新たな敵アリーナ
今から急展開になります!
やっとストーリーが進められて嬉しい(*^o^*)
「みぃ~つけた♪」
「?」
ルウガ達が洞窟を後にすると、三人組の女と男達が迎えてきた。
顔に見覚えがないルウガは、首を傾げて無防備に近づく。
女が不敵な笑いをしたのをレオンと奏蒼は見逃さなかった。
「ルウガ!」
「何?」
「こりゃいい!!」
女は叫んだ後にルウガの首を掴んで締め付けた。
男達も手に剣を持って突き付ける。
「あ…ぐ…」
「ころっと近づいて、馬鹿な坊やだこと!」
「ルウガを離せ!」
「動くなよ。こいつの首をへし折っちまうからな」
「…ッ!」
レオンは手にかけた剣を元に戻し、奏蒼と並んで冷静に対処することにした。
「…何が目的だ?お前は反レイヴンの奴らか?」
「違うね!あたしらはその逆さ」
「逆?」
「《レイヴン狩り》って…知ってる?」
レオンは奏蒼と顔を見合わせたが、お互いに知らないということを確認する。
「知らないかぃ。まあ仕方ないか、最近クラティス王国で出されたばっかりだしね」
「何なんだそれは」
「文字通り、レイヴンを狩るのさ」
クラティス王国の貴族内部にいる秘密科学班の組織によって構成されたアリーナ。
アリーナはレイヴンを科学班の研究ために捕らえる。
しかし、力の弱いレイヴンや女のレイヴンは捕らえても研究にはならない。
だから、一定の数値を計るスカーターを科学班は開発した。
より強いレイヴンは科学班へ連行し、弱いレイヴンは奴隷や私益のために売り払われる。
クラティス王国はそれを
国権で公認した…
「というわけで、あたしらアリーナの仕事は、この子を手に入れること♪ちょーっとじっとしててね~」
女はサングラスを少しいじったかと思えば、数値を計りはじめる。
ルウガのレイヴンとしての力を計っているのだ。
「やめろっ!どっちにしろルウガは助からないじゃないか!!」
「黙って-きゃ!!」
ボンッ
女が悲鳴を上げた理由は、彼女のサングラスが爆発したからだった。
サングラスの破片がルウガにパラパラと振り返る。
「な…こんな…こんなガキが…!!?」
「ルウガ今だっ!!」
レオンの声によって動揺して緩んだ手を振りほどき、ルウガは慌ててレオン達の元に逃げた。
「王家の…王家のレイヴン…!?」
…何かにヒビが入る音がした…