5、自慢すべきことは十分にしとこう
早速、プラナタリアのプラちゃんを友人に自慢しに行こうと思う。
「どうだ。可愛いだろ?」
「……うわ、キモ。てかそれボスモンスターで居た気がするんだけど。え、ちっさ」
友人であるシグリンの反応に、悲しみと怒りをおぼえる。
プラちゃん可愛いやろがァ!
そして、シグリンが言う通り、プラちゃんは、ボスの時よりサイズが縮んでいる。手のひらサイズだ。
そんなところも可愛い。
「やっぱテイム出来たんだ。どうやってやったの?」
「よく分からない。仲間になってほしいと言ったらなってくれた」
「はえーーそんなんでなるのか。てかお前のそれ言える豪胆さに賞賛を送りたい」
「そんなに褒められたら、プラちゃんを撫でる権利をやるしかないな……」
「嫌そうな顔で言うなよ。あと触りたくないし」
そんな感じで終わったプラちゃんのお披露目の後、オレたちはモンスター狩りという名のリア充デートを楽しんだ。
キャッキャウフフと手を取り合い、最高な連携でモンスターを狩りまくる。
ゲコちゃんとさっちゃんだけの時代は、それなりに楽しかったが、なんというか惰性でやっていた感じではあった。だらだらと続けていただけだった。
しかし、そこにプラちゃんが入ることで、一気にオレの心は華やぎ、以前よりも仲間との交流がよく出来るようになった気がした。
そんな、幸せのひと時。
幸せは永く続かない、ということを骨の髄まで実感させられた。
プラちゃんをテイムして一日後。
最悪な事件が起こった。
「__ア、あ……?」
「ハハハッ! 再生しねぇよ?」
嗤っている。嘲笑っている。アイツが。
オレのプラちゃんを“殺した”アイツが……!!!!
そして、目の前が真っ暗になった。