洞窟発見!探検開始
ついに洞窟編開始です!
いつもながら読んで下さっている皆様、大変有難うございます!
(;∇;)/~~
「さぁーってと、砂漠の秘宝マリアネックを探すぞー!!」
「おー!!」
「おー…」
一行は食事を済ませた後、酒場を出てクラティス王国をあとにした。
「情報によると、マリアネックがある洞窟に入るには《トワイライト》が必要らしい…」
「トワイライト?」
トワイライトとは、光を源としてうまれた貴重な宝石だ。
磨くと美しい光を放ち、邪悪な存在を追い払い持ち主を守るという。
売れば高値で売れるし、王家でも持っている者は数える位しかいない。
「あー…俺持ってない。レオンは?」
「えぇ!?奏蒼が持ってない物を俺が持ってる分ないでしょ!!」
「俺持ってる」
「「嘘!!?」」
「嘘じゃねぇよ!ほら」
ルウガがポケットから出したのは、まさしくトワイライトだった。
ルウガの手に触れた途端、それは淡く光を放つ。
「お前、それをどこで…?」
「…母ちゃんの…形見なんだ。幼かったからよく覚えてないけど…俺の宝だよ」
「そうか…。なあ、俺に触らせてー…」
と奏蒼が言い切る前に、トワイライトが強く光を放ち始め、そして一直線にある場所へ照らした。
「うわっすげー!」
「行こう!」
「俺の願いはどうなったー!!」
…***…
光を追い掛けて行くと、そこには砂漠の地下に繋がるらしき階段がある場所についた。
ルウガ達は大はしゃぎで階段を駆け降りた。
中は美しい金銀財宝宝石達で埋め尽くされていた。
ルビー、サファイヤ、エメラルド、ダイヤモンド、パール、プラチナ…。
美しい鉱石達がルウガ達を包んだ。
「うわぁ~!」
「マリアネックは?」
「見てレオン!金の王冠ー!!」
「すげっ!」
「マリアネックは?」
奏蒼はそこらの宝には目もくれず、洞窟の奥へと進んでいった。
するとー…
「あった!マリアネックっ!!良かったぁ~…ん?あれはー…」
奏蒼が見つけたのは、台の上に置かれた《ランプ》だった。
ランプの下にはカーペットが引かれ、丸で大切な物らしい。
「銀のランプ?まぁ良い感じかな~。カーペット汚な!」
『うちはカーペットじゃありまへんっ!!』
「うぉっ!!」
奏蒼が肘をついていたカーペッ…絨毯は音を立てて、幼い女の子へと変身した。格好はまさにアラビアンスタイル。
「うちの事汚な言うたそこのぼんくら!ランプに触らんといて!!」
「か、カーペットが変身して喋った!?」
「だからカーペットじゃ無か言うてるでしょうに」