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最低最悪禅問答 長編の極意とは!?

作者: 苦労猫

 「作麼生(そもさん)

 「説破(せっぱ)


 時は秋。

 場所は山寺。

 真紅の紅葉舞い散る閑静な境内、老僧と修行僧、坊主二人の声が響く。


 「何時に問う」


 修行僧は、本堂で向かいあう老僧に問いかけた。


 「長編の極意とは、これ如何に?」


 「コウモンにあり」

 「こ、こうもん?」


 老師は眉をヒクッと動かし、片目を開くと答えを述べた。

 老師の答えに修行僧は口をあんぐりあけ、驚きを隠せない。

 ――何故コウモン……。

 


 「たわけが……」


 物分りの悪い弟子に向かい、師は目を閉じ、説明を続けてゆく。


 「水戸の黄門のように、最終目的地を決め、毎回同じ展開をとりつつ、その中で小さな謎を回収してゆく。

  そして、運河の閘門(こうもん)のように、謎が次の水位まで満たされると、次の目標地点まで一段話を進めるのじゃ」


 「成る程」


 感心する雲水に向かい、老師は更に続ける。


 「そして、それをひたすら繰り返し、ホモのランナーの如く、肛門シリまで迷い無く、己の筆を突き進めて行けば、おのずと本懐は遂げられよう……」

 

 

 「……参りました」


 頭をたれる雲水。

 禅寺には、ただ蝉の声だけが響いている。

この方式、漫画とかでも良くあるパターンですよね……。

某海賊とか……。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 「作麼生」と「説破」  これは掛け合いの言葉なんですね。  初めて知りました。  長編の極意はコウモン。  以後の展開、くろねこさんだったらやはりこうにしかなないでしょうね。  笑いました…
[一言] なるほど。 コウモンが大事っと(`☆ω☆´)φメモメモ
[良い点] 参りました。 迷ってしまうものですね……人に、自分に、自分の目に映し出された景色に……。 それでも――私は自分の筆、突き進めて行きます。
2021/07/04 05:15 退会済み
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