芽生えた感情
恋愛要素突入です!
一回展開して、
明るく弾けております!
これからもよろしくお願いしますね♪
(o^∀^o)
あれからというもの、一行は奏蒼のいう通り、港町サザンへと足を進めていた。
道中アリーナも反レイヴンも現れなかったため、いつも通りに進んでいた……はずだったのだが。
「あー疲れた~……」
「大丈夫か?」
弱音を吐くルウガの手をさりげなく取ったつもりのレオンだが、あれから変な意識が生まれ、お互いにぎくしゃくしてしまっていた。
慌てて二人で赤面し、手を離す。
「ごっゴメン!」
「い……いや、俺もゴメン……」
「(青春ですかね~)」
こんな行動をさっきから何回も繰り返しているのだ。ケルシオンや周りから見たら、笑い物にしかならない。
「(おお俺、どうしちまったんだ!?いつもの事なのに、顔すら真ともに見れないなんて……!)」
「(あの時からこいつがなんか……か弱い女にしか見えねぇ……!病気……か?)」
「二人共聞いてますか?少し休憩をとりましょう!」
「え?あ、うん……」
「サンキュー、ケルシィ」
三人は近くの岩場に座り込んで軽く休憩することにした。
レオンはルウガに聞こえないように、小さい声でケルシオンに問い掛ける。
「なあケルシィ……あの時からさ、なんかルウガが……その……か「可愛い?」そう……可愛い……って、なっ、ちょ、バカ!! 何言って……」
慌てふためく彼の顔は今まで見たことも無いくらい赤くなっていた。
それを察したケルシオンも凄いが、いつも冷静だったレオンの動揺っぷりも凄い。
「彼女が可愛くて仕方がない。けど理由が分からない……と」
「え……あ……う……うん……」
「ずばり! それは則ち《愛》! 貴方はルウガが好き!恋をしたのですよ!」
「は、はぁー!!?」
何言って……という所で、ケルシオンは立ち上がり、ルウガの元へと行ってしまった。
笑うルウガの顔がいつもより眩しく見える。
「(あーもー!!ケルシィが余計なコト言うから、変に意識しちまうじゃねぇか……落ち着け俺……俺は……アイツが……スキ? なんだよスキって、なんだよ恋って……意味分かんねー……。確かに可愛いとか思ってなくも無いけど……幻覚だ、うん、きっとそうだ……)」
「れ……レオン? もう行くけど?」
「な……わっ!!!」
気付いたら目の前にルウガの顔があり、レオンは座っていた岩から滑り落ちてしまった。
恋心に悩む少年の運命はいかに……