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第927話再戦の眠鬼7


オルメテウスは神域展開を発動させる。

オルメテウスはアラウザルゴッドではあるが、神格エネルギー自体はリーゼの方が遥かに上だ。

よって読心は通らない。

すなわち神域展開、概念、悟りを発動してはじめてリーゼの思考を読むに至ったのだ。

そう。

アゼルメーテですら読むこと諦めたリーゼの化け物じみたそれを…


「…化け物め…」


「褒め言葉として受け取っておこうかな?」


まともな会話が成立していること自体が奇跡である。

もはや思考の次元が根本から違う。


「複合融合、概念、調停っ!!調和っ!!」


「悪あがきだねー。そうくるのは読んでいるからこそ、リーゼはあらかじめ安全地帯にいれるんだよ?」


「ならこれでどうだっ!!」


オルメテウスは思考を放棄し、なりふり構わず複合融合を連射する。

かすりでもすればリーゼはおしまいである。


「思考を放棄して手数に集中…下手な鉄砲なんとやら…パパの故郷のことわざだよ。でも…」


「ぐはっ!!」


数瞬後にはオルメテウスの胸にはリーゼの手刀が…

領域発生、概念、吸命をこめたその一撃が深々と刺さっていた。


「未来予知がある限りリーゼは複合融合の隙間を見誤らない。目隠ししてリーゼに勝とうなんて愚策を通り越してもはや自殺だよ?わかった?…ってもう聞いてないか」


リーゼの吸命の概念により、オルメテウスは再び神格エネルギーを散らす…




『ティナ。お前だけでも逃げろ』


戦闘に参加するタイミングが掴めないまま、オルメテウスとリーゼの別次元とも言える戦闘を傍観するしかなかったティナにそんな神通が届いた。


オルメスが負ける…

また守れない?

もう何度目?こんなこと…

そんなのやだ…絶対にいやだ

でも…今の自分じゃ参戦したところでオルメスの足手まといにしかならない…

それでも…


ティナは真っ直ぐにリーゼに突撃する。

自分の頭ではリーゼの裏をかけるなんて思っていない。

ならば小細工は不要。

オルメスなら自分を殺しにきた一瞬の隙をついてうまく…


そんなティナの思考はそこで途切れる。


何故ならリーゼの元に辿りつくことなく、リーゼに仕掛けられた天刃の概念の嵐で八つ裂きにされたからだ。


「終わりだよ。オルメテウス」


リーゼはオルメテウスの黄泉の神の復活位置を先読みして既に転移していた。


ティナは悟った。

アイツにとってティナちゃんなんか眼中にすらないんだ…

絶望の淵の中ティナは切実に願った。

オルメスを守る為なら他に何もいらない。


そして奇跡は起きた。

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