途半端な姿に変化した
茨木童子「この力の波長は…」
酒呑童子「空亡様とルシファー様か!?」
禍刻「許さねぇ…あ、ぐっ!」
六華「禍兄大丈夫!?」
禍刻は言葉を言い終える前に気を失ってしまった
その直後、禍刻の瞳は真紅に染まった
それと同時に、周囲には謎の声が響く
謎の声「我等の力を以て世界を破壊しようなど…」
六華「い、今の声は!?」
茨木童子「空亡様…?」
酒呑童子「なるほど、そういう事か…」
六華「何?どういう事!?」
酒呑童子「説明は後だ!今は奴を!」
清明「話は終わりましたか?では、貴方々の力を見せてください」
酒呑童子「くそ!清明め、どこまでも下衆な奴よ!」
禍刻「おいおい…勝手に話を進めてんじゃねぇよ…」
六華「禍兄、もう大丈夫なの?」
禍刻「あぁ、この場で奴を仕留める!準備はいいか?お前ら!」
酒呑童子「行くぞ!」
六華「茨木童子!」
茨木童子「御意」
清明「さぁ!この力の小手調べと行きましょうか!」
頼光「精々楽しませてくれよ!スグにへばるんじゃねぇぞ!妖怪共!!」
━━━━変身━━━━
《逢魔!定刻…鬼!》
《白日!定刻…鬼!》
二人は残された力で変身して変貌した清明達に立ち向かうが、その膨大な力には遠く及ばず何度も地面に打ち付けられてしまう
禍刻「なんて力だ!」
六華「こんなの、かなうわけないよ!」
頼光「おいおい!もう終わりかよ?つまんねぇな」
酒呑童子「くそ…このままでは埒が明かぬ、一時退却するしか…」
清明「これでは小手調べにもなりませんねぇ…」
茨木童子「このままやられ続けるよりは退却する方がマシでしょう」
頼光「そうはさせるかよ!」
次回 仮面ライダー逢魔ヶ
清明「そう易々と逃がすとお思いですか?」
冠を被った女性「おやおや、どうやら面白い魂が落ちてきた様だねぇ?」
六華「アイツ、この世界にも…!」
禍刻「絶対にアイツを許さねぇ!」
絶望の先に待つ未来は、終焉か安寧か




