過去に行って出会った彼女と未来に行って出会った彼女のどちらを俺は選ぶべきなのか?
過去に行って出会った彼女と未来に行って出会った彼女の
どちらを俺は選ぶべきなのか、、、?
俺はタイムマシンを作り、“過去と未来に行ってそこで気になる女性に
出会う事ができた!”
過去で出会った女性は、お淑やかで品があるステキな女性だ。
未来で出会った女性は、芯があり自分に正直に生きているカッコいい女性。
俺はタイプの異なる二人の女性を好きになってしまう。
『“いつか俺は君と夫婦になりたいと思っている!”』
『私みたいな町娘のどこを好きになってくれたの? 貴方様のような
ステキな男性と私も一緒になりたいと想っています。』
『俺はまたこの時代に戻って君と一緒になると誓う。』
『なんて有難いお言葉を、私のような女には勿体ないです。』
『君は誰よりも美しく素晴らしい女性だ!』
『いつまでも貴方様をお慕い申し上げています。』
『うん! じゃあ、またこの時代に戻ってくる!』
『ずっと貴方様を私は待ち続けていますわ。』
『うん!』
・・・こうして俺はこのまま未来に向かった。
そしてそこでも、“運命的な出会いがあったんだ!”
【トントン】
『えぇ!?』
『“あなた何処から来たんですか? そんな格好見た事ないわ!”』
『・・・あぁ、これは、都会から離れた田舎者で、』
『まあいいわ! ワタシと一緒に着いてきてください!』
『えぇ!? で、でも?』
『“あなたの力をワタシに貸して!”』
『うん?』
『いいから黙って着いてきたらいいの!』
『あぁ、はい!』
俺は彼女に言われるがまま、後を着いて行くと、、、?
彼女の仕事は、“弁護士だと言う。”
しかも? AIと人間の間で起きたトラブルを担当する弁護士!
相当、優秀じゃないととてもじゃないけどこの仕事にはつけないと言うんだ!
相手は? “AI” 学習能力も人間以上で、普通の弁護士が勝てる訳がないと、
ハッキリ言われた俺!
そんな中、彼女のような優秀な弁護士しかAIに裁判で勝てないんだとも。
“彼女は、芯があり自分に正直に生きているカッコいい女性だ!”
『“あなた本当は何処から来たの?”』
『えぇ!?』
『言いたくないなら言わなくてもいいけど、他の人にバレないようにね!』
『“えぇ!? バレたらどうなるの?”』
『一発、死刑よ!』
『・・・し、死刑って、そんな、何にもしてないのに?』
『“ココはあなたの居る時代とは随分と違うのよ。”』
『“知ってたのか? 流石、優秀な弁護士なんだな!”』
『私の戦う相手は、“AI”なの! 優秀じゃなきゃ勝てる訳がないでしょ!』
『まあ、そうだね。』
『“でも? あなたみたいな男性、この時代には絶対にいないわ!”』
『えぇ!?』
『“ステキだって事よ。”』
『・・・それって、褒められてるのかな?』
『勿論! 褒めてるに決まってるじゃない!』
『俺もキミみたいな強気な女、嫌いじゃないよ。』
『気が合うわね!』
『かもね。』
ココで俺の左腕に付けていた時計のアラームが鳴る!
そう、もう自分の元の時代に戻る時間がきた。
『“えぇ!? もう帰るの?”』
『・・・あぁ、』
『じゃあ、最後にワタシに情熱的なキスをして!』
『えぇ!?』
【ブチュチュンパ】
『じゃあね!』
『・・・あぁ、ううん。』
・・・最後の最後で、“俺は彼女の虜になってしまう。”
あんなキスしやがって、俺をどうしようと想ってんだ?
*
『遅かったわね!』
『あぁ!』
『いつまで待たせる気なの?』
『すまない! 俺はやっぱりこの時代が好きだ! きみを愛してる!』
『もぉ~バカ!』
『行こっか。』
『うん。』
結局俺は、“自分の時代で出会った彼女が一番好きだ!”
これからも俺は彼女を愛していく。
“過去で出会った女性も未来で出会った女性も、、、。”
今の彼女には勝てやしないと俺には分かっていたんだ!
もう俺はきみを離さないよ、ずっと俺はここに居るからね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。