いつまでも妹の応援団であり続ける姉。
「ねえ、知ってる?あの子が転校してきた理由知ってる?」
「んー?わかんないや。俺そういうの探ってくるやつあんまり好きじゃないんだよね。」
「ふーん、じゃあいいや。そういう人に教えてあげる権利ないわ。後で後悔しても知らないんだから。」
寧々は、普段から噂話が大好きで、、、。
「ほんと、昔からお前は変わってないよな、、、。そういうところはっきり言わせてもらうけど、嫌いなんだよね。」
「は?いまなんて言った??もういいよ、じゃあ、、、。健斗とはもう気が合わないみたいだし。今日で最後にしよ。」
「おっけ。むしろそっちから提案してくるなんていい度胸してるじゃんか。
あ、それとお前に貸した3000円。まだかえってきてないからな。ちゃんと、今週中に返してくれよな。
分かったなら、もう話すことはない。じゃあな。」
はーーーーーーーーー??
この、美貌を持った私を振るなんていい度胸してるじゃない。覚悟してなさい、、、。
数日後。
「寧々ー、おはよ。健斗と別れたってホント??この寧々様が振られるわけないって自分に言い聞かせてるんだけど、、、。噂広まりすぎてて。」
「そう、、、だよ。ん
実は昨日振られちゃってさ。あいつ馬鹿だよね。絶対後悔させてやろうと思うんだけど、なんかいい案である??唯なら私の子と助けてくれると思って。唯は私の唯一の親友なんだからさ。」
「え。まさかの私任せ??さいあくホント。結局私のこと寧々はその程度にしか見てないよね。
もういい、いっそのこと私たち縁切らない??
そのほうが、楽だわ。」「
。。。。。
恋人も失い、親友も失い。もうだめだ。
キーンコーンカーンコーン。
終業のチャイムだ。とりあえずこのことお姉ちゃんに相談してみようかな。
私には、
10個上の姉がいる。28歳。ややアラサー。いい年して結婚してないし、実家暮らしだし、彼氏もできたことがない。名前は、明美。
おねーちゃん。今日学校でさ、恋人も大好きだった親友も失って。これからどうやって生きていけばいいかわからないんだけど。」
「寧々はホントそんなにきれいな顔持っててスタイルだっていいんだけど、性格がちょっとひねくれてるんだよなー。そうだ、せっかく高校生になったんだし、心機一転バイトでも初めて見たら?きっといい出会いがまってるよ。」
「うん!やってみたい。お姉ちゃんみたいに、28にもなって実家暮らし、彼氏いないなんてやだもん。」
「あ、寧々そういうこと言うのね。じゃあもうそうだんのってあげないよ!」
「あー、ごめんって。ちょっといいすぎちゃったかもしれないな。ごめんなさい。」
お姉ちゃんが頼れなくなったら、いよいよ独りぼっちじゃん。危ないあぶない。先
私のお姉ちゃんは、恋ができない体質でだからと言って女の子が好きとかそういうわけでもなく、たぶんこの先も恋愛で悩むことなく独身で生きていくんだろうなって思う。
「はあ、お姉ちゃんはいいよなあ。この先もう一生恋愛で悩むことないだろうって寧々は思うよ。」
「寧々はこの先一生恋愛で悩むことになるんだろうな。」
「 じゃあ、お姉ちゃんが一つだけ人生におけるアドバイスを送ってあげる。」
なになに。
「寧々はこの先一生悩むと思う。だけどたくさん悩めば悩んだ分だけ人の力になれるし、人間として厚みのある人になれるんだよ。」
「だから、お姉ちゃんはこの先も一生寧々の悩みを聞き続けるし、応援してるからね。がんばれ!寧々!」