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第拾壱夜 外傷与えぬ浄化の刀

二箇所の祠に各々封印を施した禍刻と六華は、次なる祠へと急いでいた


茨木童子「六華、次に酒呑童子様が行かれるのは、

恐らく大典太光世が安置された祠です」

六華「大典太光世?なにそれ?」

茨木童子「斬ったものに外傷を与える事無く癒すという伝説がある刀です」

六華「へぇ、そんな刀があるんだ」


そんな会話をしつつ、二人は狼男が変化したバイクに跨り、大典太光世が安置されているという祠に向かった

一方、禍刻と酒呑童子は

次の祠へと向かう前に大天狗と会話をしていた


酒呑童子「大天狗よ、あの男

源頼光はいつ頃現れた?」

大天狗「えぇ、頼光は祠から瘴気の柱が立ち上った直後に、瘴気の霧から現れまして

酒呑童子様の事を探している様でした」

酒呑童子「なるほど、やはり我を狙っているか」

禍刻「なぁ、酒呑童子」

酒呑童子「どうした?」

禍刻「源頼光って、平安時代くらいに実在した武将だよな?

そんな奴がなんで現代に現れてんだ?」

酒呑童子「うむ、我にも詳しい事はわからぬ。ただ確定しているであろう事は、瘴気の力が関与しているのは確かだろう」

大天狗「その事なのですが、祠の封印に綻びが生じた直後に、烏天狗と予言の一節を調べておりまして」

酒呑童子「ほう、その予言とはどんな?」

大天狗「それが、『封印されし場所、歪みが生じし刻、古の因縁いんねんが蘇る』と書いてあるのを見つけまして」

禍刻「それが源頼光って事か?」

大天狗「恐らくはそういう事なのではないかと...」

酒呑童子「そうなると、まさか彼奴も蘇っているか…」

禍刻「なら、一刻も早く残り二箇所の封印も!」

酒呑童子「あぁ、そうだな」

大天狗「酒呑童子様、くれぐれもお気をつけて」

酒呑童子「お前に言われなくても分かっておるわ!」


会話を終えると、二人は大典太光世が安置された祠へとむかった


酒呑童子、茨木童子の案内でそれぞれ四箇所目の祠へとたどり着いた二人は、守護者の元へと向かった


酒呑童子「確かこの辺りのはずだが...」

元気な女性「あっれぇ?酒呑童子様じゃーん!!」

酒呑童子「こんな所にいたのか八百比丘尼やおびくに

八百比丘尼「久しぶりじゃんね!酒呑童子様

さっき茨木童子様と六華って娘も来てたよ」

茨木童子「あぁ、酒呑童子様!こっちです」

六華「禍兄!」

禍刻「先に着いてたのか」

酒呑童子「八百比丘尼、どうやら此処は瘴気が他と比べて弱いようだな」

八百比丘尼「酒呑童子様?私たち人魚の浄化の力、舐めてます?」

酒呑童子「そういう訳でもないが、あれ程まで立ち上っていた瘴気をこれ程まで抑え込むことができるものなのか?」


酒呑童子の指摘したとおり、この場所には瘴気はおろか、死骸すら居ないほどだった

ただ一点の祠周辺を除いて…


茨木童子「どうやら、この海の家なる場所に居た人間達は皆さん避難された様で…」

酒呑童子「守護者達にはある程度自由にさせているが、各々で店を構えているのか…」

六華「まぁ、いいじゃん

とりあえず、封印しに行こうよ」

禍刻「そうだぜ?こうしてるうちにも、稲荷さん達がいる所が悪化するかもしれないし」

酒呑童子「そうだな」


一同は祠へと向かい、そこに安置された刀を手に取った

しかし、今までの様に祠から死骸が出現する事はなかった


六華「これは...」

禍刻「死骸が出現しない…?」

八百比丘尼「さっき言ったじゃん!ここは私たち人魚が守護する祠だよ?

他の祠に比べたら断然浄化は早いし!!」

酒呑童子「確かにそうだな、しかしその割には他の人魚達が見当たらないが?」

茨木童子「あぁ、彼女達でしたらそちらの海の家に居ますよ」


茨木童子の言った通り、海の家には数人の人魚が隠れていた


禍刻「ほんとだ何人かいるな」

六華「でも、他にもいたみたいだけど、海底の街の様子見に行ったみたい」

酒呑童子「そうか、まぁよい

それよりも、早急に封印を」

禍刻「あぁ、そうだったな」


禍刻と六華は、祠に封印を施した

すると、周囲に僅かに残っていた瘴気はいつもの様に祠へと集束していった

そして、先程の刀は禍刻の持っていた刀と融合した


禍刻「また融合した…」

六華「なんか、禍兄の刀にどんどん融合されてくね」

茨木童子「何故でしょうか?」

酒呑童子「さぁな、我にもわからぬ」

八百比丘尼「まぁ、封印はできたんだし万事解決っしょ?

さぁ!あとはうちらに任せて皆は最期の祠行ってきな?」

禍刻「あぁ、そうだな行くか」

酒呑童子「待て、八百比丘尼」

八百比丘尼「ん?どーしましたぁ?」

酒呑童子「此処には安倍晴明や源頼光は来なかったか?」

八百比丘尼「いやぁ、来てないかな?

まぁ、晴明みたいな声は聴こえたけど」

茨木童子「姿は現さなかったと?」

八百比丘尼「うん、なんでかはわかんないけどね?」

禍刻「何を企んでんだろうな?」

六華「わかんない、でも確実に妖怪達を滅ぼそうとしてるのは明確だよね」

酒呑童子「あぁ、頼光は妖怪を根絶やしにするとほざいていたからな」

八百比丘尼「なんその物騒な会話…

私たちじゃ癒すくらいしかできないかんね?」

茨木童子「そうですね、こうなると彼等が現世へと蘇ってきた理由も気になりますね」

酒呑童子「うむ、彼奴ら、一体何故現世に…」

禍刻「とりあえず、稲荷さんのとこ行こうぜ?」

六華「そうだよ!早く行こう!!」

酒呑童子「そうだな」

禍刻「あ、それとさっきの刀って、確か斬ったものに外傷を与えずに癒すって伝説があんだろ?

だったらさ、霊華の事治せるんじゃ?」

酒呑童子「いや、無理だな

あの少女に憑いているモノは呪いに近いものだ

そうなれば、稲荷の守護する祠で安置されている刀でないと直せぬ」

八百比丘尼「イナリんのとこのって事は、

呪いにかかったものの呪縛を断ち斬るっていう?」

酒呑童子「そうだ」

禍刻「だったら早く行こう!!」


一同は、海の家の祠を後にし稲荷のいる祠へと向かった

祠に着くと、祠の周辺に死骸達が溢れかえっている

その中心では二人の狐の妖怪が戦っていた


禍刻「稲荷さん!おまたせしました!!」

六華「うぐっ!相変わらず凄い瘴気!!」

酒呑童子「行くぞ!」

稲荷「皆さん!刀は集められましたか?」

茨木童子「はい、あとはこの場所の刀だけです」

稲荷「でしたら、手を貸して頂けると幸いです」

禍刻「まかせろ!」


禍刻、六華「━━━変身━━━」


《逢魔!定刻…鬼》

《白日!定刻…鬼》


二人はそれぞれ鬼の様な見た目とキョンシーの様な見た目へと変わり、溢れかえる死骸達に立ち向かう

そして、暫くして死骸達を片付け二人が変身を解除すると二人の男が現れた


和装の男「お見事、お見事

よもやあれ程の死骸を倒すとは」

若い武士「待ってたぜぇ?妖怪共!!」

同時に響く謎の声「陰陽師共め!やはり、祠の封印を解いたのは此奴らか!!」




次回 仮面ライダー逢魔ヶ

美しい声「私は天鈿女命(アメノウズメ)

霊華「またこの声…」

不気味な声「それでは、本題に入りましょうか」

美しい声「これは、八咫鏡です」


絶望の先に待つ未来は、終焉か安寧か

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