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ブレイド&ブレイド~ARの刃、鮮やかに舞う~  作者: 宇奈木 ユラ
第二章 拡張現実は、鮮烈に
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2-4

説明回が長くなってしまい申し訳ないです!


「それじゃあ、さっそくレクチャー始めるわね――『モードレクチャー起動』」


 新宮がそう言うと、一心の視界に『haruから、レクチャー申請が来ました。承諾しますか?』というウインドウが表示される。

 一心はソレの承諾をタップする。

 すると、一心の視界が変化する。

 視界の右端に5つのメモリが刻まれたゲージが、二本表示させる。


「まずは、全ての基本になる対人戦の説明をするわね。視界の端にゲージが二本表示されたでしょう?」


「あぁ、赤いゲージと、その下に緑のゲージが横向きにな」


「赤いゲージが相手のHP、緑のゲージが自分のになるわ」


「このメモリは?」


「対人戦はポイント先取性。5点が持ち点で、先に全部取った方が勝ち」


 身振り手振りを交えてそう説明する彼女に、一心はフェンシングや剣道見たいなものかと想像する。


「もしかして、斬る場所でポイント違ったりする?」


「えぇ、その通りよ。四肢がそれぞれ1ポイント、胴体が3ポイント、首から上が5ポイントになっているわ」


「まさしく剣道みたいだな」


「ゲームのベースになっているとは思うわ。ただ剣道やフェンシング等とは違って、ポイントを取るたびに仕切り直ししたりはしないわ」


 それはつまり、ゲームセットまでノンストップ、展開はかなりスピーディーかつハードなものとなる。


「一旦ちょっと基本的な動きをやってみましょうか。まずは、その剣で私に斬りかかってみて」


「お、おう」


 そういって剣を構えて新宮に向き直る一心だが、ここで「女子相手に剣を振り下ろす」という行為にちょっと抵抗を感じた。


「な、なぁ新宮。お前、斬られても痛くはないんだよな?」


「えぇ、少し衝撃を感じる程度で痛くはないわ。不安なら、先に私がやりましょうか?」


「あぁ、たの――」


 そう言いかけた瞬間、一心の頭をかち割るように素早い一閃が振るわれる。

 斬られた瞬間、頭部に軽い衝撃が走る。


「どう? あまり痛くないでしょ?」


「怖っ!? 怖いわ、いきなり殺されたかと思ったわ!?」


 突然の鬼気迫る攻撃に、一心は本気でビビった。


 ARだとはわかっているとはいえ、感じる剣圧には殺気が乗っていた故、剣道など実体のある物を振るわれたような感じがした。


「いや、だって剣を振るう時は本気で振らないと相手に失礼じゃない?」


 そんなことをきょとんとした表情で言う新宮に、一心はうすうす感じていた予感が的中したことを確信した。

 ――コイツ、ガチ勢だ。


「そんなことより、痛みは感じなかったでしょ? だから遠慮なく私に振るってみて」


「わかったよ」


 そういって、僅かに意趣返しの気持ちを含めて思いっきりARの剣を振り、新宮を肩から袈裟斬りにする。

 その瞬間、ナニカを叩いたような感触が、剣を握った手に伝わる。


「どう?」


「――なんか、妙にリアリティがあって、変な感じだ」


「ソレがあるからこそ、このゲームはゲームとして成立するのよ。視界の端のゲージを見てみて」


 言われて視線を端に向けると、そこには3つのメモリが減った赤いゲージが表示されていた。


「成る程、こうやって攻撃するのか。防御はどうすればいいんだ? 避けるだけ?」


 そう問いかける一心に、新宮はかぶりを振る。


「いえ、無論避けるのも基本だけれども、相手の剣が当たる前に、その剣に自分の剣を当てることで防御ができるわ。そうすると当たり判定が無くなるの」


 つまり、剣同士で激しく打ち合いながら隙を見て有効打を叩きつけ合う、非常に激しい戦いが行われるということかと、一心は把握した。

 その現代では見ることのない、まるでフィクションのような戦いをするということに、一心はゾクゾクとした興奮を覚えた。

 忘れていた闘争心が熱を少しもった様な、懐かしい感覚だった。


「それじゃあ、一回実戦形式でやってみましょうか」


 そういって、新宮は目の前で指を3本立てる。


「ハンデとして、私は三分間一切攻撃しないわ。そして志村くんは、どこでもいいから、私に一太刀浴びせれば勝ちということで」


「それは、流石に舐めすぎじゃないか? 俺、こう見えても――」


 そう言いかけた一心の言葉を、新宮が遮る。


「大丈夫、私は最強だから」


 新宮は、不敵に笑った。



次回より、とうとうバトル開始!

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