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【読切】拗らせDT男の異世界チート物語~30歳まで童貞だった俺が突如異世界に呼ばれて、勇者に抜擢されました!~

作者: 竜ヶ崎彰

今回は読切を書いてみました!好評であれば連載に行きたいかもと思っております!

「ついに30歳になっちまったか…」


俺は江森(えもり)幸也(こうや)…。

たった今この瞬間3()0()()を迎えた。


今までの人生を振り返って思った…。


毎日仕事でデスクワーク、休みの日はそんな仕事による疲れから一日中家でゴロゴロ…。


一向に彼女が出来ずにDTのまま…。


そう、"DT=童貞"のまま!!


俺の人生何だったんだろうな…。


とは言っても人生の中じゃまだ若い方だと思うからそこそこ心配はしてないが…。


でもやっぱり童貞は卒業したいし…、このまま40…50…そして、そのままじいさんになっていくのは嫌だ!!


いやいや落ち着け俺!


よく言うだろ!


"30歳まで童貞だったら魔法使いになれる"


今まさにそうだ!


今こそ唱えてみよう!


「神よ!どうかこの俺に魔法を!!」



なんてな!


そんなのあるはずが…え?



それは一瞬の出来事だった…。


俺は自宅アパートにいたはずなのだが…


なぜか見知らぬ場所にいた!


「何だ!?何だここは!?」


そこは光につてまれたように綺麗な場所だった…。


「なんだ?もしかして俺、死んだのか!?」


『慌てるな、選ばれし者よ!』


……なんだ!?


俺は慌てて声のする方向を向いた。


その先にあるのは驚くべき物だった。


なんと、強面で怖そうな顔のでかい図体のおっさんがいた。


「ぎゃああああああ!!閻魔大王だああああああ!!」


『誰が閻魔大王だ!!こんな神々しい閻魔大王が何処にいる!!』



「じゃあ閻魔大王じゃなかったら何なんだよおっさん!!」



『おっさん言うな!()に向かって!!』



「え!?神?」


『いかにも!私は神だ!』


話が追い付かない…。


というか"神"?


まさか…!?


さっきあんな事を口走ったか本当に!?


いやありえねえ…。


あんな話はただのネットのコメントに過ぎねえんだ…。


ましてや本当に…。


『時に青年よ!お主、先ほど30回目の生誕の日を向かえたそうだな!』


「え?そうだけど?それがなんだよ?」


『やはり!私の目に狂いは無かった!!』


はぁ~?


何言ってんだよこのおっさん…。


『お主はやはり選ばれしもの!実は我々神はな!30歳になった男を限定としてお主のようにこうして呼び出しているのだ!』


「はあ!そんな事してたのか!?ってか神ってあんた以外にもいたのか!?」


『ああ!私達はそれぞれの世界から30歳を迎えた人間を見つけては呼び出し【スキル】を与えては別世界に勇者として向かわせているのだ!お主の世界で言うスカウトというやつだ!』


「スカウト!?」


今度は何言ってんだ!?


スカウト…?


『スキルは人によって異なる、とにかくお主にも私が与えたスキルがあるはずだ!見てみるがよい!』


「え、あ、ああ…で、どうやって見るんだ?」


『手を前に出して念じればよい』


「え?こうか?」


俺は言われた通りに手を前に出して念じた。


すると何かデータのようなものが出てきた。


◇◇◇◇◇≫≪◇◇◇◇◇


エモリ・コウヤ

30歳

LV100

MP100

剣術100

武術100

体術100


◇◇◇◇◇≫≪◇◇◇◇◇


ってなんだこりゃ!?


LV100!?それ以外も100!?


「おい、おっさん!?これって!?」


『なななななななんだこりゃ!!素晴らしい!!お主こそやはり勇者だ!!』


マジかよ!

ただ30歳になっただけでここまでの事って!?

今でも信じられねえよ…


ただの会社員の俺がだぞ…!!


やはり本当だったのか!?


30歳で童貞だと魔法使いになれるっていうのは!?

いや、これはもう魔法使いどころじゃねえぞ・・・・!!!!!



『よし!早速向かってもらおうか!!』


「え…向かうってどこに…?」


『今からお主には別世界へ行ってもらう!そこにはお主と同じく30歳を迎えて降り立った同志がいる!そやつらと協力して、世界を救うのだ!』


「同志って…え?あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


唐突過ぎるだろ!!!


"同志"って何だよ!!


何も解かってない状況だったのにいきなり空からスカイダイビングしたかのように落下してんだけど!!!!


ってかこれやばいよな!!!!

本当に死ぬんじゃねえの俺!?


「助けてえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


『呪文を唱えるんだ!"エアー"と!』


「え、エアー!!え!?」


俺は言われた通りに呪文を唱えた。


するとどうだ?


落下速度が弱まった。


「エアー」は空気抵抗をコントロール出来る魔法だったのか…


おかげで怪我無しで地面に降りれそうだ…


よし、着地完了…と言いたい所だが…


ここが異世界ってやつか?


あのおっさんが言っていた通り、ここで俺は勇者になるわけか…?


そういや俺以外にも仲間がいるって話もしてたけど、どうやって見つけりゃいいんだ?


なやんでいても仕方ない!

辺りを散策してみるか。


そう思って俺はあたりを歩き回ってみた。


するとなんという事だ!


モンスターが現れた。


と言ってもあれはなんだ?スライム?


液体状の丸くてちっこい見た目、ゲームに出てくるのそのままじゃねえか!


とりあえず倒してみるか!ってか他の魔法聞いて…あれ?なんだろう、聞いてねえのになんかわかっている気が?


「ブレス!」


「え?な、なんだ!?」


"ブレス"と唱えた瞬間、俺の手から炎が放たれた。

そしてその炎によってスライムは倒された。


「どうなってんだ?おっさんからは何にも聞いてねえのに?なんで火の魔法も?」


『察したか!』


「げ!?」


いきなり頭の中でさっきの神のおっさんの声が聞こえてきた。


急に話しかけてくるな!!


「なんだよ急に!」


『どうやら疑問に思っていると思ってな!"なぜ私が何も教えていないのに他の魔法が使えたのか?"というのを!』


「どっかで見てんのか!?」


『実はそれはな、お主だからこその特殊な魔法なのだ!』


「俺だから?」


言っている意味がまた分からねえ…"俺だから"ってどういう事だ!?


『お主、"童貞"だろ!』


ギク!


「な、何で分かんだよ!」


『神だから当然だろ!お主の世界で言われているだろ!"30歳まで童貞だと魔法使いになれる"と!お主は童貞だったからあらゆる魔法が使えているのだよ!』


「はあ~!」


やっぱり本当だったのかよ!あの話は!?

俺達一般人には知られていなかっただけで本当にあったんだな!


『しかし、お主は魔法どころかあらゆる能力も向上している!このままいけば世界を救えるかもしれん!』


俺は嬉しかった…。


今まで女性に縁がない人生…。


童貞を捨てる為に風俗に行こうとしたけど勇気が出ず…。


まさか30歳を迎えるのがこんなにすげえ事だったなんて!


俺、今すげえ幸せかも!!


『さあゆけ若者よ!!その持ち前のスキルで、世界を救う勇者となるのだ!』


ここまで来たらやってやるぜ!!


どんどん敵を倒して、そして仲間を見つけて…


世界を救う!!


「俺の人生!まだまだこれからだぜ!!!」


そして俺は旅に出た!

この異世界で、"童貞"を誇りに持って!!


終わり!!

読んでいただきありがとうございました!

なんか30歳を"中年"扱いしている小説を見つけたので「そんな事言うな!」と言わんばかりにこの作品を書きました!!


30代はまだ青年である事をみんなに知ってほしくて思いを込めて書きました!!


みなさんの評価待ってます!!

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