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42 アンダーオブダンジョン


ある日、親父が隣の国、反法治国家マガツワタから魔法医師団を呼びよせた。このエブラハイム王国では違法である魔力強化手術を受けた。長年の修行で神経に魔力を馴染ませるところを強制的に魔力を流し込む。色見石(カラーストーン)を胸に埋め込み、足りていなかった魔力量を大幅に増やし、主人公よりも魔力が多くなった。


これで英雄と名乗っても恥ずかしくなくなった。


数年後、いつものように主人公に当たり散らしていたら、真っ向から俺を否定してきた生意気な女がいた。


思い出した。シリカ・ランバート。賢者バロアの直弟子にして天才魔法使い。──そのはずなのに久し振りに会ったシリカは魔力が低かった。


いや、おかしいだろ? 5歳であんな化け物っぷりを見せといて、他の学生と比べても違いが分からないなんて。


だから気が付いた。コイツもしかして透明な魔力(インビジブル・センス)を習得したんじゃ……国内でも使い手は数十人もいない。何十年と修行しても限られた者しか会得できない魔法使い垂涎の魔力放出法で十代で使えるなんてどんだけ化け物になったのか想像もできない。


時折見せるチートっぷり、他のものは気が付いてないが、やはりコイツは化け物だ。魔法でシリカ・ランバートに勝てるヤツなんて教師にも果たしているかどうか……。


その話を置いといて、やけに俺のことを毛嫌いしている。前世で俺のことをバカにしていた連中とは違う。感情の中に棘みたいなのがある。知っている。でも俺はなぜか強烈に彼女に引き込まれていく。


だが袂を分かつ時がきた。昔から俺と同じ渡界人(オルタナ)だと気が付いていたけど、思った通り俺の差し伸べた手を取ることはなかった。ダメだと分かっていたが止めようとしたらぶっ飛ばされて気絶した。


その夜、親父がようやく到着したが、俺はアイツの家族を保護するよう頼んだ。


まあ俺ができるのはこれくらいだ。いつか再び相まみえた時、俺はアイツにもう一度ぶっ飛ばされるかもしれない。


主人公より主人公しやがって……面白くねえ。



「ここは……」

「アハハ……えーとっここはそのぉ」


湖底宮殿のアールグレイが財宝を隠していた部屋まで来たが賢者アールグレイの話はサラサとエマしか知らないので3人でたまたまここを見つけたと話した。


この場所はアールグレイの説明だと湖底宮殿の最下階である地下35階にあたり、この下に地下迷宮……ダンジョンが眠っていると教えてもらった。湖底宮殿はいわばこのダンジョンに蓋をする形で存在しているという。


アールグレイの話だとそのダンジョンの最下層まで1,000年前に天才魔法使いが辿り着いたそうだ。その末裔が賢者アールグレイであり、今もアールグレイの子孫は生きているそうだが名前は教えてくれなかった。


最下層には古代人が造ったと思われる数々の超過文明遺物(アーティファクト)が眠っていたという。


そこへ私たちが辿り着くというのがアールグレイの作戦だった。


国立魔法図書館で読む限り、エブラハイム王国の調査隊でも湖底宮殿の地下30階までしか到達できてないため、この場所に敵勢力がやってくることはまず無いだろう。


とはいえ、水はあるけど持ち出した食料も限られている。この地下35階で粘っても10日も持たない。


やはり進むしか道はない。


私はアールグレイのことを伏せて事情を説明すると、皆、特に意見はないようだ。まあこんな場所を見せられて今さら私を疑う人間はこのメンバーの中にはいなかった。


アールグレイに教えてもらった場所へ移動し、転移装置となる魔法陣のなかへ入るとダンジョンへとワープした。


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