高校生活の始まり
2021年春、俺こと姫川 蓮は高校入試に無事受かり家の近くの公立高校に入ることができた。始まる新しい学校での生活に胸を躍らせる...訳もなく、学校というものにうんざりしていた。初めに言うと俺は生粋のアニメオタクなのだ。ついでに百合好きである。
「失敗だった...自己紹介で初めからアニオタなんて言わなければ...」
そう俺は高校に入って早々にやばい奴というレッテルを張られてしまったのだ。少なくともコミュニケーション能力は人よりもあると自覚しているので幾人かは仲良くなって友達もできなおかつ俺は副委員長になることができた。そのおかげもあり何とかクラスにはなじめているのかなと思う。
「おーい、れんー」
そう声をかけてきたのは早乙女 百合香陸上部でこのクラスをまとめてる委員長だ。ちなみに彼氏はいないらしい。
「なんだ?」と俺はから返事をする。
話しを要約すると5限で使うパソコンを人数分運ぶから手伝ってほしいとのことだった。副委員長になるとこういう雑用が回ってきてつらいな、俺はただ権力が欲しかっただけなので正直めんどくさい。が今日の俺は特段機嫌がいいので了承した。
そう今日は待ちわびた百合漫画の発売日なのだ!学校が終わるとそそくさと身支度をし学校を後にした早速近場の書店へ行き目当てのものとほかの期になった漫画を買って帰路についた。
「やっぱり百合は二次元にかぎるぜ」
俺の百合好きは二次元のみに有効であり例えば同級生で妄想などは断じてしていない...断じて...そんな話は置いておきその後も何気ない日常が過ぎていくのだが、俺には週末になると俺の家に集まるメンバーがいる。いわゆるオタク友達である一人は川奈 里奈こいつは俗にいう腐女子である。こいつは相当で何でもかんでもBLで考えるが、悪い奴ではないし何よりもオタクなのでものすごく仲が良い、もう一人は里奈と仲が良い朝霧 美緒こいつに関してはただのアニメオタク、ゲームオタクである。ちなみに二人とも中学時代の同級生だった。
「やっぱり来たか、部屋片しといたからあがれよ」
もうここからはただの地獄だよ、ひたすらにアニメを語ったり、自分の性癖を押し付けたりと下ネタなど当たり前、こんな話を何時間も語り続ける。アニオタの方ならわかってもらえると思う。
蓮「だから!あれは最初ツンツンしてて、そこからたまに出るデレが最高なの!」
里奈「それな!やっぱツンデレって最高よな」
美緒「オーバーサイズの服着てる子もよくない?彼Tとか」
一同「わかるうー-!!」
こんなバカみたいな話をしてるこの日常がやっぱり楽しい。
時は過ぎ夏休みが始まった。
「金が...ない?!」
当たり前である世の中には様々なオタクが存在している。アニオタしかり、アイドルオタク、ゲームオタクは金がいくらあっても足りないのである。よって金がなくなるのである!!
「そうだ、バイトをしよう」
と『そうだ、京都に行こう』のノリでバイトの面接へ向かったのである。幸い家の近くの某チキンチェーン店がバイトを募集していたのでそこへ向かった。バイトは無事合格。